COLUMN

2024.11.25 SHOWROOM

環境に配慮した家具造り

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.457(名古屋・栄ショールーム)
2015年に採択されたSDGs(持続可能な開発目標)も、近年日本でも定着しましたが、エーディコア・ディバイズでは1985年の創業当初から常に環境に配慮した製品作りを心掛けてきました。

ショールームでお打ち合わせをさせていただくお客様から「汚れたらお手入れはどうしたら良いですか?」「クッション材がへたってきたらメンテナンスはできますか?」とお手入れについても多く質問をいただきます。当社では撥水機能や、防汚機能、お水だけでお手入れができる張地などのご用意もありますので、快適にお使いいただけるご提案をさせていただいています。また、張替えや内部の補修にも対応できるように、メンテナンス性にも優れた構造の製品作りを創業当初から続けています。古く汚れてしまったら処分してしまうのではなく、可能な限り手を加えて永くお使いいただける物作りを心掛けてきました。良い物を永くお使いいただければゴミも減ります。カンパニーポリシーにも掲げている「無駄な物は作らない受注生産システム」も、まさにゴミを増やさない工夫の一つです。そして、より一歩進んだ環境に配慮した取り組みとして2024MODELからは、使用する材料やその資材を配送する際に排出される二酸化炭素の排出量を抑える取り組みも始めています。

また、ソファの構造体に使われる木材は、100%国産材を使用しています。木も高齢樹になると二酸化炭素吸収量が減り、木が枯れ朽ちると、それまで蓄えてきた二酸化炭素を再び大気中へ放出してしまいます。そうなる前に、合板製造工場にほど近い木材産地の杉や檜の高齢針葉樹だけを伐採し、合板に仕上げています。また、工場近くで伐採することで輸送途中に排出される二酸化炭素を抑えることが可能になりました。他にも、枠組には木材の代わりに強度のある国産再生紙ラミーを用いたり、クッション材もウレタンフォームの端材をまとめたリボンテッドフォームを使用するなど、多くのリサイクル材を用いています。これらの構造体はショールームにお越しいただいたお客様にご覧いただけるよう、各ショールームに駆体サンプルを展示しています。
人気のMD-3211ソファシリーズは、いち早くこのような構造体から仕上げられたシリーズで、デザインのポイントにもなっているアルミ脚のアルミダイカストもリサイクル材です。デザインから材料、製造まで、まさにMade in Japanのハイクオリティなシリーズです。

MD-3211シリーズ以外の構造体も徐々に変更を進めており、最終的にはエーディーコア・ディバイズの全ての製品をこのような環境に配慮した構造へ移行できるよう日々改良を進めています。12月に発表する2025MODELは「Carbon neutrality as the standard」をテーマに、カーボンニュートラルをより進めた製品を発表します。目に触れる表面のデザインだけでなく、見えない内部にもこだわり抜いたエーディーコア・ディバイズの物作りを、これからもご期待ください。

(ショールーム担当:水野 未佳子)
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左:MD-3211-1Pの駆体サンプルを各ショールームで展示しています。 右上:名古屋・栄ショールームに展示をしているMD-3211-1Pは、esランクの本革張りで高級感のある仕上がりです。 右下:ソファ、オットマン、リビングテーブルとシリーズでコーディネートをお楽しみください。
左上:大分県の豊かな自然で育った杉と檜を伐採し、100キロ圏内の工場で合板に加工しています。 左下:アルミ脚は、山形県でリサイクルされたアルミを使用しています。 右上:木材と見まごうほどの強度のある再生紙ラミーは、ショールームで是非ご確認ください。 右下:ウレタンフォームの端材をまとめたウレタンチップ「リボンテッドフォーム」は、復元力や耐久性も兼ね備えています。

2024.11.13 SHOWROOM

メンテナンス性が良い製品

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.456(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズの製品は、デザインのみならず長くお使いいただくために耐久性にもこだわり、日本国内で生産しています。お気に入りの家具をメンテナンスや補修をしながら長く使うことは、環境に対する配慮のひとつでもあります。

今回はメンテナンス性が良いチェア・ソファを3点ご紹介させていただきます。
カバーリングのソファは、季節や模様替えのタイミングでカバーの交換をおすすめしています。定期的なクリーニングのお手入れが可能ですので常に清潔にお使いいただけます。数あるカバーリングソファの中から、今回ご紹介するのは、シンプルなスタイルと座り心地にこだわったMD-1105とパネルレイアウトとファブリックの組み合せにより、空間を選ばずインテリアシーンに合わせてくつろぐことが出来るAD-085(PANNELLO)をご紹介します。MD-1105は、背、座共に分解することができ、カバーリング仕様になっています。AD-085も座面のファブリックはマジックテープで固定されているため取り外してお手入れが可能です。交換する際は角をピッタリ合わせて掛けると綺麗に装着できます。クリーニングはドライクリーニングをお勧めしていますが、ウォッシャブルタイプの生地をお選びいただければ、ご自宅でも洗うことができます。カバーリングといってもソファ全体が外せるものや、座面クッションや背クッションのみカバーリングのものなど様々ですので、ぜひお問い合わせ下さい。
次にチェアでは、座と脚の取り外しが可能なものがあり、お客様ご自身で交換される方も多く、長く綺麗にお使いいただけます。デザインだけでなくメンテナンス性にも優れたAD-041(CERVOⅢ)のご紹介です。AD-041(CERVOⅢ)は特徴ある成型合板のシェルと、ウッド材の脚を繋ぐXフレームと名付けたスチールパイプフレームの異素材を組み合わせています。こちらは六角ビスによって固定されておりますので、脚部分のみそのまま使用し、座・背のみを新規で製作し、メンテナンスされる方が多いです。愛着のある家具をどんなに丁寧にお使い頂いていても、年月が経つと傷がついてしまったり、壊れてしまったりする事があると思います。「一度商品化した製品は廃盤にしない」をコンセプトにしておりますので、何十年も前にご購入された商品でもメンテナンスを行うことができ、たくさんのお客様に永くご利用頂いております。愛着・思い入れのある大切な家具を綺麗にもっと永くごお使い頂く為に、気になっている事・お困り事等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

2025モデルは 「Carbon neutrality as the standard」 をテーマに、この数年取り組んでいるカーボンニュートラルをより進めた製品を発表予定です。新しいライフスタイルに合わせたエーディコア・ディバイズの提案をぜひ、ショールームでご覧ください。皆様のご予約・ご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:天川 唯)
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上段:MD-1105ソファです。背、座共に分解することができ、カバーリング仕様です。下段:AD-085(PANNELLO)ソファです。サイドパネルとバックパネルは、取外しが出来る構造になっており、座面のファブリックはマジックテープで固定されているため取り外してのお手入れも可能です。
AD-041(CERVOⅢ)チェアです。六角ビスによって固定されていますので座と脚の取り外しが可能です。

2024.10.30 DESIGNER

インテリアとつながる庭

AD CORE DEVISE DESIGNER COLUMN Vol.161
新ショールームの工事も12月のオープンに向かって佳境を向かえています。住所は未発表なのですが看板見たよとお客様からお声をいただいています。広尾の一棟建のビルは庭付きの樹木に囲まれたショールームでしたが、新ショールームは六本木のビルの一階フロアで専用庭はありません。その為、この物件を借りるか決めかねていました。新ショールーム本社の場所はビルの中庭からアプローチを抜けて入ります。その中庭はメンテナンスのしやすさから作られた植栽でビル側の管理エリアです。しかし、せっかくのアプローチとショールームの中から見える中庭が素敵になれば良くなりそうな気がして、入居希望条件でビル中庭の手直しを当社でやらせて欲しいと申し入れました。

ビルオーナーにはビルの植栽を自前でやらせて欲しいと言うテナントは初めてと驚かれましたが、許可をいただける事になり契約となりました。12月初めにオープンなのですが10月末までが植物の根付け時期限界なので11月になる前に植栽施工を行いました。ビルの中庭は地階に駐車場がある場所なので植え込みの土はとても浅く、通路を仕切るためのプランターポットが多く使われていました。オーナーに許可いただいたレイアウトとイメージ図を基に植栽会社の方と打ち合わせをして植物選定をして工事を行いました。植栽会社の担当者はとても若い方でしたが植物が大好きな方で、作業現場でもベテランの職人さんと一緒に作業をして手際よく草木をレイアウトしていきます。最初は心配でしたが、仕事ぶりの良さから任せる事に決めて見ていました。植栽の難しさは植付けから1年以上経た姿が完成になるので、それを予想できるかで、完成した庭は今は寂しいかもしれないが、来年の春には素敵になりそうな気がする庭になりました。

私も植物に触るのが好きなので立会いながら作業を手伝ったりしていました。その日は午後から冷たい雨の降るあいにくの天気でしたが、雨具を着ていても濡れながら黙々と作業する姿の職人さんはカッコ良いな〜と思いました。プランターポットに植えられていた椿など元気が無いなと思っていたら、ネキリムシと言われるコガネムシの幼虫が沢山いて根が食べられています。土を入れ替え薬を入れながら植え付けし、シンボルツリーを支える地下主柱など入れ植え付けて、最後は雑草を取りやすくするマリチングという砂利を入れて完了。掃除が終わって最後に確認して話をしていると、依頼者が植物が好きな方だと作業者も嬉しくなりますと言われました。依頼者自ら一緒に濡れながら作業する方はいませんと、、。しばらくは毎日の水やりと枯れ葉や草の手入れは当社が行うのですが、今までの広尾ショールームではそれ以上の手入れをしていたので苦になりません。来年の初夏に向けて中庭を育てる事も楽しい時間になりそうです。

アメリカ西海岸でカタログ撮影するようになり、カリフォルニアスタイルの住宅は日本が起源で、モダン住宅に使われる大きく開かれる引き戸と庭と融合したインテリアは、日本建築からヒントをもらったシンドラーやノイトラがカリフォルニアスタイル建築として広げていった事を知りました。日本では部屋から庭を愛でるために大きく窓が開け放たれます。また、借景として風景や近隣の景色を取り入れて変化ある豊かな空間にします。取材で訪問したロサンゼルスの様々な住宅では庭と一体になったインテリアの住宅を沢山見ました。緑豊かな街並みにあるモダン建築は自己主張が強いと思われがちですが、実は他の住宅への借景になる為なのか、景色の一部になるように周りの植栽にも気を使う住宅が多いように思います。住宅の中のインテリアのしつらえも素晴らしいのですが、部屋に入ってインテリア空間から見える庭と景色と一体になった景色が素晴らしいのです。

新六本木ショールームでは展示スペースから中庭が見えます。庭とインテリアの融合が上手くいくかは窓の養生を取らないと分かりません。12月のオープン時にはまだ植栽が本来の姿にはなっていないかと思いますが、来年の初夏には素敵な景色が広がっていると思います。これから新ショールームの工事も追い込みになります。お客様にインテリアをイメージしやすいショールームに設えますので、お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左:2017年に撮影したサンタモニカに建つ1950年代に建てられた住宅。FOX TVの社長の住宅でエクレクティックスタイルのインテリアでプールが印象的でした。右:2013年に撮影したハリウッド俳優のエージェントの住宅。ネオクラシコのソファセットを撮影した部屋はプライベートな部屋で裏側です。裏庭まで丁寧な植栽が作られていました。
左上:ショールームに面した中庭です。左下:多くの草木を持ち込んで1年楽しめる植物を選んでいます。日当たりや水捌けの好みが同じ程度の草木を選ぶ事が必要です。右上:ポットに植えられた椿は根がネキリムシ(黄金虫の幼虫)にやられて弱っていました。ポット内の土を出して水捌けのよい土を作って植物を入れます。右下:雨の作業は大変です。

2024.10.30 DESIGN

東京ショールームが移転いたします

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.150

本来なら秋本番、初冬の足音でも聞こえてきそうな時期ですが、10月の後半になっても夏日を記録する日もありますが、ようやく暑さも一段落し秋の気配を感じるようになりました。今年の夏は記録的な暑さでしたが、東京は夏日が5ヶ月以上にもなったそうで、1年の半分は夏のような気候になってしまいました。暑さで一番応えるのが日差しの中の移動です。エーディコア・ディバイズ東京ショールームは、静かで落ち着いたとても気持ちの良い場所にあるのですが、最寄りの駅から少し距離があるので、夏にご来場いただくお客様にはご負担をお掛けしていることも多かったと思います。私たちスタッフも、夏場の通勤は体に応えることもありました。そんなことが理由の一つでもあるのですが、この度エーディコア・ディバイス東京ショールームが24年振りに移転することになりました。

現在のショールームの契約上の条件から移転先のリサーチ、物件の精査や下見を行ってきました。ロケーションや周りの環境、建物の外観や内装がショールームとして適しているか等、クリアすべき要素がたくさんありますが、コストの折り合いも最も大切な条件です。これまで一旦は内定した物件もありましたが、具体的に進めていく段階で条件が合わなくなり流れてしまったこともありました。そして、今回の物件に巡り合うことができて移転先を決めました。決定する決め手となったのは、素敵な物件だったことはもちろんですが、エーディコア・ディバイズが移転するにあたり瀬戸がオーナーにプレゼンテーションした内容をとても気に入っていただき、予算的には厳しい条件だったのですがその点も可能な限りご調整いただいた事です。関係者の方が非常に協力的だったことも大きな要因でした。オーナーの方曰く「直接会いに来てプレゼンするなんて初めて」とおっしゃってました。そんな熱意も感じ取っていただき契約する運びとなりました。

正式に契約を交わし動き出したのが8月。移転オープンを12月に設定してからフル稼働で移転の準備が始まりました。苦労されている方も多いと思いますが、現在は未だかってない人手不足、特に建築内装関係はこの問題で業界全体が遅れに遅れている状況です。そんな状況を打開するため、何よりも早く内装工事の人手を確保、当社クリエィティブディレクターの瀬戸が工程管理を全て統括、本来内装設計で起こすべき図面、ショールームのインテリアプラン、照明計画、床材の選定や電気工事(コンセントの位置まで)、塗装計画からカーテン、事務所内の収納やデスク、展示スペースの什器など、全ての図面を描き上げ、内装工事が全て瀬戸の図面を元に工事がスタートしました。(内装工事用の詳細図面は、どんなに早くても数週間は掛かるのですが)照明器具やカーテンを決めるためのメーカー打合わせや、ショールーム内のディスプレイやサイン関係に至るまで詳細を詰めていきました。時間が限られていることを理由に、勢いに任せてどんどん進めて行く訳ではなく、床材の選定や壁面の色など、悩むべきところには時間を掛けて、スタッフの意見も確認しながらプランを固めていきました。(床材は、ショールームのイメージを大きく左右するファクターのため、何日もサンプルを敷き込んでは時間をかけて検討していました・・・)

現在、移転に向けて内装工事の真っ最中、12月のオープンに向けて追い込みを掛けているところです。瀬戸も、工事管理で連日現場に通っています。新製品開発の時期とも重なるため地方の工場に確認へ出張するなど大忙しの状態、そして来週は新製品の試作もアップしスタジオで撮影を行います。これからさらに様々な作業が目白押しですが、皆様に新しいショールームのお披露目と新製品の展示を見ていただけるよう急ピッチで進めてまいります。新ショールームオープンにつきましては、改めてお知らせのご連絡をさせていただきますが、当社では東京・大阪・名古屋ショールームにて11月22日まで年に一度のスペシャルセールを開催中です。この機会に、移転前の広尾ショールームにもぜひご来場ください。(開発 武田伸郎)

移転先の物件が決定してから、すべてのインテリアプランを練り上げ図面制作。詳細を詰めていきながら仕様を決定して落とし込んでいきます。
様々なアイテム、マテリアルの組み合わせからカラー計画、実際の現場でプランを練り上げて進めました。

2024.10.29 PRODUCT INFO.

NC-052

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はNEO CLASSICO Heritage より、ナチュラルな木目が美しいイングリッシュ ファームハウス ダイニングテーブルNC-052を紹介します。

◾︎NC-052 DINING TABLE 製品ページ