COLUMN

2020.8.28 DESIGN

特注製品の対応いたします

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.100
記録的な猛暑と新型コロナ感染対策に終始した今年の夏、本来なら少しずつ秋めいてくるこの時期ですが、まだまだ暑い日が続いています。新型コロナ渦の中、マスク着用が必須の状況下ですが、しばらくは熱中症にも注意が必要のようです。今回がデザインブログを開始してちょうど100回目のメールマガジンになります。今回は、ご存知ない方もいらっしゃるようなので、エーディコア・ディバイズの特注製品の対応をご紹介したいと思います。以前から手掛けている対応なのですが、今回納品させていただいた事例と合わせて、改めて紹介させていただきたいと思います。

エーディコア・ディバイズでは3つのブランドを中心に、ホームユースのダイニングやリビングスペースからオフィスやパブリックスペースのコントラクト物件まで、幅広いアイテムでお客様のニーズにお応えしてきました。素材やサイズバリエーションを豊富にご用意し、モダンデザインからクラシカルなスタイルまでインテリアに合わせてスペックいただける家具をご提案してきました。それに加え、お客様のニーズに合わせて部分的な仕様変更やアレンジを施したり素材の変更や塗装をご希望の色に合わせる仕上げ、ソファやテーブルのサイズを変更するなど、既製品の家具では難しいサービスを行ってきました。ご注文を頂いてから製作する「受注生産システム」のメリットを活かして、大幅な価格アップをせずにお客様の要望にお応えする特注対応です。さらに、お客様の要望に答えられるよう製品のアレンジだけではなく完全特注製品の制作も対応してきました。これまで完全特注の家具は「数がまとまらないと出来ない」「制作は可能だがコストが高い」ことが常識とされていましたが、これまで以上に生産の効率化を図り、お客様のニーズに沿った対応が出来るよう体制をさらに促進しました。

自粛期間中の真っ只中、日本でも有数のお鮨店のオリジナル椅子の問い合わせをいただきました。海外デザイナーが監修したインテリアと椅子のデザインはお鮨屋さんのイメージを凌駕した超モダンデザイン。チェアのイメージスケッチも「どうやって制作するのか?」と、悩んでしまうような意匠です。設計ご担当者の方の方曰く「コストを掛けても作れる工場がない」と、ご相談いただきました。制作台数は9脚、イメージに合わせて作るには型も必要になります。自粛期間中のため、お客様との打ち合わせや工場での確認も思うようにできませんが、意匠、ディテールについては3Dデータで確認し工場との打ち合わせはWebミーティングも活用し詳細を詰めていきました。木材のマテリアルを表現して指定のファブリックを張り込み、接合部のチリや全体のバランスまで3Dで見ていただきチェックを取りながら進めました。(今後は3Dプリンターでイメージ確認することも検討しています)座り心地や強度、重量も使い勝手でクリアしないといけません。制作可能な仕口や仕様を検討し、デザインとスペックを決定しました。

自粛期間中で打ち合わせも難しい時期でしたが、試作を作らずにイメージを掴んでいただきながら完全特注の制作を進めることができました。デザイナー・設計の方とデータのやり取りを重ね、工場と様々な課題をクリアしながら今まで見たことがないようなオリジナルチェアを制作して納品させていただきました。オーナーの方にも納得いただいた、超オリジナルなインテリアが完成、完全特注対応の実績の一例となりました。エーディコア・ディバイズでは、規格製品の寸法変更から素材や塗装色のアレンジはもちろん、完全オリジナルの特注製品も制作しています。テーブルやチェア以外にも、テレビボードや壁面収納など個別の物件に合わせた対応も行なっております。特注対応について、ぜひ弊社担当までご相談ください。いろんな角度から情報を精査してご提案させていただきます。(開発 武田伸郎)

超モダン、オリジナルなインテリア!お鮨屋さんのイメージを超越しています。
3Dのイメージ画像。木目や座面のファブリックも指定のマテリアルを取り込んでいます。有機的な左右非対称のフォルム、独特な背の形状のオリジナルチェアは重量配分も難しいデザインでした。

2020.8.27 PRODUCT

PRODUCT : LUSSO [ルッソ] チェア

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG vol.88
今回は2002年に発表したAD COREブランドのチェア、LUSSOをご紹介します。LUSSOはイタリア語で「上質」を意味します。名前に違わず落ち着いた気品にあふれたデザインで、構造から細部に至るまで家具の常識にとらわれずにこだわり抜いたロングセラーのチェアです。背座が張りぐるみのAタイプと、背が突き板で仕上げられたCタイプをご用意しています。さらにサイズバリエーションとして通常のダイニングチェアに加え、カウンターチェアをご用意し多様なダイニングシーンを演出します。

座面の下地にはしっかりとした反発力と、耐久性を持ったダイメトロールという布バネを使用しています。さらに多面体に形成されたウレタンフォームを重ねることで、フラットに見えるデザインでありながら底付き感の無い、身体の感覚に寄り添った上質な掛け心地を実現しています。背のクッションは成型合板をベースに使用し、その上に6層のウレタンフォームを重ねた構成です。ウレタンフォームの形状は一枚一枚異なり、さらにベースの合板の縁に3次曲面の精緻な加工を行った木材のパーツを取り付けることで、柔らかな背の当たりでありながら、シャープなフォルムを実現しました。背と座は完全にセパレートされた構造です。背の突き板の美しさが映えるデザインで、張り替えなどのメンテナンス性も確保されています。2020年には内部構造のアップデートを行い、座り心地を向上させました。

オプションにはLUSSOチェアオリジナルのアルミダイカスト製のハンドルをご用意しています。このハンドルは移動時に両手でしっかりと持つことができ、布張りタイプの背中の汚れ防止にも役立ちます。また、飲食店やオフィスでお使いの場合はジャケットハンガーとしてもお使いいただけます。

発売から18年経ったLUSSOチェアですが、アップデートを行いより快適にお使いいただけるようになりました。いつ見ても新鮮なデザインと上質な掛け心地のLUSSOチェアは現在でも多くのレストラン、ご家庭のダイニングなどにお使いいただいています。自宅ですごす時間が増えた今、新たなインテリアを加えてみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■AD-021,022,023 LUSSO CHAIR 製品ページ ▶

左:背から脚へつながるライン。背の突き板の美しさが映えるデザインです。右上:セパレートされた背とフレーム。背を完全に別パーツとすることで突板の表情をはっきりと感じることができます。右下:LUSSO専用のオリジナルハンドル。アルミダイキャスト製で両手でしっかりと持つことができ、ジャケットをかけるハンガーとしてもお使いいただけます。
左上:背の構成。縁には三次曲面に加工された木パーツを取り付けてあります。左下:複雑なウレタンの構成と、木パーツの縁取りによってシャープなラインの背になりました。右上:多面体に成型された座のウレタン。アップデートにより厚くなり、より深みのある掛け心地になりました。右下:アップデートにより座枠に追加されたバーのようなパーツは、座った際の太ももの裏に当たる感覚を柔らかくします。

2020.8.25 SHOWROOM

カウチソファとストレートソファ

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.307(東京・広尾ショールーム)
まだまだ残暑で暑い日が続いていますね。お引越しというと春のイメージか強いですが、秋や年末にお引越しを予定されている方も多く、ソファをご検討の際によく「カウチソファとストレートソファはどちらがお勧めですか?」とご質問をいただきます。ライフスタイルによって最適なソファスタイルは異なりますので、それぞれのソファスタイルの特徴と合わせてご紹介いたします。

ソファをお探しに来店されるお客様のご希望をお伺いすると「カウチソファを探しています」という方がたくさんいらっしゃいます。スタイリッシュなイメージやリラックスできるスタイルから、憧れを持っている方も多いようです。エーディコア・ディバイズでも様々なデザイン、サイズ(約W2100〜W3100)のカウチソファがありますので、ご提案させていただく時に、実際の生活スタイルや間取り、将来のお引越しの事など伺うようにしています。カウチソファとストレートソファで迷われたら、次のポイントを考えてみてください。
1.リビングでの過ごし方
カウチソファ:脚を伸ばしてゆったりと座れるカウチソファは、きっちり座るというよりは寝そべったりリラックスして座ることが出来ます。家族だけで過ごす時や、映画を見たり読書をしたりとリビングでプライベートな時間を過ごす場合に向いています。コーナー部分がデットスペースになる場合もあるので、お座りになる人数と合せてご検討ください。
ストレートソファ+オットマン:来客が多いご家庭にはストレートソファがお勧めです。スペースにゆとりがある場合は、オットマンをプラスしていただくと更にフレキシブルにお使いいただけます。リラックスしたい時は、ソファに付けて脚を伸ばしてお座りいただけます。来客時には移動させ、お客様にはソファにお座りいただき、自身はオットマンに座ることも出来ます。また、トレーを乗せればテーブルとしても利用できますので、リビングテーブルを置かず空間を広く使えるメリットがあります。
2.引越しやレイアウト変えについて
お引越しの頻度が多い方やレイアウト変えを頻繁に行うご家庭では、ストレートソファ+オットマンがお勧めです。カウチソファはL字の形が決まっていますので、間取りによっては動線が取りずらかったり、置けなくなる場合がございます。その点、ストレートソファ+オットマンのスタイルは置き方に制約がないのでお部屋選びがしやすくなります。
3.搬入について
カウチソファ:トータルの幅は大きくなりがちなカウチソファですが、左右でパーツが分かれていることが多いので、実は搬入しやすいです。
ストレートソファ:ソファのフレームや本体が一本につながっている場合が多いので注意が必要です。リビングには充分置けるスペースがあっても、玄関、廊下からの搬入経路や天井の高さによって搬入できない場合があります。戸建ての場合には、吊り上げ作業が必要になる場合もあります。2m以上のソファをご検討の場合にはご購入の前に、搬入の可否を確認させていただいています。

生活スタイルや間取りによってベストなソファスタイルは異なります。もちろん、スタイルだけでなくデザインや座り心地も重要なポイントです。ショールームでは、お客様のご要望をお伺いしながらご案内させていただきますので、ぜひ、ご相談ください。また、当社では規格布として抗菌や防カビ、防汚、撥水など安全性の高いファブリックもご用意しております。安心して日常を過ごせるように、抗菌対応ファブリックや木製品塗装の抗菌対応トップコートもぜひ、ご検討ください。現在、ショールームは完全予約制にて対応させていただいております。ホームページからも予約ができますので、ご利用ください。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)
ご来場予約フォームはこちらから

上:A-modeで人気のソファMD-210。お客様からのご要望が多いカウチスタイルもW2325とコンパクトに組み合わせができ、分割されていますのでマンションへの搬入もしやすいです。 下:クッションが贅沢感があるシステムソファPANNELLOは、ストレートタイプ、カウチタイプ、コーナータイプなどバリエーションが豊富です。空間に合わせてコーディネートしていただけます。
上左:片アームのソファを2台組み合わせると、ゆとりのあるストレートソファになります。上右:3ストレートソファはスッキリとした印象になります。 下:空間にゆとりがあればストレートソファ+オットマン、さらにパーソナルチェアも合わせるとミックス感があるコーディネートになります。

2020.8.21 SHOWROOM

特注対応のご相談も承ります

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.306(名古屋・栄ショールーム)
コロナ禍の中、在宅勤務を推奨する企業も多くなりました。営業職の方も外回りを控え、テレワークでのデスクワークも定着してきています。家庭だけでなくオフィスでもデスクに座り家具と接する時間が増え、自分に合った使い心地の良い家具に新調・買い替えをされた方や企業様も多いのではないでしょうか。当社の商品は座面の高さ、アーム高さ、背もたれの角度等、人間工学に基づき設計されたものを商品化していますが、ご使用用途や組み合わせる家具とのサイズ調整、お使いになる方の体格に応じて特注にも対応をしています。

現在エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、ご自宅のダイニングでのリモートワークを想定したイメージでプレゼンテーションコーナーを設けて展示しています。名古屋ショールームでは、ベーシックなダイニングテーブル(SOTTILE)にキャスター付きのエグゼクティブチェア(NC-015H)を合わせています。ご自宅でこのようなスペースを確保する場合には、ご使用のダイニングテーブルにデスクワーク用のチェアを追加されることが多いようです。デスクの高さに合わせてチェアの脚をカットしたり、テーブルを使うスペースに合わせてサイズを特注することで格段に使い勝手が良くなります。全てを新調するのではなく、お使いの家具との組み合わせの中で特注家具を取り入れてはいかがでしょうか。特注対応はリモートワークに限らず企業様への納入や、ホームユースでのご希望に合わせて壁面収納を製作したりとご要望は多岐に渡ります。今年納品させていただいた愛三工業株式会社様のご採用品の中にも特注品が含まれています。3mを超えるダイニングテーブルを2分割ジョイントにし、センターに補強脚を追加した特注のNC-005Aもその一つです。

ちょっとしたアレンジでも特注対応にすることにより、使い勝手の良さが格段に良くなるのが特注品の利点です。特注だからとハードルを上げず、お気軽にご相談下さい。可能な限りご要望に添ったご提案をさせていただきます。現在、コロナウィルス感染予防対策の一貫としてショールームのご来場は完全予約制となっております。当社ホームページからもご予約は可能です。是非ショールームで皆様のご希望のイメージをお聞かせください。
(ショールーム担当:水野 未佳子)
愛三工業 ホームページ▷
内田洋行 ホームページ▷
ご来場予約フォームはこちらから

左:名古屋ショールームのリモートワークプレゼンテーション 右上/右下:大阪K様邸の特注の収納カウンターとキャスター付き特注テーブル
左:愛三工業株式会社様レセプションルームの特注対応テーブルNC-005A-SP 右:天板裏面の特注脚部のジョイント画像

2020.8.7 SHOWROOM

SHOWROOM VIRTUAL TOURへようこそ

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.305(大阪・心斎橋ショールーム)
新型コロナウィルス感染予防のため、以前のように気軽にどこかへ出掛けたり訪問したりする事が難しくなりました。エーディコア・ディバイズでは、リアルな感覚でショールームを見ていただく事ができるように、ホームページにショールームの3D画像をバーチャルツアーとしてアップしました。ホームページの「SHOWROOM」から各ショールームをご覧いだけます。

すでに、バーチャルツアーを見ていただいた方はお気付きだと思いますが、実際にショールーム内を動いているかのようにご覧いただけます。商品を指している白い矢印をクリックすると商品の詳細がでてきます。「この商品が見たいのだけれど、現在ショールームに展示品はありますか?」とお問い合わせをいただくことが多いのですが、バーチャルツアーで展示商品をご確認していただけますのでとても便利です。ショールームではリビングセットや、ダイニングセットをシーンで展示していますので、コーディネートの参考にもしていただけます。また、視点が移動できるので、商品の正面だけでなく、別角度や背面を見ていただくこともできます。いつでも最新の情報をチェックしていただけるように、ショールームの展示が変わる度に画像もアップデイトしていきます。遠方のお客様や、外出が難しいお客様はぜひご活用いただければと思います。現在、ショールームは2時間枠での完全予約制となっておりますので、事前に商品をバーチャルツアーでご覧いただくと、ファブリックや塗装色の選定にゆっくり時間を取れますのでご活用ください。また、ショールームスタッフのマスク着用、手指のアルコール消毒、家具の清掃、換気などの対策を行なっていますので、安心してご来場ください。

大阪・心斎橋ショールームではA-modeのMD-901・MD-905のダイニングセットやNEO CLASSICO Heritageの061A MODEL・062 MODELのダイニングセット、人気のソファセットも展示しております。ぜひホームページからバーチャルツアーにて製品を確認していただき、空間のイメージを膨らませてください。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:中谷 有里)
▷ショールームのご予約はこちらから

パソコンのバーチャルツアー画面です。左上はカメラの位置を表しています。360度ショールームを見渡せ、「気軽にショールーム内を見る事ができて便利」と好評をいただいています。
左:クリックするとこのように商品の画像が出てきます。下のURLをクリックするとサイズ展開やプライスなどの詳細情報も表示されます。右:実際の大阪・心斎橋ショールームです。