CATEGORIES

家具のサステナブル

2019.12.27

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.104
2019年も終わろうとしています。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。今年様々業界で聞かれた言葉は「サステナブル」環境破壊をせずに維持、継続できるという意味の英語です。2019ファッションのキーワードもサステナブルが多く使われ、2020年春夏のトレンドも、よりサステナブルが盛り上がり、環境に配慮した自然由来の素材や、ネイチャーモチーフが多く使われるようです。最近は工業製品や石油、石炭由来の物が悪者のように言われています。石油も石炭も本来は植物由来なんですが、、。工業製品を作り使う事が環境に悪く、多くのCO2を排出しているように思われていますが、永く使う事についてはあまり語られてきませんでした。

使い捨てファッションのファストファッションが終焉を迎え、永く使える品質やデザインに向かい始めました。私自身、好きなデザインは飽きのこない長く使える物です。以前のブログでも書きましたが、日頃履いている革靴も何十年も直しながら使用しています。長く使う事で、脚に馴染み楽な事もあり、使い込んだ独特な味が出てきます。趣味の車は1962年製のカルマンギアを34年大切に所有しています。冬になりコートを着る機会が増え、久しぶりに出して着る物もあるのですが、スタッフから新しいコート買ったのですか?とよく言われますが、20年選手になるコートもあります。ベルスタッフのライダーコートもモンクレールのダウン、革ジャンも20年以上前に買った物です。使わずにしばらく寝かす事もあり、また着れる時代になった時に出して着ます。自身で古着にしているような物で、靴と同じように味が出てきます。何年か前に作ったハリスツイードのジャケットはあと何年か着ないと味が出ないので、少しづつ着ています。

先日、当社の家具を使われている設計のお客様から「長持ちして修理も出来るから良い椅子ですね」と言われました。十数年前にレストランに納品させて頂き、自宅でも使われていて、先日も新たなお店に同じ椅子を納品させて頂いたお客様です。自分の新しいデザインの製品を購入いただける事は嬉しいのですが、同じ製品を十年以上経って、新たに使って頂けるのは最高の喜びです。そのお客様はオーナーからエーディコアの製品は丈夫で修理もできるから安心して使えると言われたそうです。自宅でも使っているけど飽きのこない良い椅子ですと。耐久性も大切ですが、10年以上経ても古くならないデザインも重要です。どこにでもありそうでどこにも無いのが当社のデザインコンセプトです。ふと身の回りを見回してみると、自分の使っている物も10年、20年経た良い味の物に溢れている事になっていました。広尾ショールームには1991年製の30年使ったゼフィーロを展示しています。今は仕様にないペアウッドの突板仕様ですが、メープル材と同じ飴色になって良い感じです。モダン家具も経年変化を楽しめるんだと再認識しました。

インテリアの世界では、永く使われたヴィンテージ物や最初から古く見える加工がされた物が人気でしたが、これからは新しい物を大切に使いながら自分に合った経年変化を楽しむ時代になってくるのではないでしょうか。当社では廃盤せずにずっと使い続けていただける製品作りをしてきました。これからもお客様だけの空間作りにお役立ていただける製品作りを目指していきます、2020年のオリンピックイヤーが皆さんにとって良い年でありますように。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

1991年に発売した時から使用していたゼフィーロです。当時販売していた仕様のペアウッド(梨の木)の突板が使われいて、ピンク色でした。フレームのメープル材が白かったので、コントラストがありましたが、今では全体的に飴色になりました。フレームの接着部などまったく緩みもありません。これは各ショールームに展示しています。 イギリスのベルスタッフのジャケットXL-500モデルで、20年以上前に購入して現在も使用しています。このXL-500モデルは1970年代から作られている定番のナイロン素材モデルですが特別仕様で中がアルミ溶着した素材が使われて暖かい。1924年から使われるワックスコットン素材が有名で、今流行のバブアーより早く使用しています。かなり使っているので、痛みはありますがあと20年は使えるかな。

2020年のアール·デコスタイル

2019.12.02

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.103
11月20日の東京広尾から始まった2020年モデルの新作発表会は大阪が終わり明日から名古屋です。新作展示会はお客様の声を直接お伺いできる最初の機会なので、デザイナーとしてはとても緊張しますが貴重な時間でもあります。来場の皆様には座り心地もデザインもとても好評で、エーディコアさんの方向性は早いので、アール·デコはこれから来ますねと言われ、嬉しくホッとしています。毎年、デザインだけでなく掛け心地も追求していますが、歳を重ねるとこだわる箇所も変化して、今年は背中から腰への心地よさを追求しました。

今回の新作はエフォートレスシックで、エレガントな大人の上質さをテーマに製品作りをしました。ファッションの世界では、数年前にあれだけ隆盛を誇ったファストフッションが急速に衰退し、アメリカでは大手ブランドが破産しました。日本からの撤退も多くあり、使い捨てファッションが終焉をむかえようとしています。多くのファッションブランドでは流行に流される短命のデザインでなく、上質さを大切にした、息の長いデザインと物の良さにこだわった、大人のクラッシックな洋服作りを始めています。インテリアの世界でもお気楽な安価にできる西海岸スタイルから、長く使え心地の良いクラッシック(上質)な空間作りへの方向性が見えてきました。

当社の2020年モデルは、ネオクラシコ·ヘリテージからアール·デコをイメージした製品を発表しました。アール·デコはヨーロッパとアメリカを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行した装飾美術で、アメリカではフランク·ロイド·ライトのデザインもアール·デコに位置づけられることがあります。アール·デコは世界中の都市で流行し、一般大衆に消費された装飾です。富裕層への一点ものが中心となったアール·ヌーヴォーのデザインに対し、アール·デコのデザインは建築など一点ものだけでなく、ポスターやテーブルウエアなど大量生産へも使われたために、影響を受けた分野は広まりました。アメリカではアール·デコ様式の1920年代の建築が多く残り、ニューヨークやロサンゼルスではダウンタウンだけでなく、住宅もその姿を多く残します。

昨年訪問した、ロサンゼルスデザインセンターにある家具ショールームでは、デコスタイルの家具やインテリア用品が展示されていました。価格帯を見て富裕層向けとはすぐに理解しましたが、クラッシックとは違う様式の展示にスタッフの方に話を聞くと、デコスタイルのインテリアは富裕層に好まれる方が多く、確立されたインテリアスタイルとしてプロのデコレーターにも使われていて、全米の主要4都市でショールームを展開しているそうです。1920年~30年代の建物が多く残るアメリカでは、その時代の建物だけでなく、モダン建築へも上質なインテリア用品として使われる事が多いそうです。アメリカではヨーロッパとは違うインテリア文化が存在し、様々な時代のインテリアスタイルが使われる方の好みに合わせて使われます。

2020年モデルはアール·デコのデザインをイメージしました。装飾的なデザインだけではなく、モダンインテリアへの融合も考えたシンプルな永く使えるデザインを目指しました。新しい方向性のデザインとして長く愛される家具が完成しました。12月10日から通常展示の中でご覧いただけますので、各ショールームへお越し下さい。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
左:2014年に訪問したロサンゼルスのダウンタウンに建つイースタン・コロンビアビルは1930年代のアール・デコ建築で、現在は集合住宅として使用されています。最上階はジョニー・デップも所有していたペントハウスもあり、ロビーはゴージャスです。右:ロサンゼルスのダウンタウンにある1920年代の建築をリノベーションしたフィゲロアホテル。YWCAの宿泊施設として建てられてビルもアール・デコスタイルです。
左:ウエストハリウッドにあるパシフィックデザインセンターにあるJEAN DE MERRYのショールーム。置かれる家具はアール・デコスタイルをモダンにした物が多く置かれます。価格はかなり高価でした。右:1920年代に建てられたロイド・ライト設計の住宅。建物の外観はアール・デコスタイル建築です。使われるインテリア用品も1920年代のアール・デコスタイルです。

PRODUCT

DESIGN

SALES

SHOWROOM

PRESS

OTHERS

PRIVACY POLICY

PC版を見る
スマホ版を見る