COLUMN

2023.3.30 DESIGN

家具に欠かせない椅子やソファの「ファブリック」

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.131

お住いの居住スペースやオフィス、施設や商業空間などの様々なインテリア空間には、用途やデザイン、使い勝手によって色々な家具が配置されます。その中でも椅子やソファは最も身近な家具として私たちが生活する上でなくてはならない存在です。エーディコア・ディバイズの製品も様々なインテリア空間にお使いいただけるよう椅子やソファをご用意していますが、家具をお選びいただく際にデザインや機能と合わせて重要なポイントが椅子やソファに用いる「ファブリック」です。どんなに素晴らしいデザインの椅子やソファであっても、表面を纏う張り地が悪ければ台無しになってしまいます。限りなくシンプルな椅子やソファでも、ファブリックによって印象的な素晴らしい家具になる場合もあるからです。

椅子やソファなどに用いるファブリックは、繊維製品の中でも専門的なカテゴリーに分けられます。服飾生地やカーテン生地とは違った強度や耐久性が求められますが、肌触りや織の表情、色彩やデザイン性も家具の生地には大切な要素になります。家具用のファブリックには糸素材の組み合わせから織り方、染色やカラーリングから機能を持たせるための様々な加工まで数かぎりないアイテムが存在します。そんなたくさんのファブリックの中から目的にあったアイテムを選ぶため、デザイン性と機能性の二つを両立させる必要があります。素晴らしい意匠と肌触りでもすぐ劣化してしまうようであれば家具に適した張り地とは言えませんし、耐久性と強度のあるファブリックでも快適でなければせっかくの家具が活かされません。張り地を選ぶ際にはたくさんの要素をバランス良くセレクトすることが大切になりますが、エーディコア・ディバイズでは世界中から選りすぐりのファブリックを規格張り地として皆様にご提案しています。当社の規格ファブリックは、縫製箇所が糸の滑脱で裂けてしまわないための引っ張り強度や表面の摩擦によって生じるピリング(毛玉)耐性試験などをクリアした家具に適したファブリックをセレクトしていますので安心してお使いいただけます。

エーディコア・ディバイズのファブリックバリエーションは、コストパフォーマンスを考慮し天然皮革を含めた7つのランクから28アイテム、計152種のラインナップになります。素材感やボリューム感、生地のフィット性やカラー展開と同時に、各種機能性を持った張り地をエーディコア・ディバイズ独自の視点からセレクトしたアイテムになっています。今回新たに採用したVM(ビロードミスト)は、止水・抗菌・防カビ・防臭のほか、水でふき取ると汚れが落ちるイージークリーン対応の高機能ファブリックですので、様々な施設でお使いいただけます。また、規格ファブリックを選ぶ際にデザイン性と機能性へのこだわりはもちろんですが、環境に配慮した生地の採用にもこだわりました。当社では2022年よりサステナブルを考慮した製品作りを目指していますが、張り地の素材や製品に有害な化学物質を含まない、製造過程でも環境に配慮した張り地の採用を進めました。世界最高水準の安全な繊維製品のエコテックス®️スタンダード製品は、申請中の製品を含め28アイテム中、13アイテムにも登りました。

当社の提案する張り地を1冊にまとめたファブリック・マテリアルのリーフレットをご用意しています。それぞれのカラーバリエーションと素性、機能をまとめたリーフレットとなっていますので是非ご覧になってください。また、当社の規格張り地には、撥水・撥油・防汚加工など機能性を後加工することも可能です。新型コロナウイルスの感染問題以降、除菌や消毒作業に対応する張り地や、汚れが付きにくい生地や機能性を持った生地をお求めになるお客様も増えています。お使いの用途に合わせコストや納期などお気軽にお問い合わせください。これからも環境に配慮した張り地の採用促進と、様々な機能性を持った張り地を皆様にご提案していきたいと思います。(開発 武田伸郎)

左:2023年モデル「MASSA ll ソファ」から採用したファブリック「KS シャインラティス」。シンプルでスクェアなフォルムにざっくりとした格子状のファブリックがデザイン性を高めています。防炎加工を施した張り感のある生地が魅力的です。右:柔らかいフォルムが特徴のコンフォートチェアMD-1301のファブリックはミックス調の織りが印象的な「KJ カレイドジャガード」。背と椅子の内側を色違いで張り分けた仕様です。MD-1302テーブルの支柱には環境に配慮したレザー調ファブリックの「EL エコアースレザー」を張り上げました。どちらもエコテックス®️スタンダード100を取得したファブリックです。
エーディコア・ディバイズの規格ファブリック・バリエーション。28アイテム、計152種の家具用ファブリックをご提案しています。左下は新しく採用した高機能ファブリック「VM ビロードミスト」は全6色展開。A4サイズのリーフレットをご用意していますのでぜひご請求ください。

2023.3.30 PRODUCT INFO.

NC-007M

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はNEO CLLASICOからオーバルバックのコンフォートチェアNC-007Mをご紹介します。

◾︎ NC-007MA COMFORT CHAIR 製品ページ

2023.3.30 PRODUCT INFO.

NC-029

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はNEO CLASSICOから、重厚感あふれるフォーマルダイニングNC-029をご紹介します。

◾︎ NC-029 製品ページ

2023.3.28 SHOWROOM

環境に配慮したからだと心に優しい家具

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.398(東京・広尾ショールーム)

日々の生活やモノづくりが、ヒトや環境に対してより責任のある行動が求められるようになり、「リサイクル」や「SDGs」といった行動や指標も一般化してきました。最近ではさらに進化して、廃棄物を別の製品に生まれ変わらせる循環型アップサイクルも注目されています。様々な業界で取り組みが行われていますが、インテリア業界でもマテリアルなどを中心に取り組みが進み、アップサイクルのプロダクトも増えてきました。

エーディコア・ディバイズでは、1985年の創業当初より無駄なものは作らないオーダーシステムと自然環境への配慮に取り組んできました。2022年からは製品の梱包材をリサイクル可能な材のみの使用としたり、総合カタログの印刷物の廃止、メンテナンス用品の標準装備などサスティナブルな取り組みを進めています。そして、2023年モデルでは、製品自体をより環境に配慮したものづくりに取り組みました。2023モデルのソファMASSAⅡとSOGNOⅡのソファの構造体には、国産材合板(日田杉間伐材)を80%以上使用しています。間伐材を使用することにより国内の森林保全や二酸化炭素の吸収にも貢献しています。また、チェアやソファのクッション材として使用するウレタンフォームには、工場製造時に発生する端材やリサイクルされたリボンテッドフォーム(チップフォーム)を80%以上使用しています。リサイクルというと「耐久性が悪いのでは?」とか「品質が落ちるのでは?」といったイメージを持たれるかもしれませんが、素材を適材適所に用いることで、快適でより長持ちする製品にしています。完成品としてご覧いただくと違いはわかりませんが、杉の間伐材を使用した製品は、ほんのり杉の香りに包まれ、天然のアロマ効果をもたらしてくれます。
また、天然皮革の生前のキズ箇所等をあえて使用し、キズや革シボ、質感や柔らかさのバラツキもデザインの一部としたエブリシングクッションは、中身もリサイクルウレタンを使用しています。通常のレザークッションと比べ、環境に配慮しただけでなく価格もリーズナブルですので人気の商品です。

日々の生活で触れるものが環境に配慮した商品であることは、持続可能な世界を実現するために貢献することにも繋がります。自分では何をしたら良いのかわからないという場合は、そういった製品を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?身体や精神的にも優しく、心地よさを感じていただけると思います。エーディコア・ディバイズの各ショールームでは、実際に環境に配慮した商品をご覧いただけますのでご予約の上、ぜひショールームにご来場ください。
(ショールーム担当:西條 恵理)

MASSAIIに使用される材料の90%以上が国内材料を使用した材料で作られ、快適性を犠牲にしない耐久性と環境にもこだわったソファです。
MASSAⅡプロダクトページ▷
左上:快適性を犠牲にせず耐久性と環境にもこだわったソファベッド「SOGNOⅡ」です。
右上:クッション材には、リサイクルフォーム材のリボンテッドフォームを80%以上使用し、内部の主要構造材には日本の杉間伐材を用い国内で製造された合板を使用しています。
左下・右下:エブリシングクッション。5色展開です。
SOGNOⅡプロダクトページ▷

2023.3.16 SHOWROOM

季節のカラーをインテリアへ

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.397(名古屋・栄ショールーム)

3月に入り朝晩は冷え込みますが、春の暖かい陽射しを感じることが多くなってきました。暖かくなるにつれて街もどんどん華やかに彩られています。ショールームコラムでもご紹介しましたが「カラー・オブ・ザ・イヤー」の今年のテーマカラーは、「ビバ・マゼンタ(深みのあるマゼンタレッド)」。明るく鮮やかなマゼンタよりも落ち着いた色調で、インテリアにも取り入れ易いカラーです。今回はトレンドカラーの張地で製作したショールームの展示品を例にトレンドや季節感のあるカラーをインテリアへ取り入れる方法をご紹介します。

名古屋・栄ショールームに展示している新作のコンフォートチェアMD-1301Aは、カレイドジャガードの深みのあるマゼンタレッド系のKJ-5と、グレイッシュなニュアンスピンクのKJ-6を張分けています。色とりどりのモール糸が無地の張地に奥行きをもたせています。家具の場合、今年のテーマカラーのように個性的なカラーでも、合わせる木色によって落ち着いた印象になり、モダンな空間にも合わせることができます。個性的なカラーや柄のある張地を使用する場合は、クッションやテーブルウェアなど面積の小さい物から取り入れられることをお薦めします。面積が大きいラグやカーペット、カーテンやベッドリネンなどには、柄の一部や縁取りなどにテーマカラーを取り入れるだけで充分効果的です。観葉植物やテーマカラーに合った季節の花などもインテリアの一部としてお楽しみいただけます。

エーディコア・ディバイズのソファは、カバーリングの商品も多数ありますので、ご購入の際に製品と一緒に替えカバーを製作する事も可能です。後からオーダーいただくことも可能なので、季節毎のカラーでイメージチェンジをしたり、同じ色味でも素材を変えてインテリアに季節感を取り入れることが出来ます。豊富な張地バリエーションの中から、洋服を衣替えする感覚でぜひ季節ごとに取り入れてみてください。(ショールーム担当:水野 未佳子)

左上:ポイントになるよう、ニュアンスのあるマゼンタカラーでクッションも展示しています。 左下:PANTONE社が発表した今年のカラーは“Viva Magenta。”春にぴったりのカラーです。 右:トレンドカラーを汲んだ新張地カレイドジャガードKJ-6。表側はKJ-5と張分ています。
MD-1301S/A プロダクトページ▷
左:ラウンジチェアの柄張地とクッションを合わせ、統一感があります。壁面のアートを意識した色のクッションとも春らしい軽やかな組み合わせです。 右上:季節によってクッションやテーブル小物を変えてイメージチェンジも簡単です。 右下:強いカラーもベーシックトーンの中に取り入れると、引き締め効果もあり、まとまった印象に仕上がります。