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2026.07.30|

DESIGN

家具製造の現場を知るということ

先日、九州や山形の当社の協力工場を訪問する機会がありました。それぞれ訪問の目的は異なりましたが、改めて感じたのは「メイドインジャパン」のものづくりを支える現場の力です。工場の皆様と直接顔を合わせ、意見を交わしながらコミュニケーションを図ることも、私たちにとって非常に重要な業務の一つです。九州では3社、当社の家具製造をお願いする工場へ研修でお伺いしました。家具を含むプロダクトを販売する会社では、新入社員研修の一環として工場見学を実施する企業は少なくありません。しかし、当社のように業務スタッフを含む全社員が毎年工場研修に参加する企業はそれほど多くないのではないでしょうか。営業部や業務部、経理など、普段は製造現場と直接関わる機会が少ない社員も参加し、自社の家具がどのような工程を経て完成するのかを実際に見学します。図面やカタログだけでは伝わらない加工工程や、職人の手仕事、一つの製品に込められた多くの工程を目の当たりにすることで、改めてものづくりへの理解を深める貴重な機会となっています。 ソファ工場では、当社の売れ筋であるNC-075ソファの製造工程を見学しました。内部フレームの組み立てから張り込み、仕上げに至るまで、一つひとつの工程を間近で見ることができました。NC-075では、環境に配慮した針葉樹合板を使用しており、見えない部分の構造にもこだわることで、美しい曲線を実現しています。特に背もたれと座面を組み上げる工程では、わずかな調整の違いが完成度を大きく左右するため、高い技術力と熟練した職人の経験が求められることを実感しました。細部まで丁寧に仕上げることで、製品の品質が支えられていることを学ぶことができました。 テーブル工場では、無垢材ならではの加工の難しさや、ものづくりへのこだわりについて学びました。木は自然素材であるため、一つひとつ表情が異なり、ある程度予測はできるものの、実際に削ってみるまで木目や色合いがどのように現れるか分かりません。そのため、素材の個性を見極めながら加工を進めることが重要であり、職人の経験と技術が品質を大きく左右することを教えていただきました。工業製品のように均一な仕上がりを目指すものとは異なり、無垢材の家具には一つとして同じものがありません。それぞれが世界に一つだけの木目や風合いを持ち、自然素材ならではの魅力を楽しめることを改めて実感した工場見学となりました。 今回は新製品の試作製作をする工場へもお伺いし、新製品の打ち合わせ、試作製作の立ち会いを行いました。図面では問題なく見えていた寸法や納まりも、実際に製品になると印象が変わることがあります。実際に座り、触れ、細部を確認しながら、工場の職人さんと意見を交わして改善を重ねていきます。設計と製造が一体となって作り上げていく、この積み重ねこそが当社の家具づくりの大切なプロセスです。当社の家具は、日本各地多くの協力工場の皆様の技術と想いによって支えられています。これからも現場との対話を大切にしながら、国内生産だからこそ実現できる品質を守り、お客様に安心して長くお使いいただける家具づくりを続けて行きます。 6月の梅雨入り前の九州日田市は30度前後と例年より少し過ごしやすい気候でしたが、先日のニュースでは九州での観測史上初の酷暑日(最高気温が40℃以上、、、工場内はさらに暑くなることも、、、)が報道され、その厳しい暑さに驚かされました。工場内は機械の熱も加わり、さらに過酷な環境となることもある中で、日々品質を守りながらものづくりに取り組まれている皆さんには、改めて尊敬するばかりです。普段は完成した製品を見る機会がほとんどですが、その裏側を知ることで、自社製品への理解と自信がより一層深まる貴重な研修となりました。今回学んだことを日々の業務にも生かし、製造現場と同じ目線でお客様へ当社製品の魅力を伝えていきたいと思います。(開発部 渡辺)

2026.07.29|

SHOWROOM

五感で涼む天然素材で作る、夏のインテリア

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.518(東京・六本木ショールーム) 連日厳しい暑さが続くこの季節、お部屋の中に一歩足を踏み入れた瞬間、ふっと気持ちが和らぐような清涼感のある空間をつくりませんか?冷房だけに頼るのではなく、肌に触れる素材や目に届く色に工夫を凝らすことで、五感から涼しさを感じることができます。今回は、天然素材のファブリックやレザーを取り入れながら、夏を快適に美しく過ごすインテリアのポイントをご紹介します。 夏のおうち時間を快適にするカギは、直接肌が触れる家具の「素材選び」にあります。リネンやコットンといった天然素材の生地を張ったチェアは、優れた吸湿性と通気性が魅力です。汗ばむ夏場でも肌にまとわりつかず、サラリとしたシャリ感のある肌触りが続きます。ダイニングチェアやパーソナルチェアに取り入れると、見た目にも軽やかで涼しげな印象を与えてくれます。また、レザー=冬というイメージを持たれがちですが、上質な本革はエアコンの効いた室内に入ると心地よいひんやり感を肌に届けてくれます。しっとりとなめらかな肌触りは、夏の火照った身体を優しく包み込んでくれます。 また、お気に入りの家具を傷めず、夏でもベタつかずに心地よく使い続けるためには、ちょっとしたお手入れの工夫が必要です。ファブリックチェアのお手入れは、日常的に掃除機で隙間のホコリを吸い取り、通気性を保ちましょう。カバーリングタイプであれば、夏前に一度ドライクリーニングや洗濯(洗濯可能生地の場合)をしておくと、コットンのふんわり感やリネンのハリ感が蘇ります。レザーソファーの皮脂や汗が気になる夏場は、専用のレザークリームで保湿・保護をしておくと汚れがつきにくくなります。日常のお手入れは、柔らかい乾いた布で優しく汗を拭き取るだけで十分です。 さらに快適に過ごすなら、薄手のリネンブランケットやスローを1枚ふわっと掛けておくのがおすすめです。汗を吸収してくれるうえ、見た目にも涼しげなアクセントになり、エアコンの冷気で革が冷えすぎるのも防いでくれます。 さらに、目から入る色づかいを整えることで、お部屋の体感温度はぐっと下がります。ベースとなるインテリアに、夏らしい差し色を組み合わせてみましょう。ソファやラグに清潔感を演出するホワイトを広く使うことで、光を反射し、お部屋全体を明るく開放的な印象に導きます。そこにクールダウンを促すブルー」をクッションカバーやアート、ガラスの花瓶などで取り入れます。深いネイビーなら洗練されたモダンな印象に、爽やかなシアンやペールブルーなら軽やかなリゾート感を演出できます。アクセントで癒やしをもたらすドウダンツツジなどの涼しげな枝ものや、大ぶりの観葉植物を飾ることで、自然の瑞々しさがプラスされ木陰にいるようなリラックス空間が完成します。 肌に触れる素材の心地よさと、目に入る色の清涼感の2つを整えるだけで、いつものリビングが涼やかで特別な空間へと生まれ変わります。ぜひショールームで、天然素材ならではのサラリとした肌触りや心地よさを実際に体感してみてください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 (東京・六本木ショールーム 西條 恵理) ▷ご予約はこちらから

2026.07.24|

SHOWROOM

広がりのあるレイアウトを楽しむスラントソファ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.517(名古屋・栄ショールーム) 梅雨も明け、あっという間に夏の到来です。近年は季節の中間期が短く、背後から次の季節にどんどん急かされているように感じるのは私だけでしょうか。 NewMODELを発表してから約半年が過ぎ、皆様にも新作を周知いただいています。ショールームへご来場いただくお客様からも「ホームページで拝見したソファを見に来ました」「新しい展開が増えたのでレイアウトを相談したい」など、嬉しいお言葉をいただいています。発表当初から大変好評いただいているキドニーソファNC-075は不動の人気ですが、最近はMASSAⅡのブラッシュアップアイテムとして追加発表された、斜めに広がるスラントソファに興味を示されるお客様が大変多くなりました。角度を持たせた斬新なレイアウトスタイルが実現出来るので、ソファセットのご提案の幅もぐんと広がりました。 MASSAⅡ(マッサ・ドゥエ)AD-229ソファは、以前より展開のあるMASSAから大幅にサイズ展開を増やし、進化版として発表されたシステムソファです。直線を活かしたシンプルなデザインですが、幅広の背やアーム、ボリュームのある座面に重厚感があり、ラグジュアリーなシーンにピッタリのソファセットです。ボリューム感がありながらも厚みのある座面の効果で視線が下がり、全体的にすっきりとした印象でご使用いただけます。そして、このMASSAⅡで追加発表されたのがスラントソファです。スラント(slant)とは、英語で「傾斜」「傾くこと」を意味しますが、その言葉の通り、突き合わせ面から角度を持たせて斜めに広がるレイアウトを楽しむことができます。スラントソファにはシェーズロング、コーナーソファ、オットマンの展開があります。一般的なI型、L型のレイアウトにスラントソファをプラスすると、今までのソファレイアウトにはない、空間をフル活用した新しい配置が叶います。また、角度が生まれることで同席している人との距離感がとれ、よりゆったりとくつろぐことができます。今までとは違った新しいレイアウトにトライしたい!といったお客様や、ソファで横になりたい。といったご要望のあるお客様にお薦めすると大変喜んでいただけます。 新しいスタイルのソファセットを配置するだけで、住み慣れた空間も一気にリフレッシュできます。斬新な配置を楽しめるMASSAⅡスラントソファをお近くの各ショールームで是非ご体感ください。座り心地にもきっとご満足いただけると思います。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷AD-229ソファはこちらから ▷ご来場予約フォームはこちらから

2026.07.10|

SHOWROOM

暮らしに寄り添うチェア

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.516(大阪・心斎橋ショールーム) ダイニングチェアは、食事の時間だけでなく、家族との団らんや読書、仕事など、日々の暮らしのさまざまなシーンを支える家具です。毎日何気なく座るものだからこそ、デザインだけでなく、座り心地や使いやすさも考えて選ぶことが大切です。 チェア選びでまず意識したいのが、座面の高さです。ダイニングテーブルとのバランスはもちろん、足裏がしっかり床につく高さであることは、自然な姿勢を保ち、快適な座り心地につながります。身体に合ったサイズを選ぶことで、日々の食事や作業もより心地よい時間になります。次に、背もたれの形状も重要なポイントです。身体にやさしくフィットする背もたれは、長時間座っていても負担を感じにくく、食事だけでなく、会話やくつろぎの時間も快適に過ごすことができます。また、肘付き・肘なしの違いも、使い方に合わせて選びたいポイントです。肘付きはゆったりとくつろぎたい方におすすめで、立ち座りの際も身体を支えやすいという魅力があります。肘なしはテーブルへの出入りがしやすく、すっきりとした印象を与えます。 大阪ショールームでは、「実際に座り心地を確かめてから選びたい」とご来場されるお客様が多くいらっしゃいます。ショールームで実際にお掛けいただく中で、特にご好評いただいているのが、MD-1301です。身体包み込むような座り心地と、長時間座っても疲れにくい設計により、食事はもちろん、読書やくつろぎの時間まで快適にお過ごしいただけます。他にも、NC-020は、シンプルですっきりとしたフォルムが美しく、さまざまな空間に調和するチェアです。ゆったりとしたサイズ感でありながら、軽やかな印象を与えるデザインは、空間に圧迫感を感じさせません。立ち座りや出入りのしやすさも兼ね備え、快適な座り心地とデザイン性を両立した一脚です。それぞれ異なる魅力があり、実際に座り比べることで、ご自身の暮らしや過ごし方に合った一脚を見つけていただけます。 ライフスタイルや空間に合わせて選ぶことで、より快適な暮らしにつながります。チェアは、毎日の暮らしに寄り添い何気ない時間をより豊かにしてくれる存在です。ショールームでは実際に座り比べながら、それぞれの座り心地やデザインの違いをご体感いただけます。ぜひ、ご自身の暮らしに寄り添う一脚を見つけに、大阪ショールームへお越しください。 (大阪・心斎橋ショールーム 天川 唯) ▷ご予約はこちらから

2026.06.30|

DESIGNER

ミラノ空の庭園とサローネの植物

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.181 先日開催したミラノデザインウィークレポートは1500名をこえる方に視聴いただき、今までのWeb開催では最高の参加数でした。今回もZoomウェビナーでの開催でしたが、写真がきれいで分かりやすかったとアンケートに書いていただき励みになりました。一部の方から画像が荒かったとのご指摘がありましたが、Zoomソフト以外のブラウザを使用しての視聴環境の方がいらっしゃいましたので、次回はぜひ、Zoomソフトでお楽しみいただければと思います。今回のミラノレポートは30か所のイベントを500枚近い画像でお見せしましたが、すべて私自身が撮影した写真を画像修正した画像です。その画像を整理しながら、ミラノデザインウィーク中の取材写真と、終わってから普段の街を歩いたスナップを見比べると、終わってから歩いた写真にミラノ市内の集合住宅の上層階の緑の多さに気がつきました。今回のコラムではミラノイベント中展示の植物とその集合住宅の植物についてお話しします。 毎年歩いてきたミラノは、市内だけで650か所ある会場を地図(今はスマホのグーグルマッピング)を片手に歩く、フルマラソンのような限界ギリギリで歩いているので、上を見る余裕なんてありませんでした。今回はデザインウィークが終わって静かな街を歩いている時にふと、水滴が落ちる道の上を見上げると、集合住宅の上層階のベランダの植栽からでした。そうして上に気をつけて歩くようになると、公園以外の緑が少ないと思っていたミラノ中心街に植物が意外と多いことに気づかされました。それから見上げて街を歩くようになると、下から見ても素敵なベランダが多く、緑の多いペントハウスが多いことに気づかされました。ミラノといえば2014年に完成したステファノ・ボエリ設計のタワーマンション「垂直の森」が有名ですが、完成した時には管理の難しさとミラノの冬の環境で、植物の成長が可能か疑問に思われていましたが、この垂直の森は10年近く経て手入れが追いつかないくらい生い茂っていました。 4月のミラノは街路樹の「ピオッポ/セイヨウハコヤナギ」という、ポプラ科の木から綿毛のような花粉が飛んでいます。例年は4月初めのサローネなのであまり感じませんでしたが、4月末に近かったということで、この花粉が舞っているのが見えるくらいすごくて、花粉症の重症でない私もミラノでひどい花粉症になりました。ミラノデザインウィークが終わって、雨が少し降ったこともあり花粉が落ち着いたこともあり、よけいに建物を見る余裕もできて、建物の上層階を見られるようになりました。旧市街地に街路樹や道路に面した庭がないこともあり、植物を置いて癒しにしているのかもしれませんが、高級そうな集合住宅の、それもペントハウスや広いベランダに住めるだけの財力がある家だからできることなのかもと思いました。中心地の上層階に限られた富裕層の生活が自分の生活を楽しむために育てているのかもしれませんが、道路からだけでなく、家の前の建物の方には良い眺めになることは間違いありません。上の遠くなので何の植物かは分かりませんが、歴史ある暗い建物のある街を明るくしていました。 道路を歩きながら、今年のミラノサローネのフィエラ会場のブース内の植物や、市内ショールーム内の植物が寂しかったことを思い出していました。いつも置かれている植物もインテリアの重要なデコラポイントで、時代に合わせて変わってくるのですが、市内にできた有名家具ブランドのショールーム内には植物が置かれていませんでした。植物を置くと占有面積が取られてしまい狭くなるのもありますが、空間が無機質に感じられました。一方、フィエラ会場でも植物を感じることが少なくなっているように感じました。しかし、余裕のありそうな上位ブランドには植物が置かれ、インテリアの一部として使われていました。モンステラなど南洋植物の人気はまだ続いていて、シダ類やアレカヤシ科のように鉢からすぐ葉が出て場所が取られる植物も多く見られました。一方、ゴムの木やベンジャミンは1970年〜90年代のインテリアブームからでしょうか。 インテリアのトレンドはエクレクティックスタイルと言われる、ヴィンテージ、コンテンポラリー、そして個人的なアイテムが重ね合わせられたインテリアが主流になって、均一に流行でだけで集められたインテリアはあまり好まれなくなっています。観葉植物も同様なのでしょうか。均一な種類で集められた植物でなく、中心になる植物の周りに他の種を上手く集めたような置き方が、今の植物のトレンドのように感じました。適度にゆるいことがリラックスできる空間になっているのでしょうね。当社の六本木ショールームの植物も大きく育ってきました。広尾で事務所内に置いていたモンステラも大きく背丈を越えるように立派になり、今はショールーム内でピカピカな葉を見せています。フィカスも植え替えられ少し大きくなってきました。足元に置かれる胡蝶蘭もオープンのときにいただいた花が終わったものを植え替えて置いて花をつけはじめました。ぜひ、中庭の植物と合わせショールームでご覧ください。(クリエイティブディレクター 瀬戸 昇)

2026.06.26|

DESIGN

長く使うという価値

先日開催いたしました当社のオンラインセミナー「ミラノサローネレポート」には、2日間で1500名を超える多くのお客様にお申し込みいただきました。ご参加ありがとうございました。リアルタイムでご視聴いただき、この場を借りて御礼申し上げます。今回は私もミラノサローネを視察するためイタリア・ミラノを訪れました。最新の家具やインテリアデザインに触れることはもちろんですが、展示会場だけでなく、実際にミラノの街を歩くことで見えてくる発見も数多くありました。 ミラノの街を歩いていると、歴史ある建築物が数多く残され普段歩いている東京とは全く違う風景なことに気づきます。何百年も前に建てられたであろう建物が現代でも当たり前のように使われ、住宅はもちろんカフェやショップ、オフィスとして人々の暮らしに溶け込んでいます。その中に時折現れる新しい建築は、むしろ新鮮に見えるほどでした。ヨーロッパで古い建物が多く残る背景には、石やレンガ、コンクリートを用いた堅牢な建築であることや、日本ほど地震が多くないことが理由だそうです。歴史的建造物を保護する制度や法律も整っています。しかし、実際に現地を歩いて感じたのは、それだけでは説明できない文化的な価値観の存在です。特に印象的だったのが、市内を走るトラムでした。最新車両もありますしたが、長年使われてきた古い車両(サビだらけの外観で、いかにも長く使われている個体)も現役で活躍していました。大切に整備されながら街の風景の一部として受け入れられている姿を見ていると、法や制度での制約にとどまることのない「古いものを活かし続ける」という考え方が人々の暮らしに根付いているように感じました。 日本の街並みは少し異なります。木造建築を中心に発展してきた歴史や、地震・台風など自然災害への対応、戦後の急速な都市開発などを背景に、建て替えを前提としたスクラップ&ビルドの文化が形成されてきました。東京を歩けば、新しい高層ビルや再開発が次々と進み、常に街が更新されています。もちろん、どちらが優れているという話ではありません。近年の日本でもリノベーションや既存建築の活用が広がり、「ストック活用」という考え方は着実に浸透しています。一方で、ヨーロッパでは古いものに新たな価値を与えながら使い続ける文化が色濃く残っています。そうした人々の価値観そのものが、街並みや暮らし方の違いとして表れているように思いました。また、この考え方は環境負荷の低減という観点からも注目されています。建物の構造体を活かしながら改修を行うことは、新築に比べて資源やエネルギーの消費を抑えることにつながります。長く使うことそのものが価値になるという発想は、今後ますます重要になっていくのかもしれません。 私たちの家具づくりも、この考え方に通じる部分があります。当社では見た目のデザインだけでなく、長く使い続けていただける構造や内部仕様にもこだわっています。また、多くの製品でメンテナンスや張り替えに対応しており、長年ご愛用いただいているお客様から修理のご依頼をいただくことも数多くあります。先日も20年以上前に納品した製品のメンテナンス・リペアを行いました。時を経て再び活躍する姿を見ると、とても嬉しく感じます。流行を追うだけでなく、長く愛されること、使い続けることで価値が深まること、ミラノの街を歩きながら改めてその大切さを実感しました。これからも、お客様に安心して長く使っていただける家具づくりを続けていきます。(開発部 渡辺)

2026.06.25|

SHOWROOM

空間を美しく魅せる、キドニーソファのレイアウト術

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.515(東京・六本木ショールーム) 独特の美しい曲線を描くキドニーソファは、世界的にも人気のスタイルですが、当社でもショールームに来場される半数以上の方が、キドニーソファ(075-MODEL)を見にいらっしゃいます。その有機的なフォルムは、お部屋に1台あるだけで、まるでアートピースを置いたかのような洗練された佇まいを演出してくれます。 しかし、一般的なスクエアなソファと違って「どう配置すればいいか分からない」と悩まれる方も少なくありません。今回は、キドニーソファの魅力を最大限に引き出すレイアウトのポイントをご紹介します。 キドニーソファの最大の魅力は、360度どこから見ても美しいフォルムにあります。壁にぴったりとつけてレイアウトするのではなく、思い切ってお部屋の中央(アイランド配置)にレイアウトするのもお勧めです。アイランド配置は、背面のなめらかな曲線が引き立ち、空間に贅沢な余白が生まれます。特に、リビングとダイニングを緩やかに仕切るパーテーションのような役割も果たしてくれます。また、現代の日本の住宅は、壁、ドア、テレビボードなど直線(四角)で構成されていることがほとんどです。そこにキドニーソファの曲線が入ることで、空間の緊張感が和らぎ、心地よいアクセントになります。センターテーブルは、ソファのカーブに沿うような円形や楕円形、MD-3212リビングテーブルのような変型を選ぶと収まりがよく、あえて四角いラグの上に載せることで、直線と曲線の美しいコントラスト対比が生まれます。または、円形のラグを合わせることでより柔らかな印象が強調されます。 キドニーソファのように曲線を描くソファは、四角い家具のように壁と平行に置く必要はありません。お部屋のコーナーに向けて、少し斜めに角度をつけて配置することで視線の抜けと動線を作ることができます。角が丸いため、斜めに置いても通路(動線)を圧迫しにくく、むしろ視線が奥へと抜けるため、空間を広く見せる効果があります。夏に向けて、風が通り抜けるような軽やかな印象のリビングを作ることができます。四角い枠にとらわれないキドニーソファは、レイアウトの自由度が高い家具でもあります。家具は壁際に置くものという固定概念を少し外してみるだけで、リビングの過ごし方がガラリと変わるはずです。キドニーソファの美しい曲線がもたらす「視覚的な心地よさ」と「ゆとりのある空間」を楽しんでみませんか?ぜひショールームで実際にご覧ください。ご来場をお待ちしております。 (東京・六本木ショールーム 西條 恵理) ▷075-MODELソファはこちらから ▷ご予約はこちらから

2026.06.23|

SHOWROOM

クオリティの高さを再確認した工場研修

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.514(名古屋・栄ショールーム) 先日、全社員で工場研修に九州を訪れました。今回はスギの産地としても名高い大分県日田市の工場3社を訪問しました。通常、製造工程や内部の構造を目にする機会が少ない私達にとって、年に一度のこの工場研修は家具製作を再確認できる大変貴重な勉強の場です。 工場を訪れた際には、大人気のNC-075ソファの製作が各工程で進んでいました。骨格になるフレームには全てスギやヒノキの国産合板が用いられ、背板には強固な国内再生紙が使用されています。背や座のクッション材にはウレタンクッションの端材を再利用して作られたリボンテッドフォームやリサイクルフェルトが用いられ、とことん環境に配慮した優しい素材で創り上げられています。いくつもの工程を経て創り上げられていく様を確認することが出来、かたち創られている内部構造の一つ一つの役割の重要性も学ぶことができました。また、各工場内の工程毎に分けられた作業スペースは、動線もきちんと確保され整理整頓が行き届いていました。整った環境が怪我や事故を防ぎ、作業効率を格段に上げています。 当社は創業当初から環境問題の一環として、国内受注生産をベースに国産材、リサイクル材の使用など自然環境に配慮したものづくりに取り組んでいますが、訪問した日田市でも様々な取り組みが行われていました。世代を問わず国産家具の良さを周知してもらう活動や、日田杉の天板で作られた机を小学校入学時に渡し、自分専用として6年間使用したのち、その天板を卒業と共に思い出として持ち帰る。といった、地域産業に触れながら自然の恵みを大切にする気持ちや、地域愛を育む試みが行われていました。 クオリティの高い国産材を材料に、最新の機械と熟練された職人さんの丁寧な手作業で創られたMade in Japanの家具を、是非ショールームでご体感ください。きっとデザインだけでなく座り心地にもご満足いただけるはずです。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷ご来場予約フォームはこちらから ▷075-MODELはこちらから

2026.06.18|

SHOWROOM

自分だけの家具作り

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.513(大阪・心斎橋ショールーム) 家具は毎日使うものだからこそ、デザインや座り心地だけでなく、自分の暮らしや好みに合ったものを選びたいものです。今回は、エーディコア・ディバイズの受注生産だからこそできるカスタマイズの魅力についてご紹介いたします。 同じデザインのチェアやソファでも、張地や木部の色が変わるだけで空間の印象は大きく変わります。ナチュラルでやさしい雰囲気にしたり、落ち着いたシックな空間にしたりと、組み合わせ次第で理想のお部屋づくりを楽しむことができます。当社の製品は受注生産のため、ブランドごとに豊富な塗装色や張地からお選びいただけます。木部の塗装色はナチュラルな木目を活かしたものから空間を引き締めるダークカラーまで幅広くご用意しており、インテリアやお好みに合わせてお選びいただけます。また、張地もファブリック、フェイクレザー、本革など多彩な素材を取り揃えており、素材やカラーの組み合わせによって同じ製品でも異なる表情をお楽しみいただけます。「明るい空間にしたい」「木の温もりを感じる部屋にしたい」「アクセントカラーを取り入れたい」など、お客様のご要望に合わせたご提案も可能です。選ぶ仕様によって印象が大きく変わるため、自分だけの一台をつくる楽しさもエーディコア・ディバイズならではの魅力です。 一部のソファやチェアでは張地の張り分けも可能です。内側と外側で異なる張地を組み合わせることで、空間のアクセントになったり、より自分らしい一台に仕上げたりすることができます。また、カラーや素材選びだけでなく、一部製品ではオプションによるカスタマイズもお楽しみいただけます。チェアにハンドルを付けることで移動がしやすくなるだけでなく、バックスタイルのアクセントとなり、張地の汚れ防止にもつながります。さらに、本革のパイピング仕様をお選びいただくことも可能です。パイピングを本革に変更することでデザイン全体が引き締まり、より上質で高級感のある印象になります。小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただける機能性の高いファブリックも多数ご用意しております。お客様の暮らし方やお好みに合わせて選ぶことで、より愛着の湧く一台に仕上がります。 長く使い続ける家具だからこそ、自分らしさを大切にした家具選びをしてみませんか。受注生産ならではの豊富な塗装色や張地の中から、お好みの組み合わせを選び、自分だけの一台をつくることができます。ショールームでは実際の製品や素材サンプルをご覧いただきながら、ご希望に合わせたコーディネートのご相談も承っております。ぜひ素材やカラーを見比べながら、世界にひとつだけの家具づくりをお楽しみください。 (大阪・心斎橋ショールーム 天川 唯) ▷ご予約はこちらから

2026.05.27|

DESIGNER

ミラノの本当の姿

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.180 今年も4月のミラノデザインウィークへ行ってきました。24歳の時からミラノサローネへ行っているので、もう40年通っていることになります。最初は市内中心近くにあった見本市会場のフィエラ・ミラノ・シティで行われる国際家具見本市で、Duomoから7駅の便利な場所にありました。その会場までは9月に開催されていて、最後に行った年は真夏のように暑くクーラーのない会場はブースを照らすハロゲンライトの照明で、建物内がサウナのような温度だったことを覚えています。(その頃はミラノ市内のショップでもクーラーがないのは当たり前でした)2005年からミラノ市郊外の今のフィエラ・ミラノ・ローで開催されるようになり、暑さからは開放されましたが、地下鉄でDuomoから17駅と30分くらい遠くなり、会場も巨大で歩くことが大変になりました。そしてその頃から元工場跡で開催されるトルトナエリアやミラノ市内中心に様々なイベントが行われるようになり、世界中から人が集まるようになりました。 ミラノサローネはドイツ、ケルンで開催されるケルン国際家具見本市と2大家具見本市として知られ、同時に開催されるキッチン展は隔年でイタリアとドイツで別年に開催されるようになり、ミラノサローネでキッチン展が行われる年はインテリアコーディネーターの方が多く行かれるようになりました。この数年、このドイツとの共同的なキッチン展が崩れ始め、ドイツのキッチンブランドはミラノ市内でのショールーム展示に力を入れて、フィエラ会場には出なくなっています。そのため年々、館内のスペースが余るようになり、今年も通路が広くなり余ったスペースを隠すような幕が張られるようになりました。昨年の照明展も同様でした。家具ブランドも同じで、主要ブランドが多く出展していたフィエラ会場も市内へショールームをオープンさせ常設展示をするようになり、10年前まで訪問していた主要メーカーが半減しました。 これは展示会場での高騰する出展料や巨大なブースを設置するコストよりも市内でショールームを出す方が経費的に良いという判断です。昔は世界中からバイヤーが集まり、その1週間に1年の売上を作るための展示会で、購入するために見るバイヤーも、販売する側も真剣で、初日から3日間のバイヤーデー(一般人は入館不可)では真剣に販売目的の熱気が感じられました。今は、主要ブランドは世界エリアでエージェントが決まっており、主要都市にはフランチャイズの代理店があり、新規での仕入れが不可能になり、やりとりも決済もインターネットから簡単にできるようになったので、展示会の見せ方もバイヤー主流からユーザーへのイメージを見せる場へと変わりました。そのイメージの見せ方に人が集まるようになり、市内イベントではその集客を見込んで、デザインのお祭り的な期間となり、家具ブランド以外のインスタレーションなどブランド広告のイベントが多くなり、それに多くの人が集まるようになりホテル代高騰を招きました。 この数年、サローネ時期の渡航経費の高騰には困りますが、今年は円安が進みユーロが2割程度上がったこともあり、この数年宿泊しているホテルが一昨年一泊6万円程度だったのが昨年は9.3万円になり、今年は12万円以上になってしまいました。当社がミラノサローネツアーを開催していた15年前には2万円台だった頃から比べると異常な金額です。そのため、今年は日程をいつもの初日の水曜から三日間滞在を、金曜から日曜の一般デーにしてホテル代を少しでも安くしました。(最終日の日曜の宿泊代は半額に下がる)そして、私だけはサローネ開催時期の後の様子を見るために三日間延泊をして市内を回ることにしました。最終日の日曜に回るのも初めてでしたが、サローネ期間が終わってからのミラノは40年通って初めてのことです。最終日の日曜はファッションブランドのイベントは長蛇の列で入館は諦めましたが、日本でも知られる有名家具ブランドのショールームは閑散としていました。一般市民は家具ショールームには興味がないんだなと、、。 月曜から1/5の宿泊代になった同じホテルでは、急に朝食会場が混み出しました。サローネ期間では席が満席になることはありませんでしたが、通常のビジネスマンで一杯になり賑わっていました。たしかに仕事での出張でホテル代は10万円以上は出せないし、ホテルも日本のビジネスホテルグレードなので、普段はビジネス客が使用するホテルだったんです。サローネ期間が終わってから街を歩いて驚いたのが、あれだけ賑わっていた街中が閑散としていて、家具やキッチンブランドのショールームでは入館規制もなく、誰もいなくなった入口から普通に入り、中では普段の時間に戻ってゆったりと仕事をしているスタッフが少しいるだけで、見放題、座り放題、写真の撮り放題でした。ブレラにある人気キッチンブランドも期間中は長蛇の列でこの数年見ることも諦めたり、入れても人が多くて写真も撮るどころではなかったのですが、あの喧騒はどこに、、。 デザインウィーク期間中しか知らなかったこともありますが、こんなに静かに歩けるミラノだったんだと初めて知りました。来年からは期間中にショールーム以外を回り、終わってからショールームを回って歩こうと思いました。新作もそのまま展示しているし、ゆったりとインテリアや製品を見ることができます。お祭りのようなインスタレーションを見るのもいいのですが、それが仕事に役立つのかと考えると、期間中だけ楽しく見える万博的な展示を見ることよりも、有意義な時間を過ごせそうです。期間中に行く人が減れば、ホテル代も少しは下がるのではないでしょうか、、。さて、今年のミラノデザインウィークのレポートはゆったりとした空間で撮影した写真が多くあり、見応えのあるレポートができそうです。お楽しみに!(クリエイティブディレクター 瀬戸 昇)

2026.05.27|

DESIGN

パリで感じたデザインのあり方

4月末、インテリア視察のためにイタリアミラノに伺いました。毎年開催される国際的なインテリアの祭典であるサローネでは、数多くのトレンドやブランドごとのストーリーを存分に味わうことができました。日本に戻る前にもう1箇所、フランスパリを訪れました。今回の滞在では、オルセー美術館、ルーヴル美術館、ブルス・ド・コメルス - ピノー・コレクション、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸などを巡り、建築やアート、インテリアを中心に多くの刺激を受けました。もちろんエッフェル塔やエトワール凱旋門といったパリを象徴する場所にも足を運びました。限られた日程だったため、スケジュールはかなり詰め込み気味ででしたが(美術館のスケールもあって1日3万歩近く歩きました、、、)その分非常に濃密な時間となりました。4月下旬のパリは天候にも恵まれ、雨に降られることもなく、歩いていると少し汗ばむほどの陽気でした。歴史的な街並みの中に、現代的なデザインや新しいカルチャーが自然に溶け込んでいる空気感は、やはり現地でしか味わえない魅力があります。 今回の視察を通して特に感じたのは、デザインは単体では成立しない、ということです。美術館に展示されている作品だけでなく、建築、照明、素材、ひとの流れ、空間の余白に至るまで、すべてが一体になって空間を構成していました。どの場所も見せるための設計ではなく、どう感じてもらうかまで考えられたデザインが存在していました。印象的だった一つは、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸です。ル・コルビュジエが提唱した近代建築の思想も多く取り入れられた住居兼ギャラリーで閑静な住宅街に佇みます。建築だけではなく、光の入り方、視線の抜け方、家具との距離感まで細かく設計されており、空間そのものが一つの作品として完結していました。ただ美しいだけではなく、「人がどう過ごすか」を軸に考えられている点にデザインに対する思いやりを強く感じました。家具づくりにおいても、これは常に重要な視点だと感じています。家具は単体で存在するものではなく、空間や人との関係性の中で本領を発揮します。どのような場所で、どのように使われ、どんな時間を過ごしていただくのか。そうした背景まで含めて考えて初めて製品化へのスタートラインに立つことができる。デザインは単に形や構造を構築するのではなく、そういった想いが必要なのだと感じました。 また、パリの街を歩いていて印象的だったのは、古いものと新しいものの共存です。何百年と使われてきた建築や家具が今も自然に街に溶け込み、その中に現代的なデザインが違和感なく存在している。流行だけを追うのではなく、長く残ることを前提に考えられているからこそ、時間が経っても価値を持ち続けているのだと思います。ルーヴル美術館の歴史ある建築とアイコニックなガラスのピラミッドは、重厚な歴史的建築の中に現代的なガラス構造が自然に溶け込み、「古いものを残しながら現代に合わせてアップデートしていく」という考え方を体現しているように感じました。2031年頃までを見据えた改修計画も進められており、歴史的建築であっても止まることなく進化を続けています。これも家具づくりにも通じる考え方であり、長く愛されるものほど、時代に合わせたアップデートが重要なのだと改めて感じました。 今回の視察では、多くの空間や作品に触れる中で、改めて本質的なデザインとは何かを考える機会になりました。見た目の美しさだけではなく、人の感覚や体験まで含めて設計していくこと。その積み重ねが、長く愛されるものづくりにつながっていくのだと感じています。これからも国内外でさまざまなものに触れながら、新しい感覚を取り入れ、より魅力的な家具づくりへと繋げていきたいと思います。(開発部 渡辺 文太)

2026.05.18|

SHOWROOM

リビングでの時間を格上げするテーブルの選び方

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.512(東京・六本木ショールーム) 爽やかな季節も束の間、夏を思わせる暑さや急な冷え込みなど、体調管理が難しい季節になりましたね。そんな時期は、無理をせずご自宅でゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか。おうち時間の中心となるリビングですが、最近はその過ごし方も多様化しています。お客様からも「どんなリビングテーブルを選べばいい?」「そもそも、リビングテーブルって必要ですか?」といったご質問をよくいただきます。そこで今回は、リビングでの時間をより快適にするための、リビングテーブルの選び方と活用方法をご紹介します。今月は各ショールームの公式Instagramでも様々なリビングテーブルをピックアップしていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。 ライフスタイルに合わせた「サイズ」の選び方 リビングで心身ともにリラックスするために、メインとなるのはやはりソファです。しかし、そこで「どんな過ごし方をするか」によって、最適なリビングテーブルは変わります。まずは、お部屋のスペースやソファとのバランスを意識してみましょう。基本的には、ソファの横幅に合わせて天板のサイズを選ぶと、空間が美しく整います。カウチソファの場合:3〜4人掛け(幅160〜180cmのソファ+70〜90cmのカウチ)であれば、幅120cm前後の長方形テーブルを合わせるのが一般的です。L字ソファ・システムソファの場合: ソファで囲むようなレイアウトには、正方形のテーブルを選ぶとどの席からも手が届きやすく、バランスよく収まります。また、リモコンや雑誌をすっきり片付けたい方は、棚や引き出し付きのタイプを選ぶのもおすすめです。 役割で選ぶ、3つのテーブルデザイン リビングテーブルには、デザインによってそれぞれ異なる役割があります。ご自身のライフスタイルに合わせてお選びください。センターテーブル:空間の重心を低く見せ、お部屋を広く開放的に感じさせる効果があります。大人数で集まったり、床に座って床座スタイルで食事をしたりする方におすすめです。サイドテーブル:ソファの横や手前に引き寄せて使え、現代の暮らしに最もフィットする利便性が魅力です。ソファに深く腰掛けたまま、コーヒーを飲んだりパソコン作業をしたりするのに最適です。ネストテーブル:サイズの異なるテーブルを組み合わせることで、空間に立体的な表情が生まれます。来客時には切り離して別々に使えるほか、高さが60cm程度あるものなら、ソファに座ったまま無理のない姿勢で軽食を楽しむことも可能です。 「サイズ感や、実際の使い心地がイメージしにくい」 そんな時は、ぜひショールームの公式Instagramをご覧ください。今月の投稿では、スタッフが実際にソファに座ったり、テーブルに飲み物やタブレットを置いた様子を写真でご紹介しています。ホームページの製品写真だけでは分かりにくい「リアルな生活動線やサイズ感」がイメージしやすいと、大変ご好評をいただいています。ホームページの製品紹介とInstagramのリアルな使用感を合わせてご覧いただくことで、皆様の暮らしにぴったりの一台がきっと見つかるはずです。「我が家のソファにはどれが合う?」「素材の組み合わせに迷う」という方は、ぜひお気軽にショールームのスタッフまでご相談ください。皆様のご来店を、心よりお待ちしております。 (東京・六本木ショールーム 西條 恵理) ▷ご予約はこちらから

2026.05.15|

SHOWROOM

イタリア・ミラノを視察してきました

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.511(名古屋・栄ショールーム) イタリア・ミラノといえば今年開催された冬季オリンピックを思い出される方も多いと思いますが、毎年4月に開催される世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」を研修で訪れました。メイン会場のFIERA会場だけでなく、ミラノ市内全体で様々な企業やデザイナーによる展示が行われ、ミラノデザインウィークとして街中がたいへん多くの人で賑わい、盛り上がっていました。 初めての視察に出発前から期待で気持ちが昂っていましたが、その期待を裏切ることなく世界トップレベルのデザイン、空間のしつらえや演出に大変刺激を受けました。市内でもインテリアに限らずラグジュアリーブランドや高級時計ブランド、高級車メーカー等がこぞって展示スペースを設け、ミラノの街全体がお祭りのような盛り上がりでした。訪欧期間中は連日晴天に恵まれたこともあり、地元の方々も青空の下で思い思いに過ごされている様子も印象的でした。 私は通常、ショールームでお客様をお迎えしているので、空間の見せ方も視察の大きな課題でしたが、各スペースを巡り感じた全体の印象は、ナチュラルカラーを主体に製品そのもののクオリティを際立たせているような見せ方でした。自然素材から着想を得たような色使いが多く、すっきりとした印象です。その中で目を引いたアクセントカラーがテラコッタ色で、ファブリックや塗装色、大理石に至るまで多く用いられており、品格のある演出がとても目を引きました。ディスプレイも簡素なデコレーションが多く、花材も何色も色味を持たせず単色で際立たせるアレンジが印象的でした。このような素材感を活かした演出の中、よく目にしたのはアジアを意識したディスプレイです。随所に和小物が用いられていて、私たち日本人には見慣れたアイテムもモダンな空間に映え、存在感を醸し出していました。ブランドスタッフの方の所作や身だしなみも、客観的に観察できる良い機会となり学ぶことの多い研修でした。 今回のミラノ研修で目に焼き付けてきたコーディネートや色使いは、ショールームへお越しいただいたお客様へご提案させていただきたいものばかりです。家具を新調したいけど、何から手をつけたら良いか分からない。といった時もお気軽にご相談ください。漠然としたイメージからお好みの空間を作り上げるお手伝いをさせていただきます。ショールームで皆様のご来店をお待ちいたしておリます。 (ショールーム担当:水野 未佳子) ▷ご予約はこちらから