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2021.10.26 SHOWROOM
曲線美を活かした家具
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.348 (名古屋・栄ショールーム)
当社のブランドは、趣の異なった4つのブランドから構成されています。それぞれテイストの異なったブランドですが、主張しすぎないシンプルでモダンな雰囲気は、どれも現代のインテリアにマッチします。シャープでシンプルなデザインだけでなく曲線美を活かした柔らかな印象の製品も多くあります。今回はその様な優しいデザインの製品をご紹介します。
A-modeのチェアMD-1101Aは、2021年モデルで、背の緩やかな曲線が腰や背中に程よくフィットして、少し低めの座面とあいまって、ゆったりとした座り心地です。温かみのある風合いはダイニングチェアとしてはもちろんですが、在宅でのリモートワークにもお使いいただけます。最近では、ダイニングでくつろぎの時間を過ごされる方も多く、そのような用途にも対応できるよう少し低めのシートハイが小柄な女性でも床にしっかり足が届き、疲れることなくお使いいただけます。またNC-020は曲線美そのものを前面に出したクラシカルなデザインで女性的な印象の一脚です。ダイニングセットだけでなく、ドレッサー前のチェアとして、またホテルのラウンジやパウダールームなどクラス感を上げてくれる一脚です。ラウンジチェアからはNC-043Lをご紹介します。背中を包み込むように体にフィットし、周りを遮断するような安心感があります。4本脚の木脚だけでなく、キャスター付きのタイプもご用意していますので、デスクチェアとしても人気があります。ラウンジチェアのゆったりとしたサイズ感が疲れを忘れて、デスクワークも捗ります。また、背面が目隠し代わりにもなるので、リモートの際にも背景を覆ってくれます。どの製品も曲線の美しさだけでなく、機能性と優しく包み込む座り心地の良さを兼ね備えたチェアばかりです。曲線美というと女性的な印象が先走ってしまいますが、上品で高貴な演出には不可欠なデティールです。ご使用になられる空間に合わせて上手く取り入れていただきたいデザインです。
緊急事態宣言も解除され、徐々に元の生活に戻りつつありますが、当社ショールームでは引き続き完全予約制にてみなさまのご来場を賜っております。ショールームスタッフのマスクの着用、定期的な換気、家具類の消毒、次亜塩素酸での加湿など、徹底した感染予防対策に努めて、皆様をお待ちしております。ご予約のうえ、どうぞ安心してショールームへご来場ください。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
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2021.10.26 DESIGN
2022年モデルとこれからのインテリアスタイル
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.114
エーディコア・ディバイズでは、製品やアイテムの特性、デザインに合わせて家具に用いる樹種を選定しています。それぞれの樹種が持つ木肌の表情や風合い、椅子やテーブルの場合は強度的なことも考慮して材料を決めています。今年の新製品2022年モデルでは、SDGsの対応やサステナビリティの観点から製品のデザインと合わせて、樹種や素材の選定を行いました。今回の製品では、エーモードでお馴染みの森林循環型の樹木としてサステナビリティ性の高いホワイトアッシュ材の他、天然のチーク材と、天板トップに人工大理石のバイオマーブルを使った製品を開発しました。バイオマーブルは植物由来の原材料を50%以上使用した環境に配慮した素材で、6ミリのメラミン樹脂素材により傷が付きにくく永く使える素材です。
今年の新製品のテーマは、欧米のインテリアスタイルだけでなく、純和風な空間にも溶け込む快適性を持った家具、大人のインテリアスタイルです。日本の建築様式が源流とされるカリフォルニアスタイルのインテリアを進化させ、様々なインテリアスタイルに融合する、汎用性の高いデザインが特徴です。そして今回、初めてアウトスペースでもインドアでも使用できる多様性のあるダイニングチェアとテーブル MD-1201HOとMD-1202HO を発表しました。室内から屋外へとつながる、アウトスペースをインテリアに取り込むような空間、広がりと解放感を感じさせる自然を取り込んだインテリア、そんな空間に使っていただくためのアイテムです。そのシリーズに使用しているのが、「木の王様」と呼ばれるチーク材です。
チーク材は以前から高価な木材でしたが、現在はさらにその価値が高まり貴重な材料となっています。その希少性から伐採が進み枯渇の恐れもあったのですが、現在は計画的な伐採に加 え 循環植林を実施しています。当社では森林省から計画的に伐採され承認された天然のチーク材のみ使用して製品開発を行いました。チーク材は優れた耐久性を持ち、非常に強靭で磨耗にも強く木材として非常に優秀な材料ですが、チーク材の人気を誇る一番の理由は、木材としての美しさにあります。独特のツヤ感が美しく、経年変化もまた格別です。室内で利用されていた材は濃厚な飴色へと変化し、屋外で使われていたものはシルバー調の色に変化していきます。チークで作られた家具は耐用年数が非常に長く、「ヴィンテージ品」としてその姿を現代に残すものも多いのですが、チーク材の真価がより強く現れるのは「屋外で使用」されたものです。そのため、船舶の材料に多く用いられたのですが、そんなチーク材の特性を活かした、アウトスペースでも使用できるダイニングチェアとテーブルが、今年発表したMD-1201HOチェアとダイニングテーブルMD-1202HOです。
新型コロナウイルスの感染もようやく落ち着いてきましたが、アフターコロナと言われる感染対策は今後も続いて行くと思われます。身の回りの除菌や消毒、外気を積極的に取り込む開放的なインテリアスタイルはこれから必須になるのではないでしょうか。たくさんの人とコミュニケーションを取りながら気持ちの良い時間を過ごせる、そんなインテリア空間に使っていただきたいのが今年の新製品です。東京、大阪、名古屋の各ショールームに新製品を展示していますので是非ご覧になってください。(開発 武田伸郎)
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2021.10.15 SHOWROOM
ブランド発足当初からのエコへの取り組み
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.347(大阪・心斎橋ショールーム)
今年は暑い日が多かったですね。朝晩はだいぶ涼しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。近年、環境問題が話題となっていますが、エーディコア・ディバイズでは1985年のブランド発足当時から常に環境に配慮した製品作りを心がけてきました。今回は、当社の環境への取り組みをご紹介致します。
AD COREブランド発足当初の家具業界は、製品を大量生産してコストを下げてたくさん販売し、余ったら一斉セールで売ってしまい、物を永く使うよりも古くなったら買い換えることが当たり前の時代でしたが、当社は当時から必要なものを必要な時に必要な分だけ作る受注生産をしてきました。今では当たり前となっていますが、良いものを永く使えばゴミも減ります。また、永く使っていただくために、メンテナンス性にも優れた構造の製品を製作してきました。当社製品は、一度製品化した商品は廃盤にしない為、ずっとメンテナンスが可能です。
家具だけではなく、最近よくオーダーいただくのが「エブリシングクッション」です。通称「エコクッション」と呼ばれるこのクッションは、端材の天然皮革を使用しています。天然皮革は、部位により質感や風合いが異なります。通常は均一な部位を使用し、残りは廃棄してしまいますが、エブリシングクッションは、破棄してしまう端材を使用することで、あえて質感の異なる皮革を組み合わせてデザインとして製品にしています。質感、柔らかさのばらつき、傷も使用することによって、天然皮革ならではの風合いを楽しめて1点ものと言うことで愛着も湧いてきます。また、クッションの中材もリサイクルウレタンを使用し環境にも配慮しています。各ショールームに展示がございますので是非実物をお確かめください。
10月27日から新作発表会が開催されます。今年のテーマは、「環境に優しい安心」。去年は「安心感と安らぎ」をテーマに、抗菌性を発揮しやすいデザインを発表しましたが、今年は北欧ヴィンテージをイメージしたデザインを継続しながら更に進化させた製品を発表します。2022年からは梱包材についても、化石燃料を由来とするビニールや保護剤を全面廃止しリサイクル可能な材のみを使用致します。今後も環境の事を考えながら皆様に永く使っていただける耐久性に優れた製品作りをしていきます。現在、ショールームでは完全予約制になっていますが、当日の電話予約も可能です。ぜひショールームにお越しください。心よりお待ちいたしております。(ショールーム担当:中谷 有里)
▷ショールームご予約フォーム
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2021.9.30 DESIGNER
インテリア本
AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.124
新製品の発表が近くなり、カタログ製作も佳境に入っています。使用されるイメージ写真は久しぶりに日本国内で撮影を行いました。ロケ撮影で大切なのが、ダイニングやリビングでの製品の置き方だけでなく、花や小物デコレーションです。それが空間に華やかさや落ち着きを与えます。今回も様々な小物を用意して撮影に向かいました。デコレーションで本も多く使われます。取材やロケハンに訪れるアメリカ西海岸の住宅でも、クラッシックやモダンやヴィンテージなど違うインテリアスタイルの中でも共通して置かれるのが、大きな本です。
西洋ではインテリアは知性の表現と言われるように、その建物の持ち主や住まう人の趣味や知性を表すインテリア表現です。日本では容姿や身なりで人を判断してはいけないと教育されますが、西洋ではその逆です。日本でも自分の姿を律する言葉として使い、自分の身なりはどうでも良いという意味ではありません。華美な事を好まなかった武家社会の家でも、襖絵や襖の引き手、季節ごとに変える床の間の生け花や掛け軸など、お客様を迎える客間には、主人の知性が表現されています。茶室などは究極のミニマリズムですが、その中にも主人の知性が表現されており、それを客人が感じ取る事ができます。
英国貴族の住居として作られたカントリーハウスでは、18世紀のプラトン主義の流行によって書籍の収集が行われ、飾りとしての図書室が作られるようになり、書架に囲まれる部屋で、読書や執務だけでなく、家族の団欒や接客の場としても使われました。収集された沢山の書籍は、上流階級としての知性の表現だったのです。現代では図書室の代わりにフォーマルリビングのセンターテーブルの上に大きめの本が置かれるようになりました。これは西洋の知性の表現の道具として、インテリアショップにも置かれるようになり、デコレーターも多く用いるようになったからです。
アメリカ西海岸で多くの住宅を訪問して感じるのは、伝統的なアメリカンスタイルの住宅では、美術関係の本が主で、ヴィンテージ住宅では、その時代のアートやフォトグラファーの本、モダン住宅では建築家の本が多く見られます。主に使われる本のサイズは大きく、持って読むにはかなり大変なサイズの物が多く、飾りとして置かれている事が分かります。それらの本の多くは1980年に設立しされたドイツの出版社のTaschen/タッシェンから出版された美術本が多く、タッシェン社の美しいハードカバーの本はインテリアデコレーションとしても多く使われています。
ロサンゼルスでの撮影でお世話になっているプロデューサーYASUKOさんの家には大きな書架があり、そこには様々なアート本が置かれていて、中にはYASUKOさんと仕事をしたヘルムート・ニュートンの巨大な効果な写真集もあります。いつもならそこから撮影用の本をお借りするのですが、今年はYASUKOさんからいただいた本を使って撮影を行いました。毎回、YASUKOさんの家に訪問するたびに、貴重な本を手土産にいただくのですが、YSUKOさん自身の知性に触れる事ができる本は私自身のコレクションになっています。
今年の新作展示会は続く感染禍の中でWebでの新作発表会を行います。日本で撮影した新しいカタログは今までとまったく違う印象です。本を飾りにしたくなるセンターテーブルも発表します。Web参加申し込みをお待ちしています。お楽しみに!
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
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![](https://www.adcore.co.jp/wp/wp-content/uploads/column/869_blog_02.jpg)
2021.9.29 DESIGN
2022モデル・スタジオ撮影レポート
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.113
新型コロナウイルスの感染拡大の影響下で、あっという間に夏が過ぎてしまった感がありますが、ここにきて気温も下がってきて一気に秋めいてきました。そんな折、今年も新製品の開発を粛々と進めていたのですが、今月製品の試作もようやく完成してスタジオとロケーションの撮影を行いました。通常のローテーションなら、LAの海外撮影の年に当たりますが今年はもちろん実施が出来ませんでした。今回は企画の段階から国内撮影の計画を練り、イメージとストーリーを固めていきながら、ロケハンを敢行。いくつものロケーション場所を廻ってここぞという場所を選択し、始めに製品カットのスタジオ撮影へと突入しました。
スタジオ撮影は、イメージやスタイルを表現するロケ撮影とは異なり、各製品のデザインやフォルムの特徴を捉え、ニュートラルに撮影する現場になります。ここ数年はスタジオやストックヤードの広さと照明機材の利便性から、お台場にあるスタジオを使用していたのですが、今年はスケジュールが合わず神奈川のスタジを使用しました。このスタジオも非常に広いスタジオで、搬入もし易くとても使いやすかったのですが、お台場のスタジオにある「エアーバンクライト」という照明機材がなかったため、一般的な照明セットを組む必要がありました。エアーバンクライトは、天井のフレームに照明が組み込まれていて、自然で柔らかい光を電動で調整できる機材で、高さや向き、角度も自由に変えることができます。どこにでもある機材ではないのですが、この機材がないとスタンドを立てて照明を設置することになり時間がかかるのですが、今回はスタートダッシュを掛け撮影を進めました。
家具の撮影でとても重要なのが、光の当て方と影の演出です。エアーバンクライトがあるとベースとなる自然な光の設定が速やかに出来てセッティングも楽なのですが、今回はその設備がありません。しかし、今回はスタッフの機敏な動きと広いスタジオを活かして撮影の島を2つセットし、メインの製品撮影と、瀬戸がカメラマンとして数十カット撮影した、説明カットの撮影を同時進行で行いました。今年の製品はサイズが大きいものがあり、引いたアングルの撮影が多く製品の組み替えがいくつもあったのでセットが大変だったのですが、スタジオが広かったため移動もスムースで、予定の時間内に撮影を完了することができました。
昨今の流れとしては、デジタル修正前提の撮影が当たり前になって、とりあえず撮ってしまえば影でも色でも調整してしまう傾向にあります。しかし当社では、自然な光で素材感や色調を表現する撮影にこだわってきたので、ライティングのセットが最も重要です。今年の新製品は、久しぶりに使う樹種の無垢材の製品もあり、素材感を活かした撮影を意識しました。製品作りにもこだわりましたが、撮影にもこだわって良い画像が撮れたと思います。来月から始まる2022 ニューモデル新作展示会で、ぜひご覧になってください。撮影した画像で製作したタブロイドをご用意してお待ちしています。(開発 武田伸郎)
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