COLUMN

2016.7.28 DESIGN

AD CORE DEVISE スタッフTシャツ

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.51
ぐずついた天気が続いていましたが、ようやく梅雨も開けて、いよいよ夏本番です。今年の夏は早くから猛暑になるとの予報が出ていましたので、暑さとの戦いがいよいよ本格化してきます。

真夏になると、出勤するだけで汗だくになる事もあるのですが、当社では毎朝、社員全員で全社清掃を行いますので、その掃除で毎日一汗かく事になります。また、夏の納品作業や、メンテナンス作業の際も、汗だくになる事も多々発生します。エーディコア・ディバイズでは、これまで夏用のスタッフウェアとして、オリジナルのポロシャツを製作してきましたが、今年はスタッフTシャツを作成しました。ファッションアイテムでも、今年はTシャツが注目されています。シンプルな白やブラックのカラーが今の気分みたいです。(イタリアの洒落者達の間でも、今までは考えられなかったTシャツにジャケットスタイルなども流行しているようです)今回製作したのは、男性がVネック、女性はクルーネックのコットン100%のベーシックなTシャツ。今の気分で、タイト過ぎず緩過ぎず、ナチュラルフィットのスタイルを狙ったのですが、皆それぞれ体型が違うので一番難しいところです。Tシャツはサイジングが命ですから。カラーは、白、ブラックとネイビーの3色。バックの首元にロゴを品よくあしらいました。

オーダーして数週間、夏の到来に合わせてTシャツが完成しました。着心地も良く、中々かっこ良くし上がりました。当初は「Tシャツはラフすぎる?」と、尻込みしていたスタッフも今では、作業に欠かせないヘビーローテーションのウェアになっています。最近は、朝の掃除前にTシャツに着替えたら、そのまま1日を過ごしてしまうことも・・・。ネクタイ着用からクールビズ、Tシャツスタイルと、楽な格好になれてしまうと戻れなくなりそうですが、Tシャツを着ている時でもだらしなく見えないように、スタイリッシュに着こなせるようスタッフ一同がんばります。(企画開発 / 武田 伸郎)

AD CORE DEVISE スタッフTシャツのスタイリング。Vネックのメンズとクルーネックのレディースモデル、スタイリッシュに着こなせているでしょうか。

2016.6.27 DESIGN

塗装仕上げ 匠の技

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.50
我が社では年に一回、自分たちのブランドの家具を作る現場を見て、成り立ちや苦労を肌で感じ、それぞれの仕事に活かそうと工場研修を実施しています。家具に携わる仕事をしていても、実際の家具の製作現場は中々見る事が出来ません。今回は、九州にお伺し3工場を廻ってきました。

家具製作の現場には、部署柄いつもお伺いしていろいろ見ているはずなのですが、工場見学をさせていただく度に新しい発見や知らなかったノウハウがあります。出来上がった製品を見ると、その仕上がりが当たり前と思ってしまいがちですが、実際の作業を目の当たりにすると「ここまで手を掛けるのか・・・」と改めて感心してしまいす。今回お伺した主にテーブルをお願いしている工場では、最近大人気のヴィンテージ塗装(ネオ クラシコ ヘリテージシリーズの規格色 D-6、7色)の工程を見てきました。

ヴィンテージ塗装は、導管のあるホワイトオーク材の素材感を強調したざっくりとしたナチュラルな質感が特徴です。オーク材にうずくり加工(木目の凹凸を強調する加工)を施し、白または黒塗装をした後、今度はその塗装を剥がしますが、その落とし具合が仕上がりを決定します。塗装したうずくり材の塗装を落とすと、導管に入り込んだ塗料はそのまま残り、凸部分だけ本来の木部色が露出します。塗装を落とすといっても、突板部分と無垢材、平面と木口部分では塗装の乗り方、落ち方が全く異なります。広い面と角の部分や凹みの部分でも手加減一つで台無しになってしまいます。そして最も肝心なのが、細部ばかりに気を取られてはダメで、少々雑に見えても製品全体を見た時に「良い感じ」に仕上ってないといけません。まさにセンスの見せ所、しかも、やり直しが効きません。毎回材料も違えば、季節や天候によっても仕上がりが左右されます。理屈では分かっている塗装の工程でしたが、今回その工程を細かく見せていただいて、繊細で難しい作業に改めて感心しました。

こちらの工場では、ヴィンテージ塗装を仕上げる職人は一人だけ、センスと技術を持ち合わせた職人のみが仕上げをまかされているそうです。今、最も人気色のヴィンテージ仕上げ、お客様にもその魅力と素晴らしさをもっと感じていただけるようにPRしていこうと思いました。(企画開発 / 武田 伸郎)

塗装は、職人の手作業とセンスによって仕上げが決まります。
右がうずくり加工に白染色を施したモノ、左が表面を研磨して塗装を落とした材。導管にいい具合に白塗装が残っています。

2016.5.29 DESIGN

お気に入りの陶器でコーヒーを楽しみます。

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.49
先日、栃木県は益子の陶器市に行ってきました。以前、九州に住んでいた時には有田の陶器市に毎年出掛けていたのですが、その時以来の久しぶりの陶器市です。来場者が100万人を超える有田程ではありませんが、それでも延べで40万人が訪れる益子の陶器市、渋滞に巻き込まれないように早朝から参加しました。

たくさんの出店やショップ、作家さんの陶器が所狭しと並んでいる中、通りに沿ってお店や製品を眺めて歩きます。一口に益子焼きと言っても実に様々なデザインのものがあり、老舗のお店や作家さんの出店有りで見ているだけでも楽しくなります。jしばらくお店を眺めていると、益子焼の特徴も何となく理解出来てきて、製品を見ているうちに良いものとそうでないものが何となく分かってくるような気になります。そんな気になっているだけですが、それも楽しみの一つです。現在、益子には400を越える窯があり、その大半は益子町以外から移り住んできた作家さんで、ある方は伝統を踏まえた上での作品作り、ある方は新しいデザイン感覚でと、様々な作品が焼かれており、益子焼は日々変化しているのだそうです。

そんな益子焼き、色々探している中で僕が目をつけたのが、陶芸美術館前に出展していたお店で見つけた小振りなマグカップ。益子焼の特徴である釉薬を活かした、とても微妙な色合いが印象的で、シンプルな形も気に入りました。益子焼きは、素朴なぽってりした形が多いのですが、見つけた作品はすっきりしたフォルムでした。陶器市期間中の特値がついていて、あれこれ悩んだ末に購入しました。

購入したマグカップは、仕事場で使用しています。使い始めてもうすぐ一月経ちますが、中々味わい深くお気に入り度が増しています。後で調べてみたら、秋田出身の方で、某有名百貨店などにも販売している作家さんでした。控えめながらフォルムも色も特徴がある作風で、何ともいえない味わいがあります。お気に入りのマグカップでコーヒータイムを楽しんでいます。(企画開発 / 武田 伸郎)

五月晴れの益子陶器市。
事務所で毎日使ってます、お気に入りの益子焼き。

2016.4.26 DESIGN

木材の王様「エボニー」

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.48
先日お仕事の引き合いで、エボニー(黒檀)材をいろいろと当たっていました。エボニー材なんて本当に久しぶりで、最後に使用したのがすでに20年前??チェストの把手に無垢材のエボニーを使った記憶があります。エボニーといえば木材の最高級品、伐採も国際条約で禁止されている貴重な木材でおいそれとは使えない素材ですが、「ここはエボニーじゃないと」、というところにも使えなくなりつつあるようです。

エボニーはピアノの鍵盤や弦楽器の指板(弦を指で押さえる部分)などに使われる、非常に硬くて摩耗に強い木材です。元々貴重な素材でしたが、ギターなどの指板にも使われていました。代表的なモデルがギブソン社のレスポールカスタム、マーチン社のアコースティックギターも有名です。僕が初めて購入したギターがレスポールカスタムのコピーモデルでした。(確か6万円)値段からして指板がエボニーであるはずも無く、それっぽく見えたのは違う樹種に着色していたんだと思います。(ちなみに半年後に買い替えた2本目はちゃんとしたエボニー指板でした)

このブログを書くにあたって最近のギターのマテリアルを見ていたら、本家本元・オリジナルであるギブソンUSAがエボニー指板の使用を止めており、数年前から「リッチライト」という樹脂素材を使用していました。貴重な資源を保護し、環境問題に対処することは致し方ない事だと思いますが、本家ギブソンのギター指板が樹脂になってしまったという事実は少なからずショックでした。コストと品質管理のためにはやむおえない選択だったのだと思いますが、・・・何かとても寂しい気持ちになりました。

私達の業界でも資材不足から来る価格の高騰、製品のバラツキや品質を均一化するために、天然の木材ではなく人工突板やプリントの表面材が続々と誕生しています。一見して本物と見間違う程出来が良いモノもあり、天然資材より本物らしく見えて?バラツキもありません。いまはまだフェイク扱いの人工木材マテリアルですが、将来は人工木材が当たり前の時代が来るかも、というか来ているんでしょうね。僕はまだ弾いた事はないのですが、リッチライト素材のギターは、音もタッチもエボニー素材のものと判別出来ないくらいの出来のようです。僕は「天然素材こそ最高」と未だ思っていますが、「天然素材」の捉え方が、徐々に変わりつつあるのかもしれません。
(企画開発 / 武田 伸郎)

こちらが今回サンプル用に製作したエボニー(黒檀)の突板。濃淡のメリハリの効いた木目です。
右がリッチライト指板のギブソン・レスポールカスタム。左はエボニー指板のレスポール。違いは・・・分かりませんよね。音や演奏性でも違いが分からないようです。
こちらは自前のフェンダー・ストラトキャスター。右の指板はローズウッド、左はメープル指板。どちらも貴重な木材ですが、エボニーと比較するとまだ入手出来る素材のようです。

2016.3.30 DESIGN

スポーツシューズ情報 スプリング編

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.47
自他ともに認めるスニーカー好きです。タウン用はもちろん、競技用のシューズも大好きで、脚は1セットしか無いのにあれこれ欲しくなって困ってしまいます。

競技用のシューズで楽しいのが、デザインを眺めたりスペックや製品のストーリーを見たりする事。現在のスポーツは科学的なアプローチが不可欠で、日々新しいテーマを携えたシューズが誕生しています。アッパー(靴の上モノ)やミッドソール(クッション部分)、ソール等(靴底部分)の素材も目覚ましく進歩していますが、そんなテクノロジーと合わせて重要なのがデザイン。ブランドイメージと共にデザインが重要なファクターになります。

機能だけ追求してもカッコ悪ければ履きたくありません。「形」が良くても色の組み合わせが悪ければそれもNG。ブランドロゴやラインの入れ方も機能と結びつかなくてはいけません。機能とデザインを両立しなければ、良いシューズは生まれません。僕が最近注目しているのが「NIKE」のフライニットのニューモデル。1本の糸で靴を編み上げるシームレス構造のシューズですが、そのシリーズに足首まで包み込むシューズが発表になりました。コンセプトも秀逸ですが独特なデザインでアピール度満点です。不思議な履き心地ですがフィット感は抜群でした。

僕が今ランニングに使用しているのは「アシックス」。日本の老舗メーカーで堅実な作りには定評があります。派手さはありませんが海外での評価も高く、最近ではランニング以外でも性能の良さでテニス人気が高まり着用選手が増加。デザインもオーソドックスで奇抜さはありませんが、安心出来るブランドです。日本のモノ作りの特徴でしょうか。

最近はハイパフォーマンスの競技用シューズを、ファッションアイテムとして履く事も定着しています。優れた性能のシューズは履き心地も最高です。履いているだけで走り出したくなるので(そんな事はないか・・・)皆さんも一度トライしてみてはいかがでしょうか。(エーディコア・ディバイズ/企画開発 武田 伸郎)

地下足袋のような、シームレス構造のランニングシューズ!!ソールのデザインも猫の肉球みたい?? (ナイキ ホームページより)
練習用のランニングシューズはアシックス。1年程で2000km以上使用していますが、ソールの真ん中がかなり減っていて寿命が近い。