SNSで伝える家具
近年、InstagramやYouTubeといったSNSは、製品を魅力的に伝えるうえで欠かせないツールになっています。当社でも日々発信を行っていますが、単に写真や動画を投稿するのではなく、「どう見せるか」という点を非常に重要視しています。家具は、ただ置かれている状態を見るだけでは本来の価値が伝わりにくいものです。サイズ感や素材の質感、空間との関係性、そして座り心地といった複数の要素が重なってはじめてその魅力が伝わります。しかしSNSでは、それらを限られた情報の中で表現しなければなりません。だからこそ一つひとつの見せ方に工夫が必要になります。
写真は一瞬を切り取る力に優れています。光の入り方や構図、背景とのバランスによって、同じ製品でも印象は大きく変わります。当社でも毎年の撮影ではカメラマン・ディレクターそして当社で「どういうふうに撮ればこの製品の良さが最大限伝わるか」をその場で話し合いながら撮影しています。毎月配信している動画では、空間の広がりや動き、実際の使用シーンをよりリアルに、当社デザイナーならではの視点でより詳細に伝えることができます。椅子に腰掛ける動作や立ち上がる瞬間、テーブルのサイズ感などは、動画でこそ伝わる要素です。当社では、それぞれの特性を踏まえながら、写真と動画を使い分けて発信しています。当社では家具そのものをデザインするのと同じように、「見せ方」も工夫を凝らしています。どの角度から見せるか、どの高さで撮影するか、背景との関係性をどう整えるか、ショールームのレイアウト自体を撮影のために調整することも多くあります。さらに、光の当て方や影の出方によって素材の見え方は大きく変わるため、撮影時間や照明環境にも配慮しています。HPに掲載される写真やInstagramでの写真、動画の裏側には、こうした細かな検討と調整が積み重なっています。
一方で、SNSには限界もあります。どれだけ工夫を重ねても、座り心地や触れたときの質感、空間の中での存在感といった要素は、実際に体験していただかなければ完全には伝わりません。画面越しに伝わる情報はあくまで一部であり、家具の本質的な価値はリアルな体験の中にあります。当社ではSNSを「製品を実際に見てみたくなるきっかけ」として位置付けています。まずはInstagramやYouTube動画を通して興味を持っていただき、その先で実際にショールームに足を運んでいただく。空間の中で家具を体感していただくことで、初めて伝わる価値があると考えています。
家具はつくることと同じくらい、「どう伝えるか」が重要な時代になりました。見せ方ひとつで印象は大きく変わり、価値の感じ方にも影響します。これからも、ものづくりと同様に伝え方にもこだわりながら、より多くの方に当社製品の魅力を届けていきたいと思います。ぜひショールームで、その質感や座り心地を体感してみてください。(開発部 渡辺 文太)
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