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2024.5.23 SHOWROOM
ダイニングチェア選びのポイント
AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.440(東京・広尾ショールーム)
ダイニングスペースは、食事をしたり団欒をしたり、勉強や作業など一日の中でも多くの時間を過ごす場所です。その中で最も大切なのは、いかに快適に過ごせるかです。そのためには、座り心地がよく長く使い続けられ飽きのこないチェア選びが大切です。今回は、サイズとデザインを選ぶポイントをご紹介します。当社では、人間工学に基づいた家具の設計を行なっていますので、ベストなチェアを選ぶポイントをご案内したいと思います。
まずは、サイズ選びについてです。ダイニングチェア選びの基本は、身体に合ったサイズを選ぶことです。まずは、足が床にきちんと着くか確認します。座った時に身体のどこかに圧迫感や窮屈感があるかもチェックしてください。足が着かなかったり、太ももの裏に圧迫感を感じるような時はサイズが合っていないかもしれません。また、チェアの高さやサイズも重要ですが、テーブルとの高さのバランスもとても大切です。一般的なテーブルの高さは、テーブルトップと座面との差が27〜30cmといわれています。チェアに座って軽く脇を締めてテーブルに手を下ろした時に、肘の角度が90度位になる高さが適しているといわれます。間隔が狭いと食事や作業をする時に前屈みになり、良い姿勢がキープできません。また、間隔が広すぎると食事や作業をする時に腕や肩が上がってしまうので、疲労感を感じて快適とはいえません。当社では、木製脚の製品は脚をカットして高さを調整することが可能ですので、ご案内の際にアドバイスさせていただきます。
また、ダイニングチェアは大きく分けてアーム付きとアームのないサイドチェアタイプがあります。当社でも多くの場合、同じデザインで両方のタイプを用意しています。アーム付きタイプは、肘を置いて楽な姿勢をとることができるので、ゆっくりくつろぎたい方にお勧めです。サイドチェアタイプは、チェアを大きく引かなくても出入りができますので、限られたスペースに置く場合などにお勧めです。そして、背もたれの高さや形状は空間の見え方やくつろぎ方に大きく関わってきます。ローバックタイプは、圧迫感がないのでお部屋が広く感じられ、背もたれが邪魔にならないので食事のサーブなどもスムーズに行えます。ハイバックタイプは、背中全体が支えられ身体をあずけて楽に座れます。ダイニングチェアは多くのタイプがありますので、使い勝手やお好みに合わせてお選びください。
その他にも素材や張地選びなど、快適なチェアを選ぶには様々な要素があります。ショールームでは、人間工学に基づいて設計されたチェアの座り心地を、実際に体感していただけます。アドバイスもさせていただきますので、ぜひショールームにご来場ください。
(ショールーム担当:西條 恵理)
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2024.5.21 SHOWROOM
清潔にお使いいただける張地
AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.439(名古屋・栄ショールーム)
5月に入り、夏日を記録するような暑い日も増えてきました。本格的な夏到来の前には、でジメジメとした梅雨もやってきます。今回は汗ばむ季節にもお手入れをしながら清潔にお使いいただける張地をご紹介します。
家具を永くお使いいただくためにも張地の選定は重要です。耐久性の面からも天然皮革の張地は人気があります。ファブリックの温かみのあるテクスチャーも魅力的ですが、天然皮革ならお手入れも比較的簡単です。本革の中には撥水・撥油加工を施したプロテクトレザーもご用意があります。革の表面に加工を施しているのではなく、なめしの段階から加工をしているので経年による機能の劣化が少なく、お手入れをしながら永く清潔にご使用いただけます。
ファブリック張地では、VMシリーズがイージーケアが出来る張地として人気があります。ウスターソースやケチャップなど粘土のある液体でも、大まかに取り除いてから水で汚れを落とすことが可能です。張地裏面にはビニールコーティングもされているので、お手入れで使用した水分が家具内に染み込んでカビや匂いの原因になる心配もありません。
また、エーディコア・ディバイズの木部仕上げの塗装は、全て高機能抗菌剤を配合したポリウレタン塗装のトップコートで仕上げていますので抗菌性・耐薬品性にも優れています。日常的に触れる際も安心ですし、木部の汚れが気になる時には市販のリビング洗剤等でのお手入れもでき、衛生的にお使いいただけます。
お使いいただく環境に合わせて製品や張地を上手く組み合わせてお選びになってはいかがでしょうか。機能面にも優れたエーディコア・ディバイズの家具で永く清潔にお過ごしください。ご提案させていただきますので、どうぞお気軽にショールームスタッフにご相談下さい。皆様のお問い合わせ、ご来店をお待ちしております。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
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2024.5.10 SHOWROOM
オリジナルチェアでおくつろぎ下さい
AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.438(大阪・心斎橋ショールーム)
暖かい季節になってきましたが、これから梅雨の季節がやってきて外に出るのが億劫になりがちです。そんな日は、家でゆっくりお茶でも飲みながらリラックスした時間を過ごすために自分専用チェアはいかがでしょうか?
エーディコア・ディバイズ大阪・心斎橋ショールームでは、パーソナルチェアとしてお使いいただけるラウンジチェアや1人掛けソファを多数展示しております。ラウンジチェアや1人掛けソファは、様々なシーンで活躍するアイテムです。リビングはもちろん、ベッドルーム等のパーソナルな空間では、チェックやストライプ、花柄など大胆な張地も挑戦しやすく、インテリアのアクセントになるのでおすすめです。そこで大阪・心斎橋ショールームの展示品で人気のラウンジチェアと1人掛けソファをご紹介いたします。まず1点目は、NC-053L-Hのラウンジチェアです。控えめなウィングが落ち着いたパーソナルな空間をつくります。なだらかなアームは自然に腕が下り、心地よく、年代問わず人気です。頭まで包み込まれる感覚がありリラックスしておくつろぎいただけます。オットマンのご用意もございますのでより快適に過ごしていただけます。
2つ目にご紹介するのは、AD-229(MASSAⅡ)の1人掛けソファです。展示品は、ブラックのレザーで高級感がありシックな雰囲気ですが、張地を明るいカラーにするとまた違った雰囲気になり、いろいろな表情を見せてくれるソファです。ボリューム感があるソファですが、高さが低くおさえられているので圧迫感がなく、空間がインテリアシーンの邪魔になりません。1人掛けのソファはラウンジチェアとしてもお使いいただけますので座り心地も含め、皆様から大変好評のソファです。
実際に柄物の布を使用した製品の納入例写真をお見せしながら、お客様にぴったりの「自分専用チェア探し」をお手伝い致します。ぜひお気軽にご来店ください。冷たいフレーバーティーと共にお待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)
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2024.4.30 DESIGNER
ミラノサローネの楽しみ
AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.155
今年もミラノサローネとデザインウィークへ行ってきました。昨年からスタッフ研修も再開しミラノを歩いてきました。今年のフィエラ会場の家具見本市とキッチン見本市は会場のレイアウトが初めて正反対になり、人気ブランドが集まる館が一番奥になり、手前が人気の無い館とキッチン館になったので、長い通路を歩く人並みが長く、奥まで歩くと1.5キロと距離も長く大変でした。一番奥の館に行くためには外周を回るバスに乗れば楽なのですが、知られていなくてガラガラでした。このフィエラ会場で開催されてからずっと同じレイアウトだったのを反対にしたのは、会場の奥にはあまり人が行かず閑散としていた事から、不公平感を無くすためという事でした。建物館内のレイアウトは見本市会場に顔が効くブランドが中心手前だったのは変わらなかったのですが、、。
フィエラ会場で昨年から始まったブースでの事前登録制、顧客のみの入館と入場制限が多くなり、事前登録していても会場をスタッフが案内する方式が多くなり、待たされ入り口で登録作業をするために、以前の3倍くらい時間のかかる視察です。高価なチケット(3回で50ユーロ)なのに、顧客しか入れないブランドがあるのには、やはり違和感しかありません。どのブランドも名刺による手入力を省くために、登録用のQRコードから登録させる方法は効率化で仕方がない事ですが、親切なブランドではフィエラ会場の入場券を購入時のインフォメーションを利用して、それを読み込んでいました。入場を制限していて、かなり時間を並んで入れたブースでも上顧客用のエリアがあり、半分しか見られない所も少なくありません。ますます、差別化が進んでいるサローネです。日本でも航空会社の優先搭乗やラウンジなど顧客の差別化が普通になってきましたが、世界ではもっと進んでいるようです。実際、購入する事が無い私達には優先される理由もありませんが、、。市内で開催されるデザインウィークでも登録制になっている所が多く、長い列の最後にQRコードを掲げていて、それからスマホでの登録が始まるので、よけいに時間がかかってしまい長蛇の列です。その列を見て入場を諦めた所もかなりありました。ミラノ市内がディズニーランドになったようです。高額になったホテル宿泊料のせいで、長期滞在が難しくなった中、行くべきブランドを前もって定めるのも、視察旅行の重要な準備になりました。
いつもこの時期のミラノで楽しみにしているのが、車と各ブランドのインテリアシーンの作りです。車はミラノ中心に停まる車と色を見るとヨーロッパの旬な自動車の傾向を見る事ができる事と、主要メーカーがこの時期にイベントを行っているからです。今年のミラノ中心街では目新しい自動車の傾向を見る事はあまり無く、自動車メーカーのイベントもあまり興味深い物がありませんでした。電気自動車への移行が停滞している事と戦争による景気の停滞が原因のようです。一方、楽しみにしているインテリアシーンでカラーもそうですが、使用される花や植物です。植物は観葉植物というより植木のような巨大な植物です。緑の少ないミラノだからか、綺麗に手入れされた植物を置いたイベントを見ると、より良く見えています。フィエラ会場では短期間での展示会なのに、ブース内に生き生きした巨大な植物に驚き、運搬をどうしたんだろうといつも思います。朝のオープン直後に目指す館に入ると、大きなジョウロを持った植木職人さんや花屋さんが沢山出てきました。毎朝、手入れをしているから、あのような巨大な植物や花が生き生きと管理できているのかと感心しました。
今年のミラノの植物はいつも以上に巨大な植物が置かれたブースも多く、観葉植物というより街路樹というほどです。中でも花が盛りの街路樹をどうやって花を落とさずに持ち込んだのかも不思議です。自然光が入らないブース内では植物用の波長を持つLEDライトを当てられたりと、普通の人には気が付かない工夫もされていました。観葉植物として置かれた物で、今年気になったのはクワズイモやモンテスラやゴムの木など、70年から80年代に流行った濃い色の葉の大きな南洋植物です。ぽってりしたボリューム感のあるソファに合うように巨大な葉のモンテスラが雰囲気を出していました。昨年行ったロサンゼルスの新しいホテルでもモンテスラやゴムが使われていましたが、インテリアは家具や照明だけでなく、植物も重要なインテリアアイテムで、その時代に合わせたイメージで組み合わされます。一時廃れていたゴムの木やトラノオやモンテスラ、ベンジャミンなど、観葉植物が流通し始めた頃の植物が見直されてきたのは、1970年代をイメージしたインテリアが昨年から来ているせいなのでしょう。日本で言えば昭和のノスタルジックな印象でしょうか。あと、今まで見た事の無い植物はススキのような稲のような枯れ草が多く植えられていました。何の意味なのかは分かりません、、。
インテリアは空間だけでも家具だけでも成り立ちません。アート、小物、照明、そして植物もトータルで合わせてスタイルになります。上位のブランドだけが作る空気感を感じる事がミラノサローネ時期の楽しみでもあります。昨年から復活したミラノレポートを今回も開催予定をしています。今年のカラーやデコレーションや植物の組み合わせをレポートしたいと思います。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
2024.4.29 DESIGN
インテリアの熱気をミラノで感じてきました
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.144
世界で最も注目される家具とデザインのイベント「Salone del Mobiile.Milano」ミラノサローネ国際家具見本市。イタリアのミラノで毎年4月に開催される展示会ですが、エーディコア・ディバイズでは毎年社員スタッフが持ち回りで視察研修に行っていました。しかし、新型コロナ感染拡大以降視察を実施できなかったのですが昨年は4年ぶりに視察研修を再開、今年もクリエイティブ・ディレクターの瀬戸と4名の社員スタッフでミラノサローネを視察して参りました。
AD CORE が誕生した1985年、まだ日本ではほとんど注目されていなかったミラノサローネでしたが、当社では当時からイベントに注目し、日本人の視察者がほとんどいなかった92年にAD CORE ブランドとしてミラノサローネに出展参加しました。その後、98年からはデザイン・家具の祭典を肌で感じるべく社員のミラノサローネ視察を継続して行なっています。家具やインテリア業界でサローネ視察をする企業はたくさんありますが、デザインや企画、製造に関わるスタッフが訪問することが殆どのようです。職種的にはそのような傾向は否めないと思いますが、当社では開発や営業スタッフはもちろん、業務や経理関係、ショールームや支社のスタッフまで全員が持ち回りで視察訪問をしています。会社全体がデザインの意識を感じる機会を設けて、家具やデザイン・インテリアの見聞を広げるために実施しています。今年は開発1名と営業スタッフ1名、営業サポートとショールーム担当の、瀬戸を含めて5名が参加してきました。
ミラノサローネを視察された方なら納得いただけると思いますが「サローネを見るなら下調べが必須」です。フィエラ会場はもとより市内の様々なエリアでイベントが開催されているので、限られた時間内ではとても見て回ることができません。例年は見やすい場所のフィエラ会場入り口エリアに家具のメインブランドが集中して出展していたのですが、今年は主要ブランドが会場の一番奥になりました。人気のブース以外にも人が流れるようにとの策だと思いますが、そんな会場内を歩くだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。見逃せないブランドは長蛇の列で入場待ち状態なので、よほど効率を考えて回らないと十分な視察は難しいのですが、今年も瀬戸のリサーチで事前情報を十分にキャッチ!渡航前に必要な入場登録を済ませ、フィエラ会場の移動からブースを回る順番、市街地エリア視察のコースも設定。混雑するブースの時間も予測しながら3日間、しっかり見て回ることが出来ました。昨年から増えた事前登録制の入場方式を取った人気のイベント会場では入場するまで2時間も並ぶ事もあったようで、あまりスムースではなかったように思います。顧客の囲い込みと出展者側の効率化を図るためのシステムと思われますが、事前登録 + 会場での再登録が必要だったり、会場前で登録チェックに手間取って混乱したところもあったので来年は改善してほしいところです。
事前に注目していた人気ブランドのイベントやファッションブランドとのコラボレーション展示などは、情報が全くオープンにされず、期待して長時間並んで入場した結果・・・「?」の内容も多く、参加するイベントの精査の難しさも感じました。開発スタッフはデザインや製品のディティール、素材使いなどを中心に、営業スタッフはデザインや製品の傾向、これからの売れ筋を予測しながらの視察になりますし、ショールームスタッフはスペースのディスプレイや展示の仕方、素材を含めた色使いなども注力するポイントになります。イベントの盛り上がりを肌で感じながら、各自の視点で視察することができたと思います。現地で感じた鮮やかな印象、たくさんのイメージや情報を各自が読み込んで、今後の仕事に反映出来るよう努めてまいります。(開発 武田伸郎)