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2018.4.24 PRODUCT
PRODUCT : 030M-MODEL Chair
AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.61
今回はNEO NEO CLASSICO Heritage2018モデル、NC-030Mを紹介します。絶妙なサイズ感とナチュラルなテイストはフォーマルなダイニングはもちろん、オフィスやパブリックスペースにもフィットするダイニングチェアです。
NC-030Mはサイドチェア、アームチェアともに幅600mm、奥行き600mmとダイニングチェアとしては大きめでゆったりとお使いいただけるセミラウンジサイズにデザインされています。フレームには木目の表情が豊かな良質のオーク材を使用し、大きめに取られた面取りが優しい印象を与えます。
座と背のクッションのベースには弾性ベルトをクロスに編んで使用し、深く柔らかな掛け心地を実現しました。背クッションの弾性ベルトは腰部と背の上部とで異なるものを使用し、腰は固めに背は柔らかめにすることで掛け心地を良くしています。更に、厚みのある背のクッションには絞りを入れることで、柔らかなだけでなくしっかりと腰をサポートし、身体に負担をかけない快適な掛け心地です。
美しいカーブを描くアームは薄くフラットな印象ですが、身体に触れるアームの内側には厚みのあるウレタンを、シャープなエッジの外側には薄いウレタンを使用しています。また、オプションで3色のカラーバリエーションからお選び頂けるレザーのパイピングをご用意しています。オーク材の脚部との組み合わせは、ナチュラルな印象を空間に与え、様々なシーンでお使いいただけます。
柔らかなアームの曲線にオークの素材感が表現された脚部、そして上質な掛け心地を実現したNC-030M。ゆとりのある座り心地はダイニングだけではなく、オフィスやパブリックスペースのコンパクトなラウンジチェアとしてもお使いいただけます。ぜひショールームでお試しください。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)
2018.4.23 SHOWROOM
2018モデル MD-801チェアを納品しました。
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.223(東京・広尾ショールーム)
新年度が始まり、新たな生活をスタートした方も多いと思います。そんな新しいスタートの時期、4月10日に両国に新しくオープンした「ORI TOKYO」さんに、昨年発表したMD-801チェアを納品させて頂きました。
ORI TOKYOさんは、江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」を、多くの色糸を用いて複雑に織るジャガード織で表現した作品を展示・販売しているお店です。カフェスペースが併設さてれており、ゆったりくつろぎながらその作品を鑑賞することができます。店内のイメージは江戸時代の茶屋を現代風にアレンジした和モダンな空間で、そんな雰囲気に合う椅子をお探しの際、ショールームにご来場いただきました。テーブル席にはA-mode HeritageのMD-801サイドチェア、カウンター席にはAD COREのLUSSO カウンターチェアを採用いただきました。MD−801の直線的でスクエアなフォルムが、和モダンな空間の雰囲気にピッタリでした。店内の内装やテーブルには松が使われ、入口の暖簾には萌葱色や常盤色を思わせる緑色が使われています。松材が経年変化で色が濃くなり風合いがでてくる事を見越して、木部のカラーはD-8(ヴィンテージブラウン)にし、張地は暖簾のカラーに近い緑を合わせました。和の雰囲気を漂わせながらもモダンな要素も取り入れられてしっとり落ち着いた雰囲気で、「織り」作品が展示されるのが楽しみな空間でした。
いつもショールームで見ている家具も、それぞれの空間に合わせた表情で佇んでいるととても新鮮です。ORI TOKYOさんの近くには、江戸東京博物館やすみだ北斎美術館があります。両国に行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
(ショールーム担当:西條 恵理)
ORI TOKYO ▷
〒130-8508 東京都墨田区亀沢1-3-7 1F
2018.4.18 SHOWROOM
お客様との家具選び
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.222(名古屋・栄ショールーム)
ショールームでは、お客様の家具選びの際にお部屋のイメージやお好みをお伺いして、イメージを固めています。その後、木色や張地などひとつずつ仕様を決めていきます。お部屋の広さに合わせて家具の1/50プレートを使用して図面上での寸法の確認や、実際に納めた家具のお写真をご覧頂きながらお客様のご希望に応じてご提案させていただいています。
ショールームでのお打合せの際は、お好きな家具の写真や、お部屋の雰囲気が分かる写真等見せていただければコーディネートのご提案もスムーズに行えますので是非お持ち下さい。お部屋の図面をお預かりして、プランをお作りしたり、サイズやどのカラーが合うかなど…一緒に考えさせていただきます。私たちショールームスタッフは、お客様一人一人のライフスタイルやお部屋に合う家具をご提案させていただく事がとても楽しく、いつもお打ち合わせをさせていただく度にわくわくしています。いくつかのパターンでお悩みの際は、お客様がご納得いくイメージが出来上がるまで何度でもお打合せさせていただきます。
4月から新生活が始まり、生活リズムも少しずつ落ち着いて来た頃でしょうか?新生活で必要な家具等ございませんか?現在、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは期間限定のスプリングキャンペーンを開催中です。期間中、各ショールームでお買い上げの方に、特典と、無料配送サービスを実施しております。是非この機会をお見逃し無く!ご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:小田切 里子)
2018.4.6 SHOWROOM
大阪・心斎橋ショールームに展示が増えました。
大阪・心斎橋ショールームに、MD-205ダイニングテーブルとMD-202チェアの展示が新しく加わりました。A-modeらしいシンプルモダンなデザインで様々な場所でご利用頂けます。
展示のMD-205ダイニングテーブルはW1800×D900ですが、サイズバリエーションとしてW1500×D800、W900×D900があります。W1500サイズは4人で十分お使い頂けますが、奥行きが80cmとコンパクトですので、ダイニングスペースにゆとりをもってレイアウトする事が出来ます。また、天板が32mmと薄く軽やかなデザインですので、お部屋を広くみせることが出来ます。シンプルなので、様々なデザインのチェアと合わせる事が出来、塗装色によって雰囲気も変わりますので、お部屋の雰囲気にも合わせて、お客様のイメージに合ったコーディネートが可能です。MD-202チェアは、スチール脚でスタッキングが可能なチェアです。シンプルですが座面にはしっかり厚みがあり、座り心地もオススメです。ダイニングだけでなく、PCデスク用等にもお使い頂けます。
ショールームでは、様々な写真をご用意しておりますので、色々なコーディネートをご覧になって頂けます。実際に薄さや、軽さ、座り心地も実感してみてください。大阪・心斎橋ショールームへのご来場お待ちしております。
(ショールーム担当:三谷 佳菜子)
2018.3.30 DESIGNER
旅立ちの季節
AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.83
東京では桜の染井吉野がいつもより早く満開になりました。染井吉野は学生時代を過ごした西日本では卒業式の桜で、巣立つ時の少し寂しい花のイメージでしたが、東京に就職して最初の仕事がお花見の場所取りで、東日本の桜は入学や入社の新しい門出の花なんだと思い、同じ桜でも感じ方が違う事を思いました。今年の桜は本当に早く、広尾本社近くの臨川小学校の桜の前で卒業式の写真撮影している子供達を見ながら、この子達は卒業の花のイメージになるんだろうなと思いました。春は当社の新しいモデルの旅立ちの季節にもなっています。
毎年、新作のスタートは遅いのですが、今年は、昨年秋に発表した2018年の新作チェアが好調です。当社のポリシーの「廃盤にしない」「大量生産をしない」「国内生産」ことから、数年先のデザインをイメージをして製品化した製品が多く、いつもは徐々に販売数が伸びてきて数年後に売れている事が多いのですが、今年はすぐに販売実績が上がっています。その製品の出荷前の品質検査に山形の工場へ行き、完成品を見ながら強度試験の時の事を思い出していました。当社の椅子はJIS規格の繰返し試験の3倍をクリアした強度を実証してからでないと発売はできません。その為に製品化の途中で公的な工業試験場で試験実施し、その試験にパスさせる事が製品開発の最後の仕事です。
新製品を創る時には強度的な事も考えながらデザインを行うのですが、太く頑丈そうなデザインではインテリアに邪魔になります。空間に溶け込みながら、どこにでもありそうで無いのが、私のデザインポリシーなので、最初に描くスケッチは細く華奢なラインのデザインになります。華奢なデザインは構造が強度に直結するので、構造自体を考える必要があります。2018年モデルのMD-801は構造的にも初めて取り組んだ椅子なので、強度試験に立会うために工業試験場に向かいました。椅子の強度試験機は昔はほとんどの県の工業試験場にあったのですが、試験機を製作している会社が無くなり、残っている試験機が少なくなった事もあり、日本でもあまり多くありません。椅子を製作してる山形の工場から一番近かった山形市の工業技術センターの試験機も無くなり、試験機があるのは山形から車で2時間にある庄内の山形県の試験場です。県の工業技術センターは地域の特産物の技術力向上を支援する為に設置され、食品から金属製品の様々な技術的研究を行い、様々な試験も行っています。椅子の試験は山形の特産技術部で行っていました。椅子も山形の特産物なんだなと、思いながら試験場に向かいました。
昭和の雰囲気を残す建物の一角の部屋には大きなスチールフレームの試験機が置かれています。フレーム自体は大きいのですが、構造はあっけないくらいシンプルで、かなりアナログです。水平な鉄板の上に置かれた椅子の座に、人が座る事を想定して55キロの砂袋を置きます。そして後脚に蝶番を付けて軸にして、前脚を正確に5センチ上げるように背中の上を後ろからワイヤーで引っ張ります。昔高校生の時に教室でよくした椅子の前足を上げる格好です。それをいきなり落とします。そうすると床の鉄板に前脚からガタンと落ちて滑り前に行こうとします。椅子全体が歪み、グン、バタン、ギャーと音を立てて、椅子から悲鳴が上がり、耳を塞ぎたくなります。通常なら一般家庭用木製椅子なら4000回でパスなのですが、当社は3倍の12000回の試験を行うので、それは過酷な試験です。工業試験場の担当官は椅子の状態を見るために、ずっとその前にいてくれます。全て終えるのに2日かかります。
担当官の方にお話を聞いたのですが、壊れる椅子は機械をセットする時に分かるそうです。当社の事は覚えていてくれて、定期的にずっと試験を出しているメーカーとして認識してくれていました。強度試験をパスするタイプは、動かない固めたタイプと、力を逃して揺れながら持つタイプと2つあるそうです。どちらが良いかは言えませんが、固めたタイプはいきなり壊れるそうで、力を逃すタイプの方が面白いデザインが多いそうです。当社の椅子も華奢で一見持たない印象だけど、上手く力を逃して試験を無事終えるそうです。今回の新作は1度目にクリアして試験的には合格でしたが、フレームにヒビが発生していたので、万全を期して再度試験を受けて完全に合格しました。
そうやって当社の全ての椅子は試験をパスして、初めて製造を始められます。人の全体重を乗せる椅子だからこそ、安心してお座り頂けるように、最初に作られた子達は過酷な試験を受けるんです。そしてやっと世の中に出て行けます。桜の季節になると旅立つ人達が多いのですが、当社の家具たちもお客様の元に旅立ちます。さて、そろそろ2019年モデルの開発に取りかからないといけません。今年はどんなタイプのデザインをしましょうか。お楽しみに! (クリエイティブ・ディレクター/瀬戸 昇)
動画:55キロの重りを座に乗せて、前足を5センチ浮かして落下を12,000回(1分間に25回)繰返します。全て終わるのに8時間かかります。途中1,000回ごとに緩みや破損が無いかを確認するので、試験は2日間に渡ります。