COLUMN

2022.4.27 DESIGN

人や生き物に優しい環境作り

AD CORE DEVISE DESIGN COLUMN Vol.120
今から遡ること30年前、1990年代になりますが化学物質の濃度が高い空間に長時間暮らすことによって健康に影響が出る「シックハウス症候群」が問題になりました。高効率の建築資材により、人間に様々な影響が出始めていました。原因物質の一つであるホルムアルデヒドは、集成材や合板などに用いられていましたが、2003年にシックハウス対策としてホルムアルデヒドの使用が制限されました。2008年には揮発性有機溶剤の規制も始まり、住空間では天然木の床材や自然由来の塗装を用いるなど人体に優しいシックハウス対策が広がりました。その反面、有害物質を排除することにより耐久性の問題や、木材の害虫発生のトラブルなども増えてしまいました。

家具や住空間で問題に上がるのが、広葉樹を幼虫の餌とするキクイムシです。高度成長期以降、建築資材に有機化合物を使用することで症例はありませんでしたが、シックハウス対策によるホルムアルデヒドの使用廃止から、症例が認められるようになりました。キクイムシの混入は、移動中の可能性もあることから特定はほぼ不可能なのが現状ですが、当社では出来うる限りの対策を取っています。資材は人工乾燥の熱処理をしたものを入荷し、害虫駆除薬の噴霧処理、倉庫保管中はラップを巻いて害虫侵入の防御と定期的に燻煙処理も行っています。それでも稀にではありますがキクイムシの発生があります。

キクイムシが木材に被害をもたらすのは約10か月間の幼虫の時期だけで、春先に孵化した成虫は小さな穴から外に出て2週間程度で死滅します。住宅の柱や梁に使用される針葉樹は食害しないため、住居に影響を与えることはなく、塗装された木材には入り込めないため、他に害が及ぶことはほとんどないと考えられます。もちろん人体に害をあたえることはありませんが、キクイムシの発生は心象的にも気持ちのいいものではありません。万が一当社の製品で発生してしまった場合は、速やかに製品交換、他に影響が出ていないか確認いただき必要に応じて対策を取らせていただいています。

昨年から急速に対策が進んでいるSDGs対策。一時期の環境対策や健康に対する意識の変化など、総括的な問題としていろいろなことが影響し合っています。有害と思われるものを薬品などで排除する対策ではなく、食や住空間もさらに自然に優しい方向へと向かっています。人や自然に優しい環境作りが、他の生き物に対しても優しい環境にもなります。ハウスシックをはじめとする更なる環境対策と合わせて、キクイムシ対策も引き続き進めていきたいと思います。(開発 武田伸郎)

左上:ホワイトアッシュの無垢材を用いたMD-207テーブル  右上:キクイムシの症例があったMD-207 左下:小口側面に孵化したキクイムシが出た小さな穴が確認できます。1.5〜2ミリ程度の非常に小さな穴です。  右下:キクイムシが発生した際に、木粉が見られます 
製品に使用する無垢材は、入荷の時にチェックした後、木取りから部材加工、パーツになって倉庫保管します。製品ごと、木材の色味によって管理し、外部からの混入を防止知るために袋に入れるか、ラップで梱包して保管しています。

2022.4.27 PRODUCT INFO.

MD-501AL LOUNGE CHAIR

クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はA-modeブランドから、楕円をデザインモチーフにした柔らかなデザインのラウンジチェアMD-501ALをご紹介します。

■MD-501AL LOUNGE CHAIR 製品ページ ▶

2022.4.26 PRODUCT INFO.

MD-701BC BENCH


クリエイティブ・ディレクター瀬戸 昇が、デザイナーからの視点で写真だけでは伝わらない製品の魅力を動画でお伝えします。
今回はA-modeブランドから、上質なかけ心地のベンチMD-701BCをご紹介します。

■MD-701BC BENCH 製品ページ ▶

2022.4.21 SHOWROOM

丸みのあるインテリアで心地よい空間づくり

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.365(東京・広尾ショールーム)

おうち時間や在宅ワークが増え、自宅のインテリアに求められる要素も変わってきました。癒しやリラックス感といった快適さを重視する方が増えています。座り心地や使っているうえでの心地良さだけではなく、見た目にも優しい丸みのある家具が人気です。円形から緩やかにカーブを描くデザインまでスタイルは様々ですが、癒しの空間を演出する丸みのある家具選びや人気のアイテムをご紹介します。

一般的に建築やインテリアでは、直線や四角いフォルムが多く見られます。壁や建具、階段などの建築的な要素はもちろん、テーブルやソファ、キャビネットといった家具もスクエアな形が多いので、自然に直線や四角いものを選ぶことが多くなります。そんな空間の中に丸みのある家具をプラスすると、直線とのコントラストや組み合わせによって、優しい変化のある空間となります。
例えば、スクエアなフォルムで高さを抑えたデザインが人気のソファMD-805シリーズに円形のテーブルを合わせると空間が和み、会話が弾みそうなリラックスした空間が生まれます。角が無い円型なので動線にも優しく、抜け感も出ますのでお勧めです。NEO CLASSICO Heritageシリーズで人気のキャメルバックソファ046-MODELは、スクエアなボックス形状ですが、アームから背につながる緩やかなカーブが空間に優しさと華やかさを与え柔らかな空間となります。
また、ダイニングでは円型テーブルは会話が盛り上がりやすく、リラックスした雰囲気を作ります。ソファと同様に051-MODELのようなキャメルバックを持ったチェアを合わせれば、よりエレガントで優美な空間となります。ゆっくりと食事を楽しむには座り心地も重要ですが、ゆったりとしたサイズ感とハイバックのフォルムの051-MODELがお勧めです。長方形のダイニングテーブルでも角が丸いデザインのタイプは柔らかな印象になります。脚が楕円形状のダイニングテーブルMD-905に、優しいカーブのチェアMD-901をセットすると柔らかなダイニング空間になります。包み込まれるようなデザインで座り心地も良く、人気のチェアです。

ライフスタイルが変化し、インテリアや家具に求める要素が変わってきた方も多いと思います。お客様のライフスタイルに合わせて、インテリアコーディネートのご相談も承っておりますので、ぜひご相談ください。ご来場の際は図面をお持ちいただけましたら、ご案内がスムーズです。現在ショールームでは、完全予約制にてご案内させていただいておりますので、ご来場の際は事前にご予約をお願いいたします。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)

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スクエアなフォルムのソファMD-805に円形のリビングテーブルMD-807をコーディネート。動線も取りやすく、空間が柔らぎます。高さ違いのテーブルを合わせるとリズミカルな雰囲気もプラスされます。
左上:NEO CLASSICO Heritageの円形ダイニングテーブルNC-052にキャメルバックチェアNC-051BCを合わせたスタイル。 右上:キャメルバックソファNC-046Cはスリップカバースタイルです。アームから滑らかに繋がる曲線が、優美でエレガントな空間を作り出します。 左下:天板の角が丸いダイニングテーブルMD-905に丸いフォルムのチェアMD-901を合わせたスタイル。楕円形状の脚も合わさり優しい空間になります。 右下:直線的なテーブルに馬蹄形状のチェアMD-1201Aを合わせています。四角いテーブルに丸みを帯びたフォルムが入るだけでもリラックスした雰囲気になります。

2022.4.20 SHOWROOM

カバーリングソファで清潔に

AD CORE DEVISE SHOWROOM COLUMN Vol.364(名古屋・栄ショールーム)

4月に入り暖かい日が続いています。これから初夏に向けて汗ばむ陽気となってきますので、家具の衛生面にも気を付けたい季節です。エーディコア・ディバイズではカバーリング仕様のソファをご用意しています。カバーリングソファは、季節や模様替えでのカバー交換はもちろん、定期的なクリーニングなどのお手入れが可能ですのでいつも清潔にお使いいただけます。

名古屋・栄ショールームでは、ソファを5アイテムを展示していますが、4アイテムの製品がカバーリング仕様です。今回は、その中から2022年モデルのMD-1105と、柔らかな印象のMD-805をご紹介します。MD-1105は、アイテムバリエーションが豊富なシステムソファです。組み合わせによって何通りにもレイアウトを楽しめるフレキシブルなデザインが大変好評です。またMD-805は、MD-1105同様に座面高さが380mmと一般的なソファより低めにデザインされていますので、ゆったりと寛いでいただけます。奥行きが900mmあるので、3人掛けの背クッションを除けば、ソファベッドとしてもお使いいただけるほどのサイズ感です。これらのソファは背・座がパーツ毎にカバーリング仕様になっています。汚れが気になる座面だけを外してメンテナンスをしたり、お部屋の雰囲気に合わせて背クッションだけカバーを変えたりと、パーツ毎に交換が可能です。張込みタイプのソファは工場での作業となる為コストと工期がかかり、ソファが無い期間もできます。その点、カバーリングソファは現地で交換が可能で、常に良いコンディションを保つことが出来ます。お手入れの行き届いた家具は永くお使いいただけとても経済的です。ソファのカバーリングは、それぞれファスナーやマジックテープでセットされていますので、木フレームを外せば取り外しはスムーズです。カバーリングの交換はちょっとしたノウハウが必要ですが、角をピッタリ合わせて掛けると綺麗に装着できます。お客様ご自身での交換が難しいようでしたら、ご相談ください。今の時代だからこそ家具も清潔に安心して永くお使いいただきたいと思います。

エーディコア・ディバイズでは、家具をより清潔により安全にご使用いただくために抗菌対応のファブリックもご用意しています。種類により抗菌・防カビ・防汚・撥水・止水・静電防止などの機能が施されています。ぜひこの機会にお好みのファブリックでカバーリング商品と共に、日々の生活を清潔にお過ごしください。
(ショールーム担当:水野 未佳子)

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左上下:新作のシステムソファMD-1105は、カバーリング仕様です。張地が異なるだけで、随分印象が変わります。 右上:メンテナンス用の六角レンチを家具本体に収納でき、紛失の心配もありません。 右下:裏面の木部フレームを外せば、カバーの取り外しも可能です。
左上:裏面のボルトを外してパーツ毎に分解できます。 左下:背クッションは2部屋に分かれており、パーツ毎のメンテナンスも可能です。 右上:木フレームから外したアーム部分は、マジックテープとファスナーでカバーがセットされています。 右下:ゆったりとくつろげる人気のMD-805