COLUMN

2014.12.2 DESIGN

新作展示会、イケメンサービススタッフの巻

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.31
先月12日の東京を皮切りに、翌週の名古屋、翌々週の大阪まで11月いっぱい、新作展示会を廻ってきました。今年はフル参戦したのは、僕と開発・広報担当の吉房の2人。製品の移動や搬入搬出、会場の設置やフードサービスの手配等、大忙しの日々でしたが、たくさんのお客様に来場いただきとても有意義な展示会巡りでした。

今年の新製品のイメージに合わせて、今年のサービスはやりすぎないスマートなアテンドがテーマ。フードやドリンクにもこだわって、コーヒーは東京本社にほど近い猿田彦さんのブレンドコーヒー。そして各会場で大好評だったのが、ご当地の焼きたてパン。知る人ぞ知るパン工房のスペシャルメニューはボリュームも満点で皆さんに大満足していただけました。もう一つ、密かにこだわっていたのがフード&ドリンクをサービスするスタッフ。各会場で選りすぐりの「イケメン」スタッフ(?)をお願いしたのです。皆さん、お気づきになりましたか?

今年の製品イメージに合わせた、デニムとシャツのウェアにさわやかな笑顔。モデル顔負けの出で立ち・・・、と思ったら東京のスタッフはなんと元モデル!!でした。納得です。しかし、皆さんルックスでお仕事している訳ではありません。細やかな気遣いとスマートなアテンド、素早い片付けやイベント終了後の洗い物まで「さすがはプロ」と感じさせてくれる働き振りでした。おかげさまで各会場、新作展示会は好評のうちに終える事が出来ました。お世話になったスタッフの皆さんありがとうございました。またイベントがある際にはお声掛けしますのでよろしくお願いします。
(エーディコア・ディバイズ/企画開発 武田 伸郎)

東京会場のスタッフサービス。細やかな気遣いとスマートなサービス。

2014.10.29 DESIGN

新製品の写真撮影

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.30
今年も新作展示会の時期がやって参りました。毎年この時期はいろんな準備で大忙しの日々なのですが、展示会のお披露目に先駆けて先日製品の写真撮影を行いました。試作の上がりを見込みつつ、スケジュールを調整してスタジオを確保し、カメラマンやデザイナーとお打ち合わせをし撮影に臨みました。

撮影は前準備と段取りが勝負。海外での撮影もそうですが、効率を上げて無駄のないようにしないとコストにそのまま跳ね返ります。特にロケの撮影は日照時間も絡んでくるのでさらに大変です。撮影に臨む際は、瀬戸が撮影商品と撮影する場所、カメラの向きやトリミング、窓の配置や光の入り方、太陽の位置によって撮影の時間まで綿密に段取りを組み立てます。その予定に沿ってモノの移動や製品の準備を行います。僕の場合は、時間はもちろん体力も勝負所です。製品がたくさんある時や製品が重い場合等、撮影終了後は本当にくたくたになります。最近は力もめっきり落ちているので、中々踏ん張りが利きません。

そんな折、撮影初日のしょっぱな、朝一番に最初の製品をトラックから降ろす時に背中を痛めてしまいました。これから3日間撮影が続くというのに最悪のタイミングでした。幸い症状もそれほどひどくなく、スタッフの皆さんの協力のおかげでなんとか撮影を続ける事が出来ました。撮影は前準備が重要と言いながら、全くの準備不足ですね。長年グラフィックのお仕事をお願いしている大先輩のTさんは、撮影の時にはどんな早朝でもラジオ体操をして家を出るとの事。素晴らしい準備ですね。見習わないといけません。

スタジオ撮影2日間、ロケ撮影1日の計3日間、無事完了して、現在2015年新作パンフレットの製作追い込み中です。製品もさることながら、パンフレットも良いモノが出来そうです。来月から始まる新作展次会でお渡ししますので、ぜひご覧下さい。皆様の来場をお待ちしております。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

こちらは白ホリゾントのスタジオ撮影風景。
ロケ撮影現場。瀬戸も自分のカメラで撮って確認します。

2014.9.25 DESIGN

近頃の若者:インターンシップ研修生

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.29
先日、インテリア学科の大学生が社会研修のため2週間当社にインターンシップに来ていました。毎年この時期になると、選択科目として企業体験実習生が我が社にやってくるのです。今時の若者(?)と話をする機会もほとんどないので、こちらとしても貴重な研修になります。最近では、研修生のご両親が自分と同い歳だったりして、月日の流れをひしひしと感じてしまいます・・・。

近頃の若者といっても皆さん個性があり、一括りに出来るものではありません。物怖じしない積極的な子、人見知りしがちだけど黙々と作業を進める子、いろんなタイプの子がいますが共通して言える事はみんなとっても真面目だという事。中には初日に寝坊して遅刻したるする生徒もいましたが、猛反省した後は社員より早く出勤して汚名挽回に一生懸命でした。聞くところによると研修先によって作業内容が著しく違っていて、延々2週間、何の説明もなく繰り返し同じ作業だけというところもあるそうです。研修先によって体験する事にも大きな差があるのでしょうね。当社での研修は朝一番からの全館全社員の掃除で始まります。まだ暑さの残る時期ですから掃除が終わる頃には汗びっしょりです。掃除はインテリアの、仕事の基本ですから、研修といえどもしっかりやってもらいます。当社に割り振られたのが良いか悪いか分かりませんが、掃除の基本は学べたのではないでしょうか。

2週間という短い研修期間なので、色んな体験が出来るように仕事を用意して一緒に手伝ってもらいます。素材サンプルの用意だったり書類の整理や店内のディスプレイの飾り付け等、中には営業に同行するなんて事もあります。それぞれ感じる事があり大変だったと思いますが、後日お礼の手紙などいただくと嬉しい気持ちになります。これから卒業して、同じ業界でお仕事をする事になるかもしれません。初心を忘れず、がんばって欲しいですね。

巷でよく耳にする「近頃の若いもんは•••」なんて言葉、大昔に自分も良く言われました。最近はどうなんでしょうか。当社にやってくる研修生を見る限り、とてもしっかりしています。「自分が同じ年頃のとき、こんなにしっかりしてたかなぁ・・・」なんて、つくづく感じてしまう「企業体験研修」なのでした。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

研修中には、ブログのモデルになってもらったり・・・。
研修中には、こんなサンプルBookも作ってもらいます。色んな布や素材があって、きっちり作るのは結構大変。良い勉強になります。

2014.8.27 DESIGN

ホテルのおもてなしとインテリア

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.28
先日オープンした虎ノ門ヒルズのホテル「アンダーズ」の内覧会に参加させていただきました。虎ノ門という立地や「ホテルらしくない?」をテーマにした新しいスタイルのホテルということで、期待してお伺いしました。地下鉄の駅を出てしばらくするとオフィス街に忽然と現れる高層ビル。エントランスに入っても、ホテルへの入り口がよく分からない。方向音痴のせいだろうと思ったのですが、それもこのホテルのテーマなのでした。

「ホテルらしくないおもてなし」がテーマのこのホテルには、フロントやコンシェルジュがいません。アンダーズ・ホストというスタッフがお客様のスタイルに合わせてお迎えするのだそうです。ラウンジに脚を踏み入れた時から自宅のリビングのようにリラックスしていただくためとのこと。でも、入り口もチェックインする場所も分かり難いし混乱しそう・・・それも想定内。「慣れていただくしかない」!!「分かり難いけど、自分は分かっている」と感じていただく事で、このホテルを利用する価値を見い出す、未来思考のホテルコンセプトなのだそうです。いたせりつくせりのおもてなしとはひと味違った面白いコンセプトですね。

内覧会は受付順に数名のグループに分かれての見学。ショーキッチンを備えた「アンダーズ・スタジオ」はオーク材をダイナミックに使ったインテリア、客室で驚いたのがデスクや洗面台にウォールナットの耳付無垢板を惜しげもなく使っている事。客室数からしても想像を超えた量です。無垢板は経年変化の動きがあるので、取り扱いが非常に難しいので本当に驚きました。スィートルームや屋上階のチャペル見学後、ルーフトップスタジオでアンダーズホテルプロジェクトに関するレクチャーにも参加しました。講師の中田氏は日本のホテル計画の草分け的な方で、アンダーズプロジェクトをはじめハイアットグループのホテルプロジェクトを多数手がけてきた方。ホテル計画のポイントや苦労話、インテリアに関わる興味深いお話を聞かせていただきました。

ホテル計画で力説していたのが「建築計画の早い段階からインテリアスタッフが参入すること」でした。裏を返せば日本ではそれが非常に難しいということですね。講師の中田氏も「建築計画時点でインテリアが関わる事は日本では難しいですよねぇ」と本音?を漏らしていました。一長一短にはいかないと思いますが、日々ほんのちょっとでもインテリアに携わる者として業界の認識向上のためにがんばろうと感じた、ホテル内覧会参加でした。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

左の画像は屋上階のチャペル。右は210平米のスカイスィートルーム。ウォールナットのテーブルの存在感があります。

2014.7.29 DESIGN

真夏の工場探訪記

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.27
干上がりそうな日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。日本全国、真夏日状態なのでどこにいってもこの暑さからは中々逃れられませんね。先日打ち合わせで、東北地方を廻ってきました。早朝に車で出発して北へ向かう訳ですから、何となく涼しげなイメージを持つものの車載温度計は午前10時ですでに30度!気合いを入れ直して目的の工場へ向かいました。

最初の工場へは、事故渋滞はあったもののなんとか午前中には到着。梅雨明け間近なピーカンの晴天でしたが、都心の蒸せ返るような暑さではありませんでした。1件目の打ち合わせが長引いてしまい、慌てて次の工場へ。山形から宮城県の「古川」へ車を飛ばしました。高速から見えるどこまでも広がる平野が何となく懐かしく、僕はほぼ30年振りの古川訪問になります。当時は「古川市」でしたが、現在は大崎市に統合されていました。お伺いしたのは、カバーリングなどの縫製を専門に請け負っている工場で今回が初めての訪問です。きちんと整頓された広々とした工場を案内していただきました。縫製に特化した工場という事でしたが、数台並んだ自動裁断機とゆったりとした作業台に様々なミシンがずらりと並んでいてちょっと壮観でした。

工場の中程にブラインドが繋がったような大きな機械がありました。綿を製造する「綿打ち機」とのこと。一般的にクッション材に使う「中綿」は指定した厚みや大きさにカットしたものを工場に届けてもらいますが、この工場では自社でクッション材の綿を製造していました。工場の作業は終了していたのですが、機械を廻していただいて製造過程を見る事が出来ました。化繊綿の原材料のチップをほぐした後、非常に薄いシートにして何層にも重ねてクッション材にします。木製のブラインドみたいな部分は竹の板で、薄い綿が竹のバーをシート状に流れて行き、ブラインド状の左右の振り幅によってクッションの長さを決めます。綿も化繊綿も基本的には同じ原理で、昔も今も同じ方法で製造しているという事でした。初めて見る機械はとっても興味深く、みるみるうちにふわふわの綿が仕上がっていました。

打ち合わせが終わる頃にはすっかり日も暮れていました。お礼を述べて帰宅の途につきましたが、時折睡魔と戦いながら深夜に無事帰宅。今回の出張は新製品に関する打ち合わせでしたが、どんな風に反映させるのか乞うご期待です。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/武田伸郎)

大きな木製ブラインドのような機械。吊り元を支点に、左右の振り幅によって綿の長さを決めます。