COLUMN

2020.9.28 DESIGN

特注収納家具のご紹介

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.101
エーディコア・ディバイズでは様々なインテリアスペースに活用いただくため、ダイニングスペースをベースにしたテーブルとチェアからリビング空間のラウンジチェアやソファを中心に、キャビネットや照明など幅広いアイテムをお客様のニーズに合わせてご用意し、お使いいただいています。そんな規格製品とは別に、当社では物件に合わせて制作する特注家具の対応を行なっています。

先日、シニアレジデンスの物件で、総ワイド4mを超える書棚と5mを超えるテレビボードのご注文をいただきました。ワイド寸法や天井までの高さを採寸し、きっちり納まる仕様で設置する収納家具です。当初はソファやラウンジチェア、照明器具などをスペックいただいていたのですが、「収納家具も製作出来ないか」とご依頼をいただき対応させていただきました。一般に作り付けの収納家具は、椅子やテーブルなどの「脚物家具」と呼ばれる家具とは違い、パーツを現場で組み上げて最終の納まりを見越して製作します。面積が広いので扉などの塗装仕上がりも大切で、テーブルやチェアと色調が調和していることも重要なポイントです。インテリアのイメージや収め方も大切ですが、詳細の仕様はコストの兼ね合いを見ながら詰めていきます。現調や設置に関わる配送や施工費も考慮しなければいけません。見せ所は手間を掛け、コストパフォーマンスを考慮しながら全体のバランスを加味して進めました。

今回納品させていただいたレジテンスでは、くつろいでいただくラウンジチェアやソファと同じくらい、皆様が集うライブラリーとモニタールームの収納家具がインテリアのメインアイテムとなっています。明るい色のフローリングと、ウォールナットブラウン色の壁面収納の組み合わせが落ち着いた雰囲気を醸し出します。ラウンジチェアとソファにセレクトいただいた上質なファブリックも、インテリアの設計コンセプトに沿ったくつろいだ安らぎの空間イメージを演出することができました。

エーディコア・ディバイズでは、規格製品の寸法変更から素材や塗装色のアレンジはもちろん、完全オリジナルの特注製品も制作しています。今回ご紹介したスペースに合わせたテレビボードや壁面収納など、個別の物件対応も行なっております。イメージや仕上がり、コストパフォーマンスを含めたご提案させていただきます。特注対応について、ぜひ弊社担当までご相談ください。(開発 武田伸郎)

総ワイド5mを超えるTVキャビネット。収納する壁面と天井まできっちり納めた特注品です。
現調採寸を行ない、図面で確認しながら製作を進めます。

2020.9.25 SHOWROOM

ショールームの新しい取り組み「オンライン接客サービス」

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.310(東京・広尾ショールーム)
近頃は一気に秋を感じるようになり、過ごしやすい季節になってきました。秋はレジャーや行楽の季節でもありますが、今年は例年とは違い密を避ける行動が必要とされています。新しい生活様式に合わせて様々な変化がなされいますが、オンラインでのサービスは最も身近になってきているのではないでしょうか?音楽ライブが無観客で生配信されたり、来場型のセミナーがZoomで開催されたりと自分自身も利用する機会がたくさんあります。窮屈さを感じていた自粛生活も新しいサービスの提供により「意外と便利かも」と思うこともあり、変化を感じます。

お客様が来場され商品をご覧いただくのが基本だった様々な業種のショールームも、ご来場いただけないお客様にも商品を確認いただけるようにリモートで説明を行うサービスを提供しているところが増えてきました。エーディコア・ディバイズでも、ショールームにご来場が難しいお客様や遠方のお客様にもよりリアルに商品をご覧いただけるように、Zoomミーティングアプリを使用したリモートでの商品確認サービスをスタートしました。インターネット環境がある場所でパソコンやスマートフォンをご用意いただければ、ショールーム内の商品を一緒にご覧いただきながらご説明させていただけます。商品を見ながらお客様からのご質問やご相談にもお答えいたします。通常、初めてご来場いただいてからご決定いただくまで2〜3回、ショールームにお越しいただくケースが多いのですが、一度ご来場いただいたお客様からは「追加で確認したい時は、リモートでも出来ますか?」などのお問い合わせもいただいております。また、当社では動画で発生しがちな手ブレを補正するジンバルというツールを使用し、スムーズな動画をご覧いただけます。カタログなどの2次元画像より自然光の中でリアルなサイズ感や雰囲気を感じ取っていただくことができると思います。ぜひ、ショールームスタッフや営業担当にお気軽にお問い合わせ下さい。

10月からは毎年恒例の展示品セールを開催いたします。毎年、心待ちにされているお客様も多く、セール当日はお並びいただくお客様もいらっしゃるのですが、今年は混雑を避けるために期間を長く設ける予定です。今までは、遠方のお客様にはセールをご利用いただくのが難しかったのですが、リモートでの商品案内が可能になりましたのでお気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせ・お申し込みはこちら ▷
(ショールーム担当:西條 恵理)

ミーティングアプリzoomを通じ、スマートフォンでショールームや商品を写しながらお客様と打ち合わせをしていきます。

2020.9.23 SHOWROOM

リビングテーブルの有効活用

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.309(名古屋・栄ショールーム)
今夏の連日の猛暑から、気候もぐっと秋めいて朝晩は随分と過ごしやすくなってきました。季節の変り目に衣替えをするように、インテリアを模様替えするにもちょうど良い季節です。家具というとベッドやソファ、チェストなど大きなものに注視しがちですが、お気に入りのソファセットのクッションカバーを変えたり、機能的なサイドテーブルやリビングテーブルを追加して、より快適な空間を演出されてはいかがでしょうか。

サイドテーブルやリビングテーブルといってもデザインや大きさも様々です。名古屋・栄ショールームに展示しているMD-805ソファにはデザイン・高さ違いのリビングテーブルを組み合わせてコーディネートしています。サイドに合わせたテーブルは、天板下にソファアームを差し込める高さになっています。サイドテーブルが引き込めることによって、ソファに座りながら身近に置いておきたいリモコンや本、飲み物なども置くことができます。またソファ前には円形で高さとサイズの異なるテーブルを2台配し、ネストテーブルのようにコーデイネートして空間に動きを出しました。座りながらの動作もし易く、空間のアクセントとしてもポイントになる使い方ができます。MD-210Aソファと組み合わせたリビングテーブルMD-206は前方とサイドにサイズ違いのテーブルを置き、600角のサイドテーブルはテーブルランプを置いて機能的に、W1200のリビングテーブルはテーブルとしての用途だけでなく、床面近くの棚板がデコレーションにも役立ちます。お使いになる方のアイデア次第で何役もの顔を持つリビングテーブルを上手くインテリアに取り入れ、長くなった「お家時間」を快適に過ごしていただけると思います。

エーディコア・ディバイズでは、安心してこれらの家具をお使いいただけるよう、全商品の木部に抗菌塗装を標準で施しています。また、10月には年に一度の展示品SALEを行います。是非この機会に「お家時間」を快適に過ごすアイテムをご検討されてはいかがでしょうか。ご来場の難しいお客様にも商品をご覧いただけるよう、リモートでの商品案内も可能です。お気軽にお問い合わせください。各ショールームで皆様のご予約をお待ちしております。
▷ご来場予約フォームはこちらから
(ショールーム担当:水野 未佳子)

左:MD−807サイドテーブルと円卓のコーディネート 右上:サイドテーブルをソファアームに差し込んだイメージ 右下:大きさ違いでコーディネート
左上下:棚板を配したリビングテーブルと、同じくサイズ違いのテーブルにはテーブルランプを配置 右:リビングテーブルMD−206のコーディネート

2020.9.16 SHOWROOM

QRコードを導入しました

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.308(大阪・心斎橋ショールーム)
日常の新しい生活スタイルも徐々に浸透してきました。人との接触をできるだけ減らす為の新しい取り組みが、様々な場所で導入されていますね。中でも、活用の場が広がっているQRコードは、私たちの生活で必須なツールとなりました。アプリのダウンロードや関連サイトへのリンクだけでなく、レストランのメニューがQRコードだったり、身近なところで使用する機会が増えてきています。こうした中、エーディコア・ディバイズのショールームでも商品プライスPOPにQRコードを導入しました。

これまではご来場いただいたお客様にカタログ冊子で商品をご確認いただいてきましたが、現在はご自分のスマートフォンでQRコードを読み込んでいただくことをお勧めしています。スマートフォンで見ていただくことで、検討商品の情報をホームページで確認ができ、とても便利です。「自宅に帰ってからゆっくり見られる」とのお声もいただいています。もちろん、通常のカタログ冊子もございますので、今まで通りカタログの大きな写真を見ながらもご検討いただけます。
そんな各ショールームもすっかり秋モードになりました。今回はオレンジ、ブラウン、ゴールドをメインカラーにディスプレイしています。A-modeのダイニングセットには、ベニアオイとドラセナを飾りました。赤く色づいた葉と実が秋を感じさせてくれます。NEO CLASSICO Heritageのダイニングセットには、オレンジ色の花を飾っています。鮮やかなオレンジ色がとても映え、テーブル天板のホワイトスプレー色とのコントラストが綺麗です。NEO CLASSICOとA-mode Heritageのリビングセットには、オレンジの花器とクッションで彩りを加えています。小物やクッションを変えるだけで季節感を感じられますので、ぜひご自宅でも取り入れてみてください。

エーディコア・ディバイズでは、木部への抗菌対応トップコートが標準仕様になりました。オーダーいただいた全ての木製品に抗菌対応の塗装を施します。小さいお子様がいるご家庭でも安心してお使いいただけます。尚、ショールームにご来場が難しいお客様には、オンラインでのリモート製品確認サービスのご予約も承っています。お電話やメールでのお問い合わせも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。ご来場予約は、ホームページからも受け付けております。
▷ご来場予約フォームはこちらから
(ショールーム担当:中谷 有里)

左上:プライスPOPの右上にQRコードが付きました。左下:スマホで詳細を確認でき便利です。右:スマホのカメラで読み取るだけです。
上:ダイニングセットには赤やオレンジの植物を。目からも季節を感じられます。下:花器とクッションを暖色系に変えるだけでいつもの空間が温かみのある空間になります。

2020.8.31 DESIGNER

家と車の関係

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.111
海外へ自由に行けなくなり半年が経とうとしています。私自身、海外出張だけでなく国内出張も少なくなり、リアルに見る事よりも、PC画面を通して見ることが多くなってきました。そんな中、グーグルマップを使ったマップアドベンチャーなどバーチャル旅行が人気になっています。マップアドベンチャーはグーグル社の世界の有名観光地を音声サービスと共に回るサービスで、自分でストリートビューを使って海外に行った気分になれると人気です。

グーグルマップが無かった頃には、ミラノサローネなど海外の取材には、市販されている折りたたみマップとイベント住所を見ながらマークしたり、初めての土地ではホテルで市内マップをもらって部屋で行動計画を立てたものです。今でもその癖が抜けずにグーグルマップを見ながら旅の計画を立てる事にしています。グーグルマップを使い出して以前と違うのは、移動の所要時間の検索が楽になったのはもちろんですが、衛星写真とストリートビューで事前にそこの画像を見る事ができる事です。これは初めて行った感動は薄れますが、行ってから「しまった、、」と後悔する事も少なくなりました。インテリアまでは見れませんが、外観で想像する楽しみは増えました。カタログ撮影のロケハンをする時や、視察ツアー先を決めるにもグーグルマップはなくてはならないものになっています。

9月2日のオンラインセミナーの「Space with garden」では、今まで取材した200箇所以上から、庭とインテリアの関係が感じられる住宅を、2012年から今年1月に取材した6箇所を選びました。久しぶりに見る写真をフォトショップを使って再修正とスライド画像を再編集しましたが、その家がどうなっているのかをグーグルマップを使って再確認しました。グーグルマップのストリートビューは撮影時の年月日が明示されているので、いつの状況か分かるようになっています。6箇所とも今も存在して取材時の姿を留めていることを確認しました。

その中でも印象深かったのは、アメリカモダン建築の巨匠リチャード・ノイトラが設計したサンタモニカにある1947年に建てられた住宅です。有名音楽プロデューサーが所有していて、その方のお父さんが収納家具工場を経営していた時にノイトラ建築の家具をメインに手がけ、その家もお父さんの工場で作られた収納家具が使われているという事で、1980年から所有されて大切に住まわれていました。壁に飾られているアートも素晴らしかったのですが、中に使われている置き家具もコルビジェ住宅にあった家具やヴィンテージ家具ばかりで、収集するセンスにも驚かされました。

その家を取材したのは2012年で、再度ストリートビューで訪問しましたが、新しいコレクションを手に入れている事が分かりました。以前は家の前に置かれていた車は1990年のBMW8シリーズで、良い趣味をしているなと思っていましたが、今、停車しているのは白いポルシェ911の1964年初期型901です。ナローポルシェと言われる幅の狭い初期型で、コレクターズアイテムになっていて、投資の対象にもなっています。ストリートビューで見ても程度が良いのが分かります。マドンナやプリンスを見出した音楽プロデューサーだっただけあり、さすがのセンスです。アメリカ西海岸の住宅でヴィンテージ趣味の住宅では建物と庭の一体感も関心しますが、建物の年代に合わせた車もデコレーションの一部として使われ、インテリアのデコレーションと同様、外観と庭、小物の一体感も感じる事が多くあります。

以前、レイ・キャピーが設計した1957年の住宅では、1957年のギターとポルシェ356が置かれていました。コンセントやスイッチまでもオリジナル仕様が住宅の価値を高めて、高額で取引される住宅の条件として徹底したリノベーションが行われる事と、その為に取り壊される建築から様々な材料がリサイクル販売されている事を知りました。ヴィンテージカーと同じで、長く使われる為のパーツ産業も充実していました。日本では復元された建築に新しいコンセントやスイッチが使われる事が多く、年代に合っていないしつらえも気になる事が多く、せっかくの復元がもったいないと感じる事があります。

今回のセミナーでは様々な年代とデザインに合わせ作られた庭とインテリアの関係をお見せできればと思っています。庭とインテリアの融合したカリフォルニアスタイルの住宅、これからのインテリアのヒントがあるかもしれません。お楽しみに!(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

上左:アメリカモダン建築の巨匠リチャード・ノイトラが設計したサンタモニカにある1947年に建てられたた住宅。2012年に訪問した時には1990年のBMW8シリーズを大切に乗られていました。下:グーグルマップのストリートビューで見た今年の家。ガレージ前にナローポルシェ911が置かれていました。
マリブの山の上に建つ近未来的に見える住宅。ガレージの前には1967年のシェルビーGT500エノレアが停まっていました。家は1993年建築なので、年代は合っていませんが、近未来的なデザインが住宅によくマッチしていました。