COLUMN

2020.1.10 SHOWROOM

自分だけのラウンジチェアでリラックスタイムを

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.284(大阪・心斎橋ショールーム)
年が明け、ますます冷え込みが厳しくなってきました。こんな日は、自宅で読書でもしながらゆっくり過ごすのも良いですね。よりリラックスした時間を過ごす為、自分だけのチェアを探してみてはいかがでしょうか。エーディコア・ディバイズ各ショールームでは新作のラウンジチェアMD−901Lを展示しています。

大阪・心斎橋ショールームでは、A-modeのラウンジチェアMD-901Lのローバックタイプとハイバックタイプを展示しています。男女を選ばないユニセックスファッションのように、空間を選ばないシンプルなデザインが人気の理由です。座り心地は、腰のホールド感が抜群で、緩やかな背のカーブが優しく体を包み込みます。お座りいただいたお客様から、「気持ちが良い」「寛げる」とのお声をいただいています。また、ローバックタイプは空間を遮らず抜け感がありますので、お部屋のどのスペースにレイアウトしても圧迫感がありません。ハイバックタイプは、頭まで支えられますので、首の力を抜いて体を預けていただけます。実際にショールームにお越しいただき、両方の座り心地をお試しください。

今回ご紹介しましたラウンジチェアMD−901Lの他にも、1人掛けソファや、コンフォートチェアなど座り心地の良いチェアを多数揃えています。お部屋で寛げる新しい家具を探してみませんか。季節のフレーバーティーをご用意して、皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:中谷 有里)

左:MD-901L ローバックタイプ。大阪・心斎橋ショールームの展示品には、eランク(ADC−2)のレザーを張っています。右:MD-901Lハイバックタイプ。aランク(SC−2/SC-5)のファブリックを前側と背裏で張り分けています。
ローバックタイプはソファにコーディネートしても相性が良く、空間を遮ることがないのでお部屋に馴染みます。リビングで団欒のひとときをより快適にお過ごしください。

2019.12.27 DESIGNER

家具のサステナブル

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.104
2019年も終わろうとしています。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。今年様々業界で聞かれた言葉は「サステナブル」環境破壊をせずに維持、継続できるという意味の英語です。2019ファッションのキーワードもサステナブルが多く使われ、2020年春夏のトレンドも、よりサステナブルが盛り上がり、環境に配慮した自然由来の素材や、ネイチャーモチーフが多く使われるようです。最近は工業製品や石油、石炭由来の物が悪者のように言われています。石油も石炭も本来は植物由来なんですが、、。工業製品を作り使う事が環境に悪く、多くのCO2を排出しているように思われていますが、永く使う事についてはあまり語られてきませんでした。

使い捨てファッションのファストファッションが終焉を迎え、永く使える品質やデザインに向かい始めました。私自身、好きなデザインは飽きのこない長く使える物です。以前のブログでも書きましたが、日頃履いている革靴も何十年も直しながら使用しています。長く使う事で、脚に馴染み楽な事もあり、使い込んだ独特な味が出てきます。趣味の車は1962年製のカルマンギアを34年大切に所有しています。冬になりコートを着る機会が増え、久しぶりに出して着る物もあるのですが、スタッフから新しいコート買ったのですか?とよく言われますが、20年選手になるコートもあります。ベルスタッフのライダーコートもモンクレールのダウン、革ジャンも20年以上前に買った物です。使わずにしばらく寝かす事もあり、また着れる時代になった時に出して着ます。自身で古着にしているような物で、靴と同じように味が出てきます。何年か前に作ったハリスツイードのジャケットはあと何年か着ないと味が出ないので、少しづつ着ています。

先日、当社の家具を使われている設計のお客様から「長持ちして修理も出来るから良い椅子ですね」と言われました。十数年前にレストランに納品させて頂き、自宅でも使われていて、先日も新たなお店に同じ椅子を納品させて頂いたお客様です。自分の新しいデザインの製品を購入いただける事は嬉しいのですが、同じ製品を十年以上経って、新たに使って頂けるのは最高の喜びです。そのお客様はオーナーからエーディコアの製品は丈夫で修理もできるから安心して使えると言われたそうです。自宅でも使っているけど飽きのこない良い椅子ですと。耐久性も大切ですが、10年以上経ても古くならないデザインも重要です。どこにでもありそうでどこにも無いのが当社のデザインコンセプトです。ふと身の回りを見回してみると、自分の使っている物も10年、20年経た良い味の物に溢れている事になっていました。広尾ショールームには1991年製の30年使ったゼフィーロを展示しています。今は仕様にないペアウッドの突板仕様ですが、メープル材と同じ飴色になって良い感じです。モダン家具も経年変化を楽しめるんだと再認識しました。

インテリアの世界では、永く使われたヴィンテージ物や最初から古く見える加工がされた物が人気でしたが、これからは新しい物を大切に使いながら自分に合った経年変化を楽しむ時代になってくるのではないでしょうか。当社では廃盤せずにずっと使い続けていただける製品作りをしてきました。これからもお客様だけの空間作りにお役立ていただける製品作りを目指していきます、2020年のオリンピックイヤーが皆さんにとって良い年でありますように。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

1991年に発売した時から使用していたゼフィーロです。当時販売していた仕様のペアウッド(梨の木)の突板が使われいて、ピンク色でした。フレームのメープル材が白かったので、コントラストがありましたが、今では全体的に飴色になりました。フレームの接着部などまったく緩みもありません。これは各ショールームに展示しています。
イギリスのベルスタッフのジャケットXL-500モデルで、20年以上前に購入して現在も使用しています。このXL-500モデルは1970年代から作られている定番のナイロン素材モデルですが特別仕様で中がアルミ溶着した素材が使われて暖かい。1924年から使われるワックスコットン素材が有名で、今流行のバブアーより早く使用しています。かなり使っているので、痛みはありますがあと20年は使えるかな。

2019.12.24 PRODUCT

PRODUCT : NC-062 FORMAL TABLE

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG vol.81
今回はエフォートレスシックがテーマの2020モデルから、NC-062フォーマルテーブルをご紹介します。NC-062は長方形を強く意識したテーブルで、陰影のはっきり出る天板のバーチカルスリットや天板木口の形状は、アメリカのアール・デコ建築をイメージしたものです。ゆったりとしたサイズ設定でフォーマルダイニングだけでなく、オフィス用テーブルやデスクとしてもお使いいただけます。

NC-062はW1800、W2100、W2400のサイズバリエーションをご用意しました。奥行は1000mmあり、フォーマルダイニングとしてお使いいただけるサイズとして設計されました。天板は北米産のオークの無垢材を木口に使用し、天板トップはオークの柾目の突板を使用しています。62mmの厚みを持つ天板の木口にはクラシカルな意匠加工を施しています。スリット状に彫り込んだ無垢材の化粧材は、単独で加工を行い木口に埋め込まれているため、天板本体と異なる塗装色もお選びいただけます。交互に現れる陰影がアール・デコ建築を彷彿とさせるデザインです。 

重厚な板厚の天板に合わせる力強い脚部はオーク材でできており、90mm角の太さは柱のような存在感があります。脚の角に部分的に施された彫り込みは、天板の複雑な加工と調和をとるだけでなく、西洋建築の柱のようにテーブル全体に安定感を感じさせます。天板裏には脚を組み立て、増し締めする際に使用する六角レンチをマグネットを使用し収納しています。

アール・デコのクラシカルで装飾的なディティールを取り入れながら、スクエアでソリッドな印象を与えるデザインは、現代のインテリアシーンに自然に調和します。様々なシーンでお使いいただけるよう、W3000のビッグテーブルなどお客様のイメージに合わせて特注サイズも承っております。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■NC-062 FORMAL TABLE 製品ページ ▶

左:木口に厚み35㎜のオークの無垢材を使用しました。右上: スリット状に削られた無垢材の化粧材は単独で加工を行い、木口に埋め込まれています。天板と異なる塗装色もお選びいただけます。右下:天板と化粧材の塗装色を変更した製品(塗装色:天板D-5/化粧材D-3)
左:オーク無垢材の脚部は90mm角で重厚な印象です。右上:角を部分的に彫り込むことで、安定感を与えるデザインです。右下:天板裏にマグネットを使用し組立用六角レンチを収納しています。

2019.12.24 SHOWROOM

こだわりの最新カタログ 2020-2021

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.283(東京・広尾ショールーム)
東京・広尾ショールームからスタートした2020モデル新作発表会も終了し、エーディコア・ディバイズ各ショールームではニューモデルを含む新しい展示になっております。新作発表会でお配りした最新カタログは2年に1度の改訂版で、2020モデルを含む製品のロサンゼルスで新たに撮影したイメージカットを掲載しています。

もうお手に取られた方はお気付きかもしれませんが、前回のカタログに比べてページ数も増え厚さも増しましたが、軽量化した紙を採用し総重量はあまり変わっていません。見た目の存在感と軽さとのギャップに「オッ」と思うほどです。今回のカタログのこだわりはこれだけではありません。カタログBOX・総合カタログ・マテリアル&ファブリックの表紙は、天然革をグラフィカルに印刷しました。特にキャメル革を印刷した総合カタログは、キャメル革の表面をハジキ塗装してドット状のインクを吹き付け、表面に革のテクスチャーに合わせ立体的に表情をつけています。ぱっと見では分からないのですが、カタログの角度を変えて見ていただくと、ドット状のインクが吹き付けられているのが分かります。それにより、手で持った時に革のシボ感に近い手触りの仕上がりになっています。また、BOXと総合カタログのロゴマークは立体感のある印刷で高級感のある仕上がりになりました。ショールームでは、毎日カタログを手にする機会が多いので日毎に愛着が湧いてきますが、新しくなった装いやイメージカットに新鮮さを感じます。

東京・広尾ショールームではNEO CLASSICO Heritageの061A MODEL・062 MODELのダイニングセットA-mode HeritageのMD-901・MD-905のダイニングセットをはじめ、人気のソファMD-805・MD-210A・009 MODELのソファセットもカタログ撮影のコーディネートでそのまま展示しております。ぜひ新しいカタログを手に取りながら、ショールームで実際の商品をご覧ください。ご来場をお待ちしております。 (ショールーム担当:西條 恵理)

左:2020-2021総合カタログ。カタログ 219P、プライス 121P、マテリアル&ファブリックがBOXに入っています。右上:BOXのロゴプリントは立体的に印刷しています。右下:キャメル革が表紙のカタログは、革のテクスチャーを出すためにドット状のインクを吹き付けています。
左上:A-mode Heritage MD-805ソファ、右下:NEO CLASSICO 009 MODELソファはイメージカットを新たに撮影し、ショールームに展示をしています。左下:NEO CLASSICO Heritage 061A MODEL+062 MODEL 重厚感のあるダイニングテーブルはW2400のサイズで展示しております。右上:A-mode MD-901+MD-905のダイニングセット。楕円形状の脚部が柔らかな雰囲気です。

2019.12.24 DESIGN

年の瀬の工場研修

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.92
先日、9月に入社した2名の新入社員が、3ヶ月の研修期間を終えたので、エーディコア・ディバイズの製品を製造している工場へ研修に行ってまいりました。まだ本格的な寒さが到来していない東北の工場でしたが、やはり寒さが一段違います。例年よりは暖冬傾向とのことで雪も全くありませんでしたが、日差しのないところや床がコンクリートの工場内は寒さが身にしみました。

工場内では、各工程ごとに粛々と家具の製作が進行しています。新人スタッフは、入社後の研修で家具の主な材料になる「木」のことや作り方についてのレクチャーは受けているのですが、実際の製造現場を見るのは初めて。巨大なプレス機や、工場の天井までそびえ立つ電動ラックに収められた沢山の成型合板の型など、初めて見る工場の設備に圧倒されていました。今回の、研修先の工場は、図面データから精緻な機械加工まで連動した高度にシステム化された工場で、一般的な家具製作の現場を知る者にとっては驚くような加工技術ばかりです。パーツごとの専用治具にセットされた木材は、一旦セットされるといろんな角度に回転しながら様々な切削加工を経て精密なパーツが出来上がります。削る、切る、掘る!!複数の加工をいっぺんにこなしてしまう多軸のNCマシーンはまるでブラックボックスのようです。

それでも製品の仕上がりを決定付けるのはやはり人の力です。天然の木材や椅子やソファの張り地については、データと共に職人さんの感覚がとっても重要になります。完全には数値化できない天然皮革の伸縮性や天然木の木肌や滑らかさを仕上げ切るのは職人さんの技術と経験のなせる技です。「AIの時代」とも言われますが、微妙な手加減が仕上がりを大きく左右します。木製家具に温もりを感じるのはそんな手作業があるからかもしれません。今回研修したスタッフも、思いの外手作業が多い家具の製造現場にそんな思いを感じたようでした。

夕暮れまで続いた工場研修、空港へ向かう道すがら急に雪が舞い始め吹雪模様になってきました。これから本格的な冬が到来、厳しい寒さがやってきます。そんな厳しい環境の中、温もりのある家具が今日も創り続けられていきます。来年も作り手の温もりを感じていただけるような家具をお届けできればと思います。今年も一年ありがとうございました。(開発 武田伸郎)

NEO CLASSICO NC-003L ラウンジチェアの木枠フレームを食い入るように見ています。
暖冬といっても工場内は冷えます。AD COREのダウンジャケットを着用するスタッフ。