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東京ショールーム移転・新作発表会にむけて
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2022.1.27 SHOWROOM
2022トレンドカラーとインテリア
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.356(東京・広尾ショールーム)
今年は例年より寒い日が多く、普段、雪の少ない地域でも積雪があったようです。東京もまだまだ風が冷たい日もあり、春が待ち遠しく感じます。新型コロナウイルスの感染も再拡大し不安な日々が続きますが、気持ちも明るくなる春は特にファッションやメイクなど、トレンドカラーを意識する季節になります。毎年、アメリカのPANTONE社から発表される「カラー・オブ・ザ・イヤー」ですが、2022年は薄紫色の「ベリー・ペリ(Very Peri)」です。PANTONE社がこのプログラムのために初めてカスタムメイドで作った色で、「ブルー」の持つ誠実さと不変性、「レッド」の持つエネルギーと興奮を融合させた温かみのある紫色です。
PANTONE社は、「ベリー・ペリ(Very Peri)」をインテリアに用いれば「遊び心のある新鮮な感覚をもたらし、普通とは違うカラー・コンビネーションで空間に活気を与えるだろう」と解説しています。パープル系の色は多くの素材や質感のものがありますので、インテリアやデコレーションに取り入れれば、魅力的で目を引くアクセントになり、空間に彩りを与えます。神秘的な印象も受ける色ですので、インテリアに取り入れにくいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人にとっては紫陽花や藤の花、リンドウなど季節ごとに目にする草花もあり、親しみやすい色の一つです。中間色のですので、柔らかい空間づくりを楽しめます。特にファブリックは様々な質感のものがバリエーション豊富にありますので、ダイニングチェアやソファの張地に取り入れると合わせ方によって、気品や重厚感を感じられる空間になります。ソファに合わせてフラッフィーな(フワフワ感のある)ラグをコーディネートすると、質感の違いも楽しめます。家具やカーテン、壁など大きな面積で取り入れるには抵抗がある場合には、アートやテーブルランナー、クッションなどデコレーションで取り入れてもトレンド感が出ますので、ぜひチャレンジしてみてください。季節のお花で彩るのもお勧めです。
エーディコア・ディバイズの各ショールームでは、皆様からインテリアのご相談を承っております。理想のお部屋のイメージ写真や図面などございましたら、ぜひお持ちいただきショールームにご来場ください。現在ショールームでは、感染防止対策を行い完全予約制でご案内させていただいております。ご来場の際は事前にご予約をお願いいたします。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)
2022.1.21 SHOWROOM
ダイニングテーブルの選び方
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.354 (名古屋・栄ショールーム)
コロナ禍で私たちの生活スタイルは大きく変化し、ご自宅で過ごされる機会も増えたのではないでしょうか。お仕事の面でも、在宅も含めたリモートワークが一般的となってきましたが、ダイニングは、お仕事と兼用されたりお子様のデスク替わりとなったりと、お食事や団欒で過ごされるスペースだけにとどまらなくなってきました。これからの季節、お引越しや生活環境の変化などで家具を新調、買い替えをされる方が増えるシーズンとなります。その際のダイニングテーブルの選び方の参考として、ポイントをご紹介します。
まずは、お部屋の広さと使用する人数でサイズを選びレイアウトを考えます。一般的に一人に必要なスペースは幅60~70cm、奥行きは40~50cmと言われています。1~2人用であれば90cm×90cm、4人用は150cm×90cmのサイズでゆったりお使いいただけます。名古屋・栄ショールームに展示をしているダイニングテーブルのSOTTILEは、150cm×90cmですので実際にお座りいただいてサイズ感をお試しいただけます。6人用は180cm×90cm、210cm×100cm、8人用では240cm×100cm以上のものが目安となります。W180cmのダイニングテーブルでも、四隅に脚を取り付けているものや、内側に入った位置に脚があるタイプなど、天板サイズが同じでもチェアを置く有効寸法はデザインにより異なります。脚間の有効寸法によりアームチェアとサイドチェア、スツールの組み合わせなどで変わりますので、ショールームの展示品を確認しながら生活スタイルに合わせてお選びください。また、奥行が90cm以上のダイニングテーブルは、中心にゆとりがありますのでお花やディスプレイを飾るなど、テーブルウェアを楽しむこともできます。来客が多かったり、食事以外にもお仕事や学習机替わりに使用する場合は、そのスペースも考慮したサイズ選びが必要です。快適にお使いいただくには目的に合ったサイズ選びが欠かせません。また、動線の確保も重要なポイントです。椅子を引くスペース70〜80cmや人が通るスペース60〜90cmは確保してください。ショールーム展示も動線を考慮してレイアウトしています。また、円形のテーブルも人気ですが、椅子が四方に出るため長方形のテーブルに比べて専有面積が広いので、スペースが充分に確保出来ない場合は長方形がおすすめです。テーブルのサイズや形状は、ご使用される人数や配置と合わせて必要な動線が取れるかも重要なポイントになります。ショールームでもダイニングセットの展示と合わせて、ご相談を承りますので図面をお持ちいただきお気軽にご相談ください。
ショールームは昨年までと変わらず、完全予約制にてご案内しております。事前にお電話・ホームページの予約ページからご予約のうえ安心してご来店ください。皆様のご来店をお待ちいたしております。(ショールーム担当:水野 未佳子)
2021.12.28 DESIGNER
夢のハイエンド住宅
AD CODE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.127
2021年が終わろうとしています。2年目になったコロナ感染の中、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?インテリア、建築業界ではウッドショックから様々な材料の値上がりや入手困難など、昨年以上に大変な一年でした。ウッドショックの要因にもなったのが、北米の住宅販売の好調から、オーク材などの木材不足による材料の高騰です。アメリカではネット販売や株式投資など、特に影響のなかった業界人の高額物件の不動産取引が好調で、これは東京都心の高額物件が好調な理由と同じです。
アメリカ西海岸での撮影や取材でお世話になっているYASUKOさんが、遠くない時期に日本に帰られる事になり、ウエストハリウッドの自邸を販売するために、内外装の工事を始めたと聞きました。YASUKOさんの住宅はロス市街から海までを見渡せる山の中腹にあり、不動産価値が最も高いと言われる、ジェットライナービューが望める場所にあります。その販売依頼をしている不動産会社が、当社の建築ツアーで住宅を紹介していただいた事のある、ハイエンド住宅を主に扱う不動産会社です。中国系アメリカ人のブレア・チャンさんが経営する不動産会社のホームページを見ると、驚くような価格の住宅ばかりです。
数十億円以上の住宅は全て家具付きで、高額物件には高額なアートや家具が置かれていて、何も置かれていない住宅は一つもありません。ここまでの物件になると家具やアートが無いと想像できないし、デコレーションされた空間となって初めてインテリアとして価値が生まれるのでしょう。手がけたデコレーターやインテリアデザイナーの名前も表記され、イタリア有名家具ブランドのディレクターやアンバサダーデザイナーなどが名を連ねます。久しぶりに見るホームページでは相変わらず高額物件が多く。高い住宅では100億円を超えるものもあります。ロサンゼルスでは固定資産税が家も含めての購入金額の1.1%以上なので、年間税金だけでも1億以上になります。これに高い火災保険や維持費を考えると、、。
住宅のインテリアデザインはその時代時代で、購入される方の出身国や年代によって違います。特にウエストハリウッドやビバリーヒルズの山に建つ住宅はその時代に隆盛を誇る人種によって大きく変わってきました。40年以上前ならYASUKOさんのようなハリウッドセレブの俳優、20年前ならアラブ系、10年前ならロシア系、5年前なら中国系、その後はIT系の若い世代など、移り変わってきました。今はネット系の若い経営者や役員なのでしょうか、、。20年近く前からロサンゼルスで撮影のために、ロケハンで回っていたので、その変化は分かります。今のホームページで見る住宅は、コロナ禍になる前に見ていた住宅と違い、少し派手でキラキラしたデザインが多く、白や黒の鏡面が目立つように思います。
2022年はどの国や業種の方が購入層になるのでしょうか、、。2022年1月最初の建築セミナーはモダニズム建築「ハイエンド住宅とホテル」です。お見せするのは2017年取材の30億の住宅、2019年取材の25億の住宅、2020年取材の現代アートハウス、ウエストハリウッドのキンプトンホテルの4箇所です。どれも、旬のデコレーターが手がけた物件です。未だ衰えを見せないアメリカ西海岸の高額物件を感じてみませんか。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
2022アメリカ西海岸建築レポートVol.22
「これからの建築とインテリア4」 開催のご案内 ▶︎
2021.12.27 DESIGN
名作ヴィンテージ家具のリペア
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.116
日本ではあまり浸透していませんが、エーディコア・ディバイズのカタログ撮影で訪れているアメリカの西海岸では、ミッドセンチュリーの家具を中心にヴィンテージの家具の取引が盛んで近年はますますその価値が高まっています。基本的には同じ仕様の新しい製品が購入できるにも関わらず、何十年も前のヴィンテージ製品が新品の何倍もの価格で取引されます。自動車や住宅もそうですが、欧米では旧いものを価値を高めながら大切に使い続ける意識が高いのですが、日本では「中古品」のイメージが強くあまり価値を見出しません。お国柄、文化の違いなのかもしれません。
先日、瀬戸が旧くからお世話になっている設計のお客様から、自宅でお使いになる家具のご相談があり、ショールームにお越しいただきました。20数年前に、宿泊施設や保養所など様々なお仕事をご一緒させていただいた方です。ソファやテーブル、特注の収納のご注文をいただいたのですが、今お使いの椅子のことで相談をいただきました。何十年もご自宅で使っている椅子が傷んでいるので補修ができないかと、1脚の椅子をお持ちになりました。塗装もかなり劣化し、座面も痛んでいましたが、デンマークの家具デザイナー Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)氏の最も有名な椅子の一つ The Chair と呼ばれている JH501でした。フレームの接着も一部切れていて若干の歪みが出ていましたが、新品にはない「味」がありました。お客様はこの椅子の出所の記憶が曖昧だったのですが、実はこの椅子、その昔瀬戸がプレゼントしたものだったのです。
The Chair は、1949年にデザインされた椅子で、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディー氏とニクソン氏がテレビの討論番組で使用されたことでも有名です。お持ちいただいた椅子は、50年代のオリジナルではありませんでしたが、現行品とは仕様も造りも異なるヴィンテージ品。普通に使える程度に補修のご希望でしたが、雰囲気を損なうメンテナンスを施したくはありません。現在の状態を踏まえて、瀬戸の指示の基、メンテナンスを行いました。まずは表面の塗装剥離と仕上げ直しです。オーク材に染み込んだ劣化した塗料は導管に入り込んでいて中々落ちないのですが、開発スタッフの富所君が、初めは恐る恐る慎重に、時間を経るに従って大胆に仕上げ直しを進め、フレームのガタつきは接着をし直しました。座面の張り直しと塗装仕上げは九州の工場にお願いして、ヴィンテージ感を損なうことなく見違えるような仕上がりになりました。メンテナンスに携わった富所君も無垢材の質感や研磨の手加減、名作と言われる家具の仕口なども勉強になったようです。
先週、ご注文をいただいた家具と一緒に、メンテナンスを施したThe Chairをお届けしました。ご注文をいただいた家具はもちろん、メンテナンスを施したThe Chairの仕上がりもとても喜んでいただけました。何十年も使い続けている椅子をリフレッシュしてさらに使い続ける、まさにSDGsの意識そのものです。当社の製品でも、今週20年以上お使いになったチェルボのメンテナンスの依頼をいただきました。70年以上の歴史を持つThe Chairにはまだまだ及びませんが、当社の製品もヴィンテージの家具と呼ばれるまで頑張りたいと思います。(開発 武田伸郎)