COLUMN

2023.5.29 DESIGN

ミラノデザインウィークレポート

今回は開発部富所から先日開催されたミラノデザインウィークをレポートしたいと思います。私はミラノデザインウィークに初参戦、どころかヨーロッパ大陸に初上陸なので、展示会場以外の町並みや食事、ファッションやライフスタイルなど刺激の多い旅になりました。
ご存じの方も多いと思いますがミラノデザインウィーク(Milan Design Week)は、イタリアのミラノで毎年開催される国際的なデザインイベントです。ミラノデザインウィークの中心地は、展示会やイベントが行われるフィエラ・ミラノ会場の「サローネ・デル・モービレ」(Salone del Mobile)です。この会場では、イタリアだけでなく世界各国の主要な家具メーカーやデザイナーが最新の作品を発表します。一般的にミラノ・サローネというとサローネ・デル・モービレを指すことが多いですが、展示そのものはサローネ・デル・モービレの行われるフィエラ・ミラノだけでなく、ミラノ市内のさまざまな地域やショールーム、ギャラリーでも展示やイベントが行われます。

今回は3日間のミラノ滞在で、午前中はサローネ・デル・モービレを見学し午後はミラノ市街のショールームやギャラリーを見学するスケジュールでした。サローネ・デル・モービレの会場については事前にクリエイティブ・ディレクターの瀬戸から「見るブランドを絞って見ないととてもじゃないが見きれない」と聞いていたものの、実際に行って見ると東京ビッグサイト4つ分の広さの巨大な会場にぎっしりと詰まった展示ブースに圧倒されることになりました。特に主要のブランドは展示ブースも巨大で、植栽や外壁など仮設空間であることを忘れるような手の込みようでした。各ブランドともにブランドイメージや新製品の空気感が伝わるブースづくりに注力しており、予算と時間のかけ方が今まで見てきた様々な展示の中でも群を抜いていました。ミラノ市街の展示は自社のショールームだけでなくスタジオや歴史的な建造物を借り切っての展示もあり、入場まで30分以上並ぶブランドもありました。日本国内のインテリアイベントではなかなか考えられない現象ですが、インテリアそのものへの関心が一般人レベルでも高いためなのかもしれません。

肝心のプロダクトは全体的な傾向として柔らかく重心の低い印象を与えるデザインを多く感じました。システムソファであればコーナー部分をゆるいアールでつなげたり、クッションの形状の角が丸い物が多く、テーブルにしても角が丸いものが多い印象でした。素材としては一時期のようなオーク材のブームは過ぎ、明るい色味のウォールナットなどが見られました。色の組み合わせとしてもあまりヘビーではない柔らかな色彩が多く、薄めのブラウンを使用したリラックスした空気感を感じ取ることができました。瀬戸曰く、先端を行く主要ブランドのデザインテイストを翌年以降それに準じるブランドが追従していく、とのこと。

各ブランドごとのレポートを始めるとキリがないので割愛させていただきますが、今まで見たことのない素材や細部の収まり、塗装など、頭の中にあった家具で出来ることとできないことの垣根が取り払われる鮮烈な体験ができました。新製品の開発や特注製品などでより良い提案をお客様にできるよう質の良いインプットを続けていかねばならないと感じたミラノデザインウィークでした。(開発部 富所 駿)

サローネ・デル・モービレ会場のベッドブランド「Flou」のブース。製品は屋外用ではありませんが庭のような展示空間です。

左上 : Minottiのブース 顧客以外は入場できないエリアがあります。 右上 : Flexformの製品 日本ではなかなかお目にかからないボリュームのソファ。 左下 : PoltronaFlouのミラノ市街での展示 貴族の住宅を使用した展示空間で壁にはフレスコ画が描かれています。 右下 : PEUGEOTのコンセプトカー ミラノデザインウィークの名の通り、家具だけでなく最新のプロダクトデザインを見ることができます。

2023.4.28 DESIGN

春の九州工場訪問

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.132
2023年がスタートしてあっという間に4ヶ月が過ぎようとしています。3年もの永い間続いていた新型コロナウィルスの自粛生活もようやく終息を迎え、本格的な回復に向けて以前の生活が戻ろうとしています。春の到来と共に街にも活気が戻ってきて、一時は本当に少なかった海外からの旅行者も目に見えて増えてきました。そんな中、4ヶ月ぶりに九州の工場へお伺いしてきました。前回の訪問時には飛行機の搭乗前の検温や消毒が実施され、機内の乗客もまばらだったのですが、今回は航空便や宿泊の予約もほぼほぼ埋まっていて慌てて予約をするような状況でした。今まではビジネス関連の方々がほとんどだった空港も、国内外問わずたくさんのお客様で賑わっていて感染が終息に向かっていることを実感しました。

4月は日本では新しい生活がスタートする新年度の季節でもあります。新入学や新しく社会人となる方のみならずフレッシュな気分になる時期。今回お伺いした九州の工場では、永年お付き合いいただいた工場長が定年となり引退されて少し寂しい気持ちになりましたが、新たな工場長が赴任され新しいスタッフの方の入社もあったりと工場生産の現場も新しいフレッシュな雰囲気を感じました。中堅どころの職人さんも、熟練スタッフの方からどんどん技を引き続いで新しい体制作りへと準備を進めているようでした。職種に限らずどの業界でも人材確保が難しい時代になっていますが、今回お伺いした工場に限らず家具の業界では若い方の参入が少なくスタッフの確保も難しい状況が続いているようです。家具のようなモノ創りに携わる職人さんは様々な経験を積まないと良い仕事が出来ません。今回入社したスタッフの方も、周りの職人さんから技を引き継ぎ経験を重ねながら新しい技術も取り入れて一流の職人さんになってほしいと思います。

工場に中々お伺いできなかったこの数年間は、現場での製品確認が中々出来なかったので出荷前に仕上がった製品の画像をへ送っていただき、仕様や仕上がりをチェックするQC活動を行なっていました。本来は直接製品を見て触れて仕上がりの良し悪しを判断するところですが、コロナ渦の間は職人さんに仕上げたばかりの製品を画像に撮っていただきメールで送信いただいて確認をしていました。はじめは手間も掛かって大変だったリモートQCですが、製品を撮影することで客観的に物を見る機会になり、製品全体を引いた目でみたり要所をクローズアップして見たりと、これまで行ってきたモノつくりを新しい視点から感じることも出来ました。新型コロナウィルスの感染対策で広がったリモートによるワークスタイルですが、モノ作りの現場でも活かされることになりました。

最近では画像のやり取りも抑えどころを双方で理解しつつ、効率も上がってきました。ただし、この2次元のモニターチェックは製品表面の仕上がりや体裁を確認するためのものになります。そのため、見た目を整える事が優先になってきます。見た目の綺麗さ、仕上がりの良さはもちろん大事ですが、それ以上に大切なのが家具の作りの良さです。椅子やソファはデザインの良さを感じながら、触れて座ってくつろいで初めてその良さを実感できます。今回工場にお伺いしてリアルな製品を確認してまわりながら「家具の良さ、家具の心地よさ」を改めて感じました。皆さんも家具のデザインをエーディコア・ディバイズのホームページでチェックしつつ、座り心地や快適さをショールームでぜひお確かめください。(開発 武田伸郎)

「昔は見て覚えろ」なんて言われていた職人技ですが、今はロジカルに説明しながら、見せてトライして経験を積ませながら技術を習得していきます。
左上・左下:木製家具で最も難しいのが材料の吟味。大切な資源を適材適所に、木が持っている「クセ」を見てどう使っていくかを判断します。経験がモノを言いますが、ノウハウを若いスタッフに伝えていきます。 右上:特注ソファの構造と仕様の確認。リモートの画像確認では難しい作業です。座り心地をどうするか、資材の組み合わせやバランスを検討します。右下:昨年発表したソファベッドAD-235の確認。現場では可動部のチェックや構造的なところまで確認します。座面と背の合板はSDGs対応の針葉樹合板です。

2023.3.30 DESIGN

家具に欠かせない椅子やソファの「ファブリック」

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.131

お住いの居住スペースやオフィス、施設や商業空間などの様々なインテリア空間には、用途やデザイン、使い勝手によって色々な家具が配置されます。その中でも椅子やソファは最も身近な家具として私たちが生活する上でなくてはならない存在です。エーディコア・ディバイズの製品も様々なインテリア空間にお使いいただけるよう椅子やソファをご用意していますが、家具をお選びいただく際にデザインや機能と合わせて重要なポイントが椅子やソファに用いる「ファブリック」です。どんなに素晴らしいデザインの椅子やソファであっても、表面を纏う張り地が悪ければ台無しになってしまいます。限りなくシンプルな椅子やソファでも、ファブリックによって印象的な素晴らしい家具になる場合もあるからです。

椅子やソファなどに用いるファブリックは、繊維製品の中でも専門的なカテゴリーに分けられます。服飾生地やカーテン生地とは違った強度や耐久性が求められますが、肌触りや織の表情、色彩やデザイン性も家具の生地には大切な要素になります。家具用のファブリックには糸素材の組み合わせから織り方、染色やカラーリングから機能を持たせるための様々な加工まで数かぎりないアイテムが存在します。そんなたくさんのファブリックの中から目的にあったアイテムを選ぶため、デザイン性と機能性の二つを両立させる必要があります。素晴らしい意匠と肌触りでもすぐ劣化してしまうようであれば家具に適した張り地とは言えませんし、耐久性と強度のあるファブリックでも快適でなければせっかくの家具が活かされません。張り地を選ぶ際にはたくさんの要素をバランス良くセレクトすることが大切になりますが、エーディコア・ディバイズでは世界中から選りすぐりのファブリックを規格張り地として皆様にご提案しています。当社の規格ファブリックは、縫製箇所が糸の滑脱で裂けてしまわないための引っ張り強度や表面の摩擦によって生じるピリング(毛玉)耐性試験などをクリアした家具に適したファブリックをセレクトしていますので安心してお使いいただけます。

エーディコア・ディバイズのファブリックバリエーションは、コストパフォーマンスを考慮し天然皮革を含めた7つのランクから28アイテム、計152種のラインナップになります。素材感やボリューム感、生地のフィット性やカラー展開と同時に、各種機能性を持った張り地をエーディコア・ディバイズ独自の視点からセレクトしたアイテムになっています。今回新たに採用したVM(ビロードミスト)は、止水・抗菌・防カビ・防臭のほか、水でふき取ると汚れが落ちるイージークリーン対応の高機能ファブリックですので、様々な施設でお使いいただけます。また、規格ファブリックを選ぶ際にデザイン性と機能性へのこだわりはもちろんですが、環境に配慮した生地の採用にもこだわりました。当社では2022年よりサステナブルを考慮した製品作りを目指していますが、張り地の素材や製品に有害な化学物質を含まない、製造過程でも環境に配慮した張り地の採用を進めました。世界最高水準の安全な繊維製品のエコテックス®️スタンダード製品は、申請中の製品を含め28アイテム中、13アイテムにも登りました。

当社の提案する張り地を1冊にまとめたファブリック・マテリアルのリーフレットをご用意しています。それぞれのカラーバリエーションと素性、機能をまとめたリーフレットとなっていますので是非ご覧になってください。また、当社の規格張り地には、撥水・撥油・防汚加工など機能性を後加工することも可能です。新型コロナウイルスの感染問題以降、除菌や消毒作業に対応する張り地や、汚れが付きにくい生地や機能性を持った生地をお求めになるお客様も増えています。お使いの用途に合わせコストや納期などお気軽にお問い合わせください。これからも環境に配慮した張り地の採用促進と、様々な機能性を持った張り地を皆様にご提案していきたいと思います。(開発 武田伸郎)

左:2023年モデル「MASSA ll ソファ」から採用したファブリック「KS シャインラティス」。シンプルでスクェアなフォルムにざっくりとした格子状のファブリックがデザイン性を高めています。防炎加工を施した張り感のある生地が魅力的です。右:柔らかいフォルムが特徴のコンフォートチェアMD-1301のファブリックはミックス調の織りが印象的な「KJ カレイドジャガード」。背と椅子の内側を色違いで張り分けた仕様です。MD-1302テーブルの支柱には環境に配慮したレザー調ファブリックの「EL エコアースレザー」を張り上げました。どちらもエコテックス®️スタンダード100を取得したファブリックです。
エーディコア・ディバイズの規格ファブリック・バリエーション。28アイテム、計152種の家具用ファブリックをご提案しています。左下は新しく採用した高機能ファブリック「VM ビロードミスト」は全6色展開。A4サイズのリーフレットをご用意していますのでぜひご請求ください。

2023.2.26 DESIGN

インテリアに欠かせないアート作品

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.130

先日、アメリカ西海岸のロサンゼルスへ建築インテリアの視察へ行ってまいりました。アメリカのロサンゼルスを中心とした西海岸エリアは、エーディコア・ディバイズのカタログ撮影で何度も訪れた思い入れのある街です。初めて訪れた時の衝撃は今でも鮮明に記憶していますが、ダウンタウンのビル群から実際に生活している住宅建築までインテリアのダイナミックさは想像もできなかったほど素晴らしいモノでした。4年ぶりとなるロサンゼルス訪問は、コロナ禍以降初めての海外ということもあり期待度マックスでの視察となりました。

このコラムでも紹介していますが、アメリカ西海岸で非常に印象的なのが「インテリアとアート」の結びつきです。日本の場合アートは「装飾品」として扱われますが、LAでは「インテリアにアートありき」アートはインテリアと同等に扱われます。LAの建築では建物よりもアートを含めたインテリアが印象に残る素晴らしい物件がたくさんありました。アート作品は絵画からオブジェ、写真まで多岐に渡りますが、数々の素晴らしい物件にはオーナーやデコレーターのセンスが凝縮され感心するばかりでした。そのセンスを培っているのがアートを尊重する意識、アートを身近に感じることができるたくさんの美術館の存在です。初めてLAに訪問した時から今回の視察まで、毎回様々な美術館を観ることができました。レンゾ・ピアノ氏設計のブロードからLACMAに始まり、訪問するたびにいろんな美術館を巡りましたが、その間もさらに新しい美術館のオープンもありました。それほどロサンゼルスはアートにあふれた街なのだと思います。

そして今回、初めて観ることができたのが「Weisman Art Foundation ワイズマン アート ファウンデーション」です。現地でも知られていないとても貴重な美術館です。この施設はワイズマン氏が自動車販売(トヨタ自動車)で成功した莫大な資産でコレクションした美術品を、1994年にワイズマン氏が亡くなった時のインテリアとアート展示をそのまま残した自邸を美術館として公開しているアートギャラリーです。ワイズマン氏は、アート作品を収集することよりもたくさんの人と分かち合うことを大切に考え、ギャラリーや美術館に作品を展示するのではなく「アートのある生活 ハウスミュージアム」をテーマに、アートを生活の中で共有した氏の思いに沿った美術館を創りました。美術館のように作家や作品のテーマ別だったり時系列で展示するのではなく、部屋の色調に合わせたアートを集めたり空間の雰囲気に合わせた作品の展示をするなど、オーナーの主観性とその時の嗜好が色濃く反映された興味深い美術館でした。この美術館は館内の撮影が一切禁止なのですが、作品に間近に近寄って観ることが出来ます。貴重な作品は厳重に警備されている一般的な美術館では得られない貴重な体験をすることができました。

ワイズマン美術館は、時間制限や内覧規則も厳しく少人数での完全予約制になりますが入館料は無料です。他にも、美術館のスケールを超えたゲティセンターやダウンタウンのThe Broad(ブロード)なども予約は必須ですが入館料は無料です。日本では美術館はお金を払って見る場所の認識がありますが、ロサンゼルスをはじめ世界的には「アートは共有するもの」で、多くの美術館は入館料が無料です。アートというとやや敷居の高い印象を持ってしまう日本とは異なり、アートをより身近に感じているロサンゼルスではインテリアにアートを取り入れることは自然なことなのだと思います。そんな雰囲気を感じられる美術館、ホルムビーヒルズの「ワイズマン アート ファウンデーション」をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。完全予約制で時間厳守、さらに入館は門扉から車でしか入ることができませんので(タクシーや徒歩では入館できません!!)くれぐれもご注意ください。(開発 武田伸郎)

左上:ワイズマン アート ファウンデーション敷地内。少人数での完全予約制で時間厳守。ロサンゼルスでもっともハイエンドな住宅地、敷地外の道路にも駐車禁止エリア 左下:ワイズマン邸の入り口、美術館のエントランスになります 右上:広大な敷地内の邸宅の回廊 右下:テラスやベランダにも彫像やオブジェなどが展示されています 
左上:LAらしい真っ青な空と屋外のプール。ガーデンやプールサイドベッドにもアート作品 左下:屋外にもいたるところにアート作品。ブロンズやメタル、POPな樹脂製など作風も様々 右上:綺麗に手入れされた植え込みの上にもブロンズ像の作品 右下:館内は撮影禁止なのでオフィシャルな館内画像のご紹介。アンディ・ウォーホール作のワイズマン氏ポートレート作品が展示してあります

2023.1.29 DESIGN

テーブルセッティングと家具

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.129
新しい年が始まってはや一月が過ぎようとしています。10年に一度と言われている寒波が到来して寒さが厳しい日が続いていますが、今週東京ドームで開催されている「テーブルウェア・フェスティバル2023 暮らしを彩る器展」へ行ってまいりました。このイベントは日本各地の陶磁器をはじめ世界各国のガラスや漆器などのテーブルウェアが一同に会するフェスティバルで、毎回来場者が20万人を超える国内最大級の祭典です。新型コロナウィルス感染の影響で2020年以来3年ぶりの開催になりますが、今年は30周年の節目の年でもあり開催を待ちわびている方々で会場は賑わっていました。

各ブースでは様々なテーブルセッティングの展示がされていましたが、正式なフォーマルダイニングのテーブルセッティングでは必要とされるテーブルサイズの目安があります。1人分のスペースの目安が幅60㎝、奥行きは30㎝以上必要になります。オードブルなどを盛る大皿のサイズが30㎝前後あり、テーブル理念のサイズや対面でのパーソナルスペースの確保、テーブルの真中に敷くランナーの寸法を考えるとテーブルの奥行き寸法が100㎝は必要になります。日本のテーブルサイズに多い3X6(サブロク)と呼ばれる180㎝X90㎝のサイズでは奥行きが足りないことになります。エーディコア・ディバイズのダイニングテーブルではネオクラシコシリーズを始めフォーマルダイニングに対応するため奥行きが100㎝以上のテーブルシリーズを多数ご用意しています。毎年「テーブルウェア・フェスティバル」に出展している銀器カトラリーとリモージュ焼きの陶磁器で有名な ERCUIS/エルキューイ・RAYNAUD/レイノーさんとおつきあいが始まったのも当社の製品がフォーマルダイニング対応のテーブルを製品化しているからでした。青山のERCUIS/エルキューイ・RAYNAUD/レイノーさんのショールームでは当社のダイニングテーブルにERCUIS/エルキューイ・RAYNAUD/レイノー製品がテーブルセッティングされていますので是非ご覧になってください。

このフェスティバルは器と食卓をテーマとした国内随一のイベントでテーブルウェアのコンテストや各界の著名人をゲストに迎えてテーブルセッティングを提案する「暮らしを彩る食空間」など様々な企画展やイベントが開催されています。一口にテーブルセッティングと言っても、正式なフォーマルスタイルから自分の趣味趣向を取り込んだ強烈なインテリアまでスタイルは様々。会場では俳優さんから音楽家の方などイベントならではのテーブルセッティングも見られますのでご覧になってはいかがでしょうか。食卓を彩るテーブルセッティングの器やカトラリーとテーブルや椅子を含めたインテリアスタイルの2つの組み合わせが食空間の演出には欠かせません。食からイメージを広げて、器やカトラリーのスタイルからテーブルやチェアを決定するインテリアのコーディネートもあるんですね。

会場の東京ドームではグランドいっぱいに出店ブースが並び、様々な催しありとても楽しいイベントです。館内では器を使った試飲会や日本全国の名産地から陶磁器や工芸品の展示があり即売会なども行われています。「テーブルウェア・フェスティバル2023 暮らしを彩る器展」は、2月5日まで開催されていますのでお時間がある方は会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。インテリアの中の「家具」とは少し違った「食や器」からアプローチしたインテリアコーディネートを見ることができると思います(開発 武田伸郎)

会場の東京ドーム。いつもは野球が行われているグランド内には、めいいっぱいの展示ブースが設置されています。センター後方のバックスクリーンにはイベントの告知映像が流れています。
左上:快晴の東京ドーム会場入り口 左下:著名人をゲストに迎えてテーブルセッティングを展示提案するブース。この展示は女優の藤原紀香さんのテーブルセッティング 右上:ERCUIS/エルキューイ・RAYNAUD/レイノーの会場展示ブース 右下:青山のERCUIS/エルキューイ・RAYNAUD/レイノーのショールーム。ダイニングテーブルはエーディコア・ディバイズのネオクラシコシリーズNC-052