COLUMN

2020.4.28 DESIGNER

感染防止は綺麗さから

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.107
もうゴールデンウィークですね。新緑が鮮やかになり、いつもなら旅行や行楽の季節ですが、今年は家でじっと我慢の休みです。当社では4月29日から5月6日まではお休みになりますが、しばらくは社員の半分が交代で在宅勤務になっています。完全予約制のショールームがあり、社内全てを全員で分担して掃除をしているので、社員の半分が在宅になると掃除も大変です。しかし、この時期にショールームに来ていただいけるお客様がいらっしゃるので手は抜けません。

通勤途中、恵比寿から広尾の会社に歩くと休業される会社やお店が多く、ビル管理自体もお休みなのか、ゴミの散乱が目立つようになり、今朝もカラスがゴミを散らかしていました。カラスさんも大変なんだなと思いながらも、その側に落ちているマスクも見かけるようになり、今の東京の風景を見るとウイルス以上に心配になっています。世界のどこへ行っても文化が高く治安の良い場所は、街の道路が掃除されていて綺麗です。いつも撮影で訪れるアメリカ西海岸ではそれが顕著で、レンタカーで走っていても安全な場所と危険な場所は、街を知らなくてもすぐに感じ取る事が出来ます。治安の良い街は家の前の道路や、道路の前にある芝生が住人によって良く清掃されています。

今のアメリカの状況を、ロサンゼルスのYasukoさんにお伺いすると、マスク着用が義務になり、生活必需品の買物にも人数制限がされ、スーパーに入る時にも入場制限があり、食料品を買いに行くのも一苦労との事でした。家ではお手伝いさんも来れなくなり不自由な毎日だそうですが、前向きに長引く不自由な生活を少し楽しまれていました。庭のお手入れに精を出して綺麗な花を咲かさせて、毎日の食卓をその花が飾るようになったそうです。庭を掃除するガーデナー(庭師というより庭の掃除の人)の方もお休みですか?と聞くと、ガーデナーは来て家の前や庭を掃除してくれるそうです。その話を聞いて、ロサンゼルスで訪れた家々を思い出しました。サンタモニカのノイトラ設計の家が建つ1950年代の住宅地やダウンタウン近くのハンコックパークエリアの街並みは本当に綺麗でした。緑あふれる街並みを守っているのは街の住人です。スピルバーグ映画のETで見た新興住宅地の道路前の芝生が青々としているのは、住人が芝刈り機できちんと手入れをしているからです。

部屋内を綺麗にするのは当たり前ですが、街の綺麗を保つのも感染予防に役立つと思います。今の時期にゴミを拾うのも怖いと思いますが、そのままにしている方がもっと怖い気がします。当社は毎日道路も清掃しているので、会社の数軒周りは綺麗です。街の中でお仕事をさせていただいているので、そこを綺麗にするのは私たちの大切な仕事の一部だと思っており、お客様に安心して気持ちよくショールームにお越しいただけるように、街の掃除も行なっていますので、安心してご来場ください。

ご依頼を受けていた美術館の講演や協会のセミナーは中止や延期になり、会社から出かける事が無くなってきましたが、Webを使った新しいセミナーを企画しています。その新しいセミナーは5月末から6月に開催を考えています。家や事務所内にいらっしゃる皆さんと、どう繋がる事ができるか思案中ですが、お仕事に役立てる内容をお送りできると思いますので、お楽しみに!皆さんもウイルスに負けないように頑張りましょう!!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:サンタモニカの一番海岸に近い1950年代の住宅地にあるノイトラ設計の住宅。右:ダウンタウンに近いハンコックパークの1920年代の住宅地に建つフレンチスタイルの住宅で、どちらも道路も中の庭も手入れがされて綺麗でした。
左:Yasukoさんの庭に咲いた花。大きな薔薇が綺麗です。ロス市内のスーパーでは朝の1時間は60歳以上の人だけが入場でき、他の時間も優先的に入場できるそうです。入口では消毒されたカートが渡されて、店内も人数を減らして入場させているそうです。