COLUMN

2014.9.24 PRODUCT

PRODUCT :028-MODEL Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.18
オーソドックスでエレガントなアールデコのデザインソースを、現代のモダンなNEOCLASSICOスタイルに表現した028-MODEL。今回は、NEO CLASSICOブランドの中から、ダイニングチェアの028-MODELを紹介します。構造的な納まりから、細部のデザインにまでこだわり抜き、柔らかなリラックスした余韻を楽しんでいただけるチェアとして、2009年に発表しました。

028-MODELのデザインは、リージェンシー・スタイルのデザインソースを、現代のモダンなNEOCLASSICOスタイルに昇華させました。クラッシクスタイルをモチーフにリ・デザインしただけのチェアでは無く、構造的な納まりから細部のデザインにまでこだわり抜いたチェアです。バネの効いた座クッションは、布バネのダイメトロールを使用。フレームは上質な北米産メープル材を使用しています。木部のフレームが形創る計算されたラインと柔らかで丸みを帯びたクッションが、リラックスした空間を演出してくれます。また、椅子の出し入れの際に使い易さと布の汚れ防止として、背後ろ下には手掛けの掘込みがあります。

クラッシクスタイルの形ですが、この028-MODELでは背の受け止めを構造から吟味しました。背の部分は、一見すると木フレームに後張り仕上げをしたチェアに見えますが、作業性も考慮し背クッションとフレームは別々のパーツで構成しています。あたかも張り込みのような納まりに仕上げました。座面にはフレームにミゾを設け、そこに張地をパイピングで納めています。パイピングを入れたことで、座面下から見える木部とパイピングが高級感を際立たせます。アーム部分はNC加工でメープル材を贅沢に削り出しで加工し、柔らかなラインで仕上げています。

028-MODEは1920年から30年代のアールデコの意匠をイメージしながら、構造的な納まりから細部のデザインに至るまでこだわり抜いた、NEOCLASSICOにふさわしい新しいモダンな意匠と上質なしつらえの製品です。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

■028-MODEL 製品ページ ▶

[ 左 ] 028-MODELのフレーム 。背のパーツは、背の形を綺麗に出す為に木枠を組んでいます。後脚のフレームを背まで    伸ばしたことで椅子の出し入れの際、手掛として使用でき張地の汚れ防止にもなります。 [右上] 背のパーツをフレームに取付ける仕様にしたことで、作業性も上がり背とフレームの納まりが綺麗に仕上がります。 [右下] 背部の上部内側は持ちはこびやすいように手掛けの掘り込みを付けています。
[左上] 背の内部ウレタン、前後サイド共、形状に合わせたウレタンを使用しています。 [左下] 座面の内部ウレタン、幾層にも重ねたウレタンと、ベースにはクッション性に優れた 布バネ・ダイメトロールを    使用。 [右上] アームは2つのパーツで構成され、接続部分をホゾ組みにしたことで、強度を上げています。 [右下] 座面のフレームにはパイピングの溝加工を設けて、張りのある柔らかな座面に仕上げています。

2014.8.26 PRODUCT

PRODUCT :MD-107L Dining Table

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.17
天板の高さを650と低く押さえた安定感のあるダイニングテーブル。無垢素材を、天板・脚部全てにミニマルなモダンデザインに表現しました。A-modeブランドのMD-107Lは、天板のソリッドウッドの動きを考慮した構造と、安定感のある天板と脚が、シンプルな空間を演出するダイニングテーブルとして2013年に発表しました。

素材感溢れる材料はホワイトアッシュ材・ウォールナット材・チーク材の3種類から選択することができます。天板サイズはW2400/W2100/W1800の3タイプをご用意。奥行き寸法も950mmとゆったりとしたサイズです。無垢材のテーブルはオイル仕上げの物が多くありますが、MD-107Lは水滴でのコップの跡や反りの問題を考慮して、ポリウレタン塗装にしています。さらに素材感を最大限に活かすために、無垢天板はうずくり加工で仕上げています。一般的なポリウレタン塗装とは違う手触りが、木の質感を楽しめます。低く押さえられた高さはH650で、SH400のMD-503と合わせてリビングセットのように、リラックスしてお使い頂けます。移動できる脚部は左右に広げて取付けても、座った際に邪魔にならないようにデザインされていて、人数や様々なレイアウトに対応できます。

MD-107Lは、全て無垢材を使用しています。無垢材は反りや収縮が生じやすいデリケートな素材です。そのため反り止め材を天板裏に木目に対して交差して取り付けています。反り止め材には動きの少ない、強度のあるスチール製の反り止めを使用。また天板の側面の長手方向にも板を取付け、厚みを50mmにし長手方向の反り止めにもしています。

リビング・ダイニング兼用のコーナータイプ、ベーシックなスタンダードタイプなど、あらゆるインテリアシーンに合わせてお使い頂けます。MD-107Lは、今までの無垢材テーブルにはないモダンなテーブルシリーズです。 
                              (エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

■MD-107L製品ページ ▶

SH400のMD-503に、高さ650に合わせたテーブルです。 奥行き側に座った際、脚が当たらないよう、テーブルの脚に空間を設けています。脚を外側に移動した際も、脚が邪魔にならずご使用頂けます。
[ 左 ]天板トップのうずくり加工 、ウレタン塗装のみで仕上げているサンプルと比べると質感が違います。 [右上] 見付け50mmになる木口は長手の反り止めにもなります。 [右下]天板反り止めは、より強度を上げるため、L型のアングルを溶接してT型で取り付けています。    また無垢材は縮む為、動きに対応できるよう、取り付け穴は 長穴設定しています。

2014.7.28 PRODUCT

PRODUCT :ZEFFIRO [ゼフィーロ] Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.16
シンプルでありながら味わい深く、長く使い継がれるべきスタンダードな家具 ZEFFIRO/ゼフィーロ
今回お伝えします製品ZEFFIRO/ゼフィーロは、イタリア語で「風」を意味します。モダンで無駄をそぎ落としたシンプルなフォルムは、日本刀をイメージしたジャパニーズモダンのエーディコアスタイル。風のように流れるようなスタイルと、シンプルなデザインのダイニングチェアとして1991年に発表しました。

ZEFFIRO/ゼフィーロのデザインは、無垢材のメープルフレームと、高度な技術によって成型された背座の組み合わせで構成されています。そのデザインは、背座の豊富なバリエーションによって様々なシーンに対応できます。背は3次元曲線で構成されたフォルム。美しさと座り心地を両立させました。背と座面には木質とファブリックのバリエーションが選択できます。木質は成型合板にアニーグレフリゼ突板を使用。突板の張り分けはセンターを基準にして、木目に違和感のないよう仕上げます。

日本刀をイメージした独特のフレームは、思い切った手法により削ぎ落とした華奢にも見えるラインですが、充分な強度を持っています。前脚は、サイドの貫を留めの仕口でジョイント。一般的にはフレームの小口が見えるところを、小口を見せない仕口で構成。逃げのない高度な技術が要求されます。後脚は日本刀をイメージしたラインと、独特な面構成。ダイニングチェアからカウンターチェアまで美しい弧を描きます。フレームを形成するジョイント部は、妥協を許さず創り上げた高度な技術によって実現しました。特に前脚とサイドの貫のジョイント部は、強度が要求される場所であり最も精度が必要とされる箇所でもあります。

ZEFFIRO/ゼフィーロが発表されて以来、インテリアではいろいろなブームが起こりました。北欧ブーム・イタリアンモダンブーム・ミッドセンチュリーブームなど。ZEFFIRO/ゼフィーロは、どんなん時代の流れにも左右されない、現在もADCOREのロングセラー製品であり、代表的な製品と言える家具です。            
                              (エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)
■ZEFFIRO製品ページ ▶

[ 左 ]ZEFFIRO/ゼフィーロのフレーム [右上] 背は3次元曲線で構成されたフォルム [右下]座面にも座り心地を考えて、3次元曲線で構成しています。
[ 左 ]フレームの前脚から後ろ脚まで流れるようなラインで構成しています。 [右上]後脚と貫、削ぎ落とした面を「留め」の仕口でジョイント [右下]前脚と貫を「留め」の仕口でジョイント

2014.6.28 PRODUCT

PRODUCT :020-MODEL Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.15
手で描いたような自由な曲線のダイニングチェア、020-MODEL
今回はNEO CLASSICOブランドの中から、アールデコスタイルをモダンにリスペクトした、020-MODELを紹介します。緻密な加工技術が可能にした優美な曲線のデザインが特徴で、そのフレームが優しく体を包み込み、余裕のあるミドルサイズのダイニングチェアとして2007年に発表しました。

020-MODELのデザインは、脚先から背の部分までなめらかに繋がる曲線でフレームを構成しています。フレームの断面は楕円形状で、なめらかなラインを構成するため、メープル材のフレームパーツをフィンガージョイントでつなぎ、ひねるような形状で削り仕上げています。現代の高度なNCマシンの加工技術があってこそ実現しました。素材や使い心地にこだわり、ゆったりとしたサイズの座面には、上質な座り心地を持たせるため、布バネ・ダイメトロールを使用。背と座のウレタンは5層に重ねて理想のフォルムとフィット感を実現しました。

これまで020-MODELは、ダイニング以外でも、ホテルラウンジ・レストラン等、様々な場所でご利用頂いています。リビングとラウンジの中間的なサイズが、いろんなシーンで活用できるフォルムも座り心地もゆとりのあるチェアです。                                 (エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)
■020-MODEL製品ページ ▶

[ 左 ]020-MODELの 内部フレーム [右上] 楕円形状のフレームは足先に向けて、ひねるように仕上げています。 [右下] 座と背の組わせ部分は、なめらかに継り、かつ強度を持ち合わせる加工をしています。
[左]背と座の ウレタンを反転して並べた状態、理想のフォルムを作る為それぞれ形状を変えて重ねています。 [右]背のウレタン5層 。座面のウレタン5層。   背と座にウレタンを取り付ける際、下の大きいウレタンが表にきて納まります。

2014.5.23 PRODUCT

PRODUCT :MD-501 Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.14
柔らかくラウンドしたフォルム、ミッドセンチュリーの懐かしさを感じさせるチェア、MD-501
今回A-modeブランドの中から、MD-501を紹介します。カルフォルニアスタイルをイメージした、ファニチャーシリーズ。シンプルでありながら素材や使い心地にこだわり、優しいリラックスさをインテリア要素に加えた製品として2012年に発表しました。

MD-501のデザインは、様々な正楕円を組わせて、柔からな形状をモチーフとして作りました。脚部の直線以外は、座・背のカーブは楕円をモチーフにデザインしています。座のワイド寸法を、エーディコア・ディバイズ製品のサイドチェアの中では最大のW500サイズにしました。ゆったりとした大きさは、ダイニングとリビングの中間的にご使用ができます。サイズは大きめですが、楕円形状デザインが大きさを感じさせず、出入りもしやすい形状です。

素材や使い心地にこだわり、ゆったりとしたサイズの座面には、上質な座り心地を持たせるため、布バネ・ファニチャーメッシュに、ウレタンはスーパーソフトウレタンを使用。羽毛のような座り心地です。ラウンドした背には強度のある成型合板ににウレタンフォームを5層にも重ねて自然なカーブとフィット感を実現しました。背のホールは持ちやすさだけでなく、体の腰のカーブに合せるために開けられています。脚部は柔らかなイメージに合せるため、ホワイトアッシュ材を使用しています。

MD-501は、柔らかなヴィンテージイメージに、素材や使い心地にこだわり、ミッドセンチュリーのイメージを思わせる、新しいミニマルデザインの方向性を示す家具です。
                             (エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)
■MD-501製品ページ ▶

[ 左 ] MD-501Aの 内部フレーム [右上] 上からみた画像、背のシェル・座面も正楕円を組わせた曲線で構成しています。 [右下] 座と背の組わせ部分も、ラインに沿って加工しています。
[左上] 背のウレタンは成型合板をベースに裏に一層、内側に5層に重ねています。 [左下] 座面は背と同様に5層重ねて、平らな座面でなく膨らみのあるラインで仕上げています。 [ 右 ] 背と座の ウレタンを反転して並べた状態、理想のラインを作る為それぞれ形状を変えて重ねています。