COLUMN

2023.11.1 SHOWROOM

永くお使いいただくために

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.420(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズの製品は、すべて日本国内で生産しています。家具は長くお使いいただくほど愛着がわくものですが、大切にお使いいただいても長年のご使用により、痛みや汚れが生じてしまいます。当社は一度商品化した製品は廃盤にしませんので、継続的にソファや椅子の張替え、カバーの製作などのメンテナンスも承っております。お気に入りの家具をメンテナンスや補修をしながら長く使うことは、環境に対する配慮のひとつでもあります。

メンテナンス性を考えてカバーリングタイプのソファをご希望されるお客様が増えています。カバーリングソファのメリットは、張り替えのメンテナンスをする際の費用です。張り込みタイプのソファは、お預かりをして工場での張り替えが必要になり、製品を移動する費用もかかります。カバーリングソファの場合は、新しいカバーを製作してお客様のご自宅で掛け替えることができますので、ソファをお預かりする必要がなく配送費用をおさえられます。もう一つのメリットは、カバーを取り外し洗うことができますので清潔に保つことができます。クリーニングはドライクリーニングをお勧めしていますが、ウォッシャブルタイプの生地をお選びいただければ、ご自宅でも洗うことができます。小さなお子様やペットがいるご家庭にはお勧めしています。また、替えカバーを持っていると季節でカバーを交換することができますので、ソファを買い換えることなくその季節、気分に応じて模様替え気分でお部屋をコーディネートしていただけます。カバーリングといってもソファ本体のカバーも外せるものや、座面クッションや背クッションのみカバーリングのものなど様々ですので、各ショールームにお問い合わせください。
張地は種類によって抗菌・防カビ・防汚・撥水・止水・静電防止などの機能が施されています。ぜひこの機会に日々の生活を清潔で気持ちよく過ごしてみませんか?

ホームページでは、製品について詳しく掲載していますのでお時間ある際にはご覧ください。皆様のご予約・ご来場を心よりお待ちしています。

(ショールーム担当:天川 唯)
ショールームご来場予約はこちら▷

左:NC-046Cソファはフルカバーリングになっています。右上:AD-229(MASSAⅡ)ソファは背・座部分が分解でき、カバーリングになっています。
人気のMD-805ソファです。フルカバーリングになっています。右上:背クッションは下にファスナーがついています。左下:座面のカバーはマジックテープで外していただけます。右下:座面は取り外しできます。

2023.10.31 DESIGNER

これからの修理はどこに

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.149
機械物など人が使用する物はメンテナンスは必ず必要になります。近代の日本では新しい物が好まれ、使い捨て文化が根付いてしまっていますが、私が子供の頃は傘も使い捨てでなく、修理屋さんに出したり、ハサミも包丁も研ぎ職人さんが定期的に回ってきて家中の刃物を出して研いでもらいました。父は電気物が詳しくテスターとハンダゴテを持って家の家電を直していました。私もそんな親を見て育ったので、ハサミや包丁やナイフは研ぎ石で研ぎますし、故障した物はとりあえず修理しようとします。自分で手に追えない物だとプロに出すのですが、腕時計の定期的なオーバーホールと靴修理と車の車検と板金塗装だけはプロに任せます。

最近、機械式腕時計を2本続けてメンテナンスに出し、38年前から所有している車を久しぶりに板金塗装に出しました。腕時計は前回のメンテナンスから5年以上経った物が動かなくなりました。以前は百貨店や町の機械式時計の修理屋さんに出したのですが、帰ってから調子があまり良くなく、時間を合わせたりゼンマイを巻くリューズと言う所が固くなって、ゼンマイの長持ちがあまりしなくなっていました。それでも5年は動いていたのですが、突然止まって動かなくなってしまいました。今回は正規代理店からメーカーへメンテナンスに出しました。1ヶ月半くらいで帰った時計は嘘のように軽くゼンマイが巻け、いっぱい巻くと2日間以上持つようになりました。金額は町の修理屋さんに出すよりも倍くらいしたのですが、ポリッシュ磨きもされてピカピカな新品になって帰ってきました。

腕時計のオーバーホールは5年〜10年毎に歯車に付いた油を除去して新しい油を注したり、歯車軸やリューズの交換作業をする事です。私が所有している時計はIWCというスイス時計で、購入後20年以上経った時計なので、交換パーツがあるか心配だったのですが、永久修理を受けているという事で、私が生きている間はメンテナンスに出せるんだと安心しました。腕時計は好きな方が多く手に入りにくいメーカーやモデルがあります。5年以上前、所有していた腕時計を売って、あるメーカーのスポーツモデルを手に入れようとしました。しかし、お店に行くと置いておらず、その少し前から、Rが頭文字に付くブランドのスポーツモデルは世界的に人気で、世界中どこの店に行っても買えません。ネットを見るとマラソンと言われるほど店を巡り、店員に気に入られないと買えないと聞き、転売ヤーと言われる人たちも多く存在していました。そこまでして手にいれるのもなんだか、、と思い忘れていました。

最近、車や高級品が手に入れやすくなったと聞き、久しぶりにその店に行きました。しかし、5年前よりも物が置かれておらず、空のショーケースにサンプル品が置かれているだけです。店員にいつぐらいに買えますか?と聞くと、人気が無くなれば買えますよと笑って言われました。しかし、この構えの店で店員が何人もいるのだから、売り物がなければ、店として成り立つ訳ないのにと、心の中で叫んでしまいました。その時、老婦人が入って来られ時計の修理を依頼されました。聞き耳を立てていると、古い物だけど娘に譲りたいから修理ができませんか?と。店員はその時計を見ながら通常は生産終了から25年はパーツを持っているのですが、35年以上前のモデルなので修理できませんと。その老婦人はどうすればいいのでしょうか?と聞くと、店員は町の時計修理屋さんに持っていかれれば、直るかもしれませんよ。と、少し耳を疑ってしまいました。それが、高級時計で一番人気のブランドの言う事なのかと、、。

35年と言えば、そんなに古いとは思えず、私の車は1962年製で生産されてから61年が経過していますが、パーツは存在しており、今も修理も可能です。腕時計は一生物のはずで、機械式時計は永続的に修理できる物だと思っていました。調べると時計ブランドごとに修理可能年数が決まっているようです。私の所有するIWCは永久修理受付とあるので、少し安心しましたが、購入される時に、そのブランドの修理受付可能年数を調べ検討される事も良いと思います。メーカーによって7年や10年と短い会社もあります。機械式時計は10年なんてあっという間です。そういった修理を受け付けていないメーカーの時計をメンテナンスする修理屋さんが町に存在する理由なんでしょうね。メンテナンスしながら、長く愛用する事が本当の環境に優しくお洒落だと思いますが、流行りだけでなく、永く愛用できるブランドを選ぶのも大切なんです。

時計は人気なので町に修理屋さんは多く存在しますし、メーカーでも修理期間中なら修理を受付ています。私のカルマンギアは昨年末から車検に合わせ錆びた箇所を板金して全塗装しようと工場を探したのですが、日本では板金塗装屋さんが激減していて、お願いしようと思っていた工場に聞くとは3年待ちと途方に暮れる返事でした。やっと見つけた工場も20年近く前に全塗装した時の金額の数倍の金額で、それでもしかたないかと、依頼してから半年後ようやく預ける事ができ、それから半年が経とうとしています。あと何ヶ月かかるのか、、。聞くと日本中の車の板金塗装は少なくなっていて、塗装だけでなく、自動車修理工場自体が少なくなっています。建築インテリア業界だけでなく植木職人さんなど、どの業界も日本中で職人さんが少なくなっていて、メンテナンスに困る事が増えてきています。

本当の環境問題を考えるなら、永く使えるデザインと性能、メンテナンス可能な製品を作らないといけません。修理する場合は新品とあまり変わらないお金がかかる場合もありますが、経年変化など違う楽しみもあります。当社も1985年から38年の製品修理は可能です。2024年モデルはカーボンニュートラルを材料から考えた永く使える製品にしています。試作もいよいよ追い込みです。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

吉村順三設計1965年湘南秋谷の家で2016年にA-modeヘリテージの撮影を行いました。その際に表紙に使用したのが、所有する1962年製のフォルクスワーゲン・カルマンギアです。1965年の家に1962年の車を合わせた撮影でした。あれから7年経ちました。普通の車なら5年以上経つ古い車になります。
右:IWCパイロットウォッチマーク15。1999年〜2006年まで製造されたモデルで2003年製で20年経ちました。メーカーのメンテナンスに出すと今はレザーケースが付いてきます。ステンレスベルトの裏まで磨きがかけられて帰ってきました。左:IWCパイロットスピットファイア UTC 2002年製でこれも20年以上所有しています。両方とも39ミリのサイズで今の流行からは小さめですが、私にはちょうど良いサイズです。

2023.10.30 DESIGN

アメリカの街に迷い込んだような風景

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.138

先日、家具のメンテナンス作業のため東京都の立川へ行ってまいりました。多摩エリアの中心的存在の立川市は、大型の複合施設や人気のスポットが続々オープンしている一大商業地として発展している街として知られていますが、立川といえば広大な敷地に広がる昭和記念公園があります。昭和天皇御在位50年記念事業の一環として整備された、総面積180haにもおよぶ広大な国営公園で、春夏秋冬いつ行っても季節の花が私たちを楽しませてくれる緑豊かな施設です。この自然豊かな昭和記念公園に隣接して、異国情緒にあふれた住宅エリアがあります。手入れの行き届いた芝生の庭に、白い平屋建ての瀟洒な家々が整然と並んでいます。今回お伺いしたのが、米軍基地の住宅地があった「アメリカン・ヴィレッジ」です。

国営昭和記念公園は、米軍の立川飛行場跡地につくられた都心部最大級の公園で、東京ドーム35個分の広さを誇ります。開放的な芝生広場の「みんなの原っぱ」だけで東京ドームが2つ入るほどの広さがあるそうです。最近では新春に開催される箱根駅伝の熾烈な予選会が行われる場所としても知られています。そんな昭和記念公園に寄り添うように広がっているのが「アメリカン・ヴィレッジ」。初めて訪れた場所だったのですが、晴れ渡った秋晴れの空の下、昭和記念公園の豊かな緑を背景に綺麗に刈られた芝生と白いフェンスと白い壁。平屋建ての家が立ち並ぶ風景はどこかアメリカの住宅地に迷い込んだような錯覚に陥ってしまいそうでした。このエリアは、居住者以外に車の乗り入れができないなどしっかり管理された地域とのこと、こんなに気持ちのいいところなら賃貸の空きがほとんど出ないのも納得です。

今回、この「アメリカン・ヴィレッジ」を管理している事務所棟のエントランスロビーにエーディコア・ディバイズの家具を納品させていただきました。エントランスロビーは、薪ストーブが設置された素敵な空間なのですが、元々置かれていた家具がクロームメッキのパイプ仕様の椅子と樹脂製の白い天板のテーブルでした。このスペースにお使いいただいたのが、クラシックなテイストを現代風にアレンジしたネオクラシコシリーズのNC-026ソファとNC-023ラウンジチェアです。シャープでソリッドな木部のフレームと、くるみボタンで柔らかなカーブを表現したソファシリーズは、どこか懐かしい街並みのこの建物にぴったりです。座面のウェーブスプリングとポケットコイルのダブルのクッションは、しっかりと身体を支えながらゆったりとした座り心地を感じていただけます。リビングテーブルは、天板側面に面取りを施したスクェアなフォルムに、天板下に棚板を設けた使いやすいNC-024テーブルを組み合わせました。ネオクラシコシリーズのリビングセットを置くことによって管理事務所の雰囲気が、優しく落ち着いた雰囲気になったような気がします。メンテナンス作業が終わり、帰路につく通りを歩いていると、ブロンドのショートカットの男性が白いTシャツ姿で犬の散歩をしていました。そんな風景を眺めていると日本じゃない場所にいるような気分になってしまいました。

今年は秋の訪れも少し遅いようで、気持ちのいい秋本番はこれからのようです。エーディコア・ディバイズで年に一度開催しているセールも、今年はいつもより少し遅れて開催しています。ネオクラシコシリーズの展示もしていますので、秋の夜長にゆっくりとくつろげる家具を探しにぜひご来場ください。今年のセールは11月の18日まで、WEBストアでも同時開催していますのでぜひご覧ください。(開発 武田伸郎)

木々の葉が少しだけ色づき始めた爽やかな秋晴れの空、白い平屋建築の住宅と緑の芝生。舗装道路の側溝の傾斜や、低い縁石の印象だけでアメリカの住宅地にいるような気分になってしまいます。
左上:周りの住宅と異なり、アメリカンヴィレッジの管理棟はベージュの建物 左下:真っ青な空に白い建物が映えます。この日も1棟の住宅をリノベーションを施していました。 右:管理棟の待合ロビーにセットされたネオクラシコシリーズのソファセット。モダナイズされたクラシカルなデザインがアメリカン住宅のインテリアに溶け込んでいます。

2023.10.30 PRODUCT INFO.

NC-030L

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はNEO CLASSICOからアールデコのノイエスタイルをリスペクトしてデザインしたラウンジチェア、NC-030Lをご紹介します。

◾︎ NC-030L LOUNGECHAIR キャスタータイプ 製品ページ
◾︎ NC-030L LOUNGECHAIR 木脚タイプ 製品ページ

2023.10.25 SHOWROOM

年に1度の展示品セール開催中

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.419(東京・広尾ショールーム)
まだ日中はまだ汗ばむ日もありますが、朝晩の空気は秋を感じるようになり過ごしやすい季節になってまいりました。秋はインテリアやデザインイベントがたくさん行われる時期でもありますが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは2024モデルの新作発表会に向けて、ショールーム展示現品の一掃セールを開催中です。10月18日(水)~11月18日(土)まで各ショールームとウェブストアで販売しております。

各ショールームの展示品は、お客様からのお問合せが多い商品や人気の商品、昨年秋に発表した新商品を中心に展示しています。また、リビングセット、ダイニングセットでコーディネートしていますので、これからお引越のご予定のお客様にもご好評をいただいております。人気の商品は既にご売約となっているものもございますが、お勧め商品をご案内しますのでお気軽にご相談ください。既に家具がお揃いの方でも、ラウンジチェアや単品チェア、照明、クッション、アートなど、空間を彩るアイテムなども特別価格でご提供しています。中には、70%offや80%offのお買い得品もございますので、掘り出し物を見つけて下さい。展示品セール期間中、11月には特別な企画もご用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。

毎年、心待ちにされているお客様もいらっしゃり、多くのお客様にご来場いただいております。完全予約制にてご案内しておりますので、ホームページのショールーム予約フォームもしくは、お電話にて事前にご予約ください。当日のご予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)
ショールームご来場予約はこちら▷
スペシャルセール詳細はこちら▷
WEBストアはこちら▷

2023MODELのダイニングセットもセール対象です。
MD-1301+MD-1302ダイニングセット WEBストアページ▷
MASSAⅡのソファセットもセール対象です。
MASSAⅡプロダクトページ▷