Recent Posts
-
2025.01.21
機能性に優れた張地
-
2024.12.26
視覚から物理的感覚へ
-
2024.12.26
NC-075
-
2024.12.25
独立系時計ブランドとエーディコア
-
2024.12.24
2025MODELを発表しました
-
2024.12.24
六本木新ショールームのご案内
-
2024.12.24
新展示と冬のディスプレイ
-
2024.11.30
広尾から六本木へ
-
2024.11.29
2025モデル撮影と新ショールームでの新作展示会
-
2024.11.26
NC-055BC
Back Number
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2019.12.24 DESIGN
年の瀬の工場研修
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.92
先日、9月に入社した2名の新入社員が、3ヶ月の研修期間を終えたので、エーディコア・ディバイズの製品を製造している工場へ研修に行ってまいりました。まだ本格的な寒さが到来していない東北の工場でしたが、やはり寒さが一段違います。例年よりは暖冬傾向とのことで雪も全くありませんでしたが、日差しのないところや床がコンクリートの工場内は寒さが身にしみました。
工場内では、各工程ごとに粛々と家具の製作が進行しています。新人スタッフは、入社後の研修で家具の主な材料になる「木」のことや作り方についてのレクチャーは受けているのですが、実際の製造現場を見るのは初めて。巨大なプレス機や、工場の天井までそびえ立つ電動ラックに収められた沢山の成型合板の型など、初めて見る工場の設備に圧倒されていました。今回の、研修先の工場は、図面データから精緻な機械加工まで連動した高度にシステム化された工場で、一般的な家具製作の現場を知る者にとっては驚くような加工技術ばかりです。パーツごとの専用治具にセットされた木材は、一旦セットされるといろんな角度に回転しながら様々な切削加工を経て精密なパーツが出来上がります。削る、切る、掘る!!複数の加工をいっぺんにこなしてしまう多軸のNCマシーンはまるでブラックボックスのようです。
それでも製品の仕上がりを決定付けるのはやはり人の力です。天然の木材や椅子やソファの張り地については、データと共に職人さんの感覚がとっても重要になります。完全には数値化できない天然皮革の伸縮性や天然木の木肌や滑らかさを仕上げ切るのは職人さんの技術と経験のなせる技です。「AIの時代」とも言われますが、微妙な手加減が仕上がりを大きく左右します。木製家具に温もりを感じるのはそんな手作業があるからかもしれません。今回研修したスタッフも、思いの外手作業が多い家具の製造現場にそんな思いを感じたようでした。
夕暮れまで続いた工場研修、空港へ向かう道すがら急に雪が舞い始め吹雪模様になってきました。これから本格的な冬が到来、厳しい寒さがやってきます。そんな厳しい環境の中、温もりのある家具が今日も創り続けられていきます。来年も作り手の温もりを感じていただけるような家具をお届けできればと思います。今年も一年ありがとうございました。(開発 武田伸郎)
2019.12.16 SHOWROOM
新しいファブリックが加わりました
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.282
2020 モデルのA-mode, NEO CLASSICO Heritageを発表して一ヶ月、エフォートレスシックをテーマに、アメリカンアール・デコをイメージしたダイニングセットや、曲線と直線が融合したエレガントなソファ065 MODELシリーズなど好評をいただいております。
2020 モデルの発表に合わせて5アイテム29色のファブリックと1アイテム5色のレザーが新しく加わりました。人気のグレー系やベージュ系、クッションなどでのアクセントとして取り入れやすいパープル、イエロー、レッドも加わり、より多くのバリエーションの中からお選びいただけるようになりました。今年はカラーバリエーションだけでなく、お客様からのご要望にお応えし、機能性にも優れたファブリックとレザーを追加いたしました。ファブリックではcランクに撥水・防汚機能を備えた無地と柄が同色展開しているPPLシリーズ(無地)とPJシリーズ(柄)、esランクに天然皮革用の撥水・撥油を施したプロテクトレザーが加わりました。ご自宅用からホテルや飲食店、病院、オフィスまで様々なシーンに合わせて楽しんでいただけるファブリックとレザーです。また、ショールームの展示品には人気のファブリックや新色のレザーを採用しておりますので、実際に張った雰囲気をイメージしていただけると思います。
ショールームは、赤いクッション等をコーディネートし、冬の装いになっています。クッションやディスプレイを変えるだけでお部屋全体の雰囲気がガラリと変わります。暖かいフレーバーティーをご用意して皆様のご来場をお待ちしています。(ショールーム担当:川瀬 真里奈)
2019.12.10 SHOWROOM
新作を中心に新しい展示が始まりました。
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.281(大阪・心斎橋ショールーム)
エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2020年モデルの新作展示が始まりました。今回は、大阪・心斎橋ショールームでお勧めのNEO CLASSICO Heritageのダイニングセットとリビングセットをご紹介します。
「2020 NEW MODEL」はエフォートレスシックをテーマに、エレガントで上質な製品をラインナップしました。特に発表会で好評だったダイニングセット061Aと062 MODELは、アメリカンアール・デコをイメージしたデザインが印象的です。大阪・心斎橋ショールームに展示しているチェアの張地は、新しく加わったファブリックのSCシリーズです。こちらの張地はaランクながらしっかりした張りのあるファブリックで、一見シンプルですが細かなツイード調になっていますので上品なイメージを更に際立たせます。また、座面を特別仕様のクロスステッチレザーを選ぶことで、よりエレガントな雰囲気になります。合わせたテーブルの天板小口のバーチカルスリットは、削った無垢材をはめ込んでいます。木口部分のみ色を変えて2色使いする事で、良いアクセントになります。今回ご紹介したチェアとテーブルは、フォーマルダイニングだけではなく、オフィスのカンファレンス用としてもご使用いただけます。
他にも、新作発表会で好評だった065 MODELフレンチ バレルバックソファ等も展示しています。新しく加わったファブリックやレザーも、ショールームでお確かめいただけますので、お気軽にお声掛けください。皆様のご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:中谷 有里)
2019.12.2 DESIGNER
2020年のアール·デコスタイル
AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.103
11月20日の東京広尾から始まった2020年モデルの新作発表会は大阪が終わり明日から名古屋です。新作展示会はお客様の声を直接お伺いできる最初の機会なので、デザイナーとしてはとても緊張しますが貴重な時間でもあります。来場の皆様には座り心地もデザインもとても好評で、エーディコアさんの方向性は早いので、アール·デコはこれから来ますねと言われ、嬉しくホッとしています。毎年、デザインだけでなく掛け心地も追求していますが、歳を重ねるとこだわる箇所も変化して、今年は背中から腰への心地よさを追求しました。
今回の新作はエフォートレスシックで、エレガントな大人の上質さをテーマに製品作りをしました。ファッションの世界では、数年前にあれだけ隆盛を誇ったファストフッションが急速に衰退し、アメリカでは大手ブランドが破産しました。日本からの撤退も多くあり、使い捨てファッションが終焉をむかえようとしています。多くのファッションブランドでは流行に流される短命のデザインでなく、上質さを大切にした、息の長いデザインと物の良さにこだわった、大人のクラッシックな洋服作りを始めています。インテリアの世界でもお気楽な安価にできる西海岸スタイルから、長く使え心地の良いクラッシック(上質)な空間作りへの方向性が見えてきました。
当社の2020年モデルは、ネオクラシコ·ヘリテージからアール·デコをイメージした製品を発表しました。アール·デコはヨーロッパとアメリカを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行した装飾美術で、アメリカではフランク·ロイド·ライトのデザインもアール·デコに位置づけられることがあります。アール·デコは世界中の都市で流行し、一般大衆に消費された装飾です。富裕層への一点ものが中心となったアール·ヌーヴォーのデザインに対し、アール·デコのデザインは建築など一点ものだけでなく、ポスターやテーブルウエアなど大量生産へも使われたために、影響を受けた分野は広まりました。アメリカではアール·デコ様式の1920年代の建築が多く残り、ニューヨークやロサンゼルスではダウンタウンだけでなく、住宅もその姿を多く残します。
昨年訪問した、ロサンゼルスデザインセンターにある家具ショールームでは、デコスタイルの家具やインテリア用品が展示されていました。価格帯を見て富裕層向けとはすぐに理解しましたが、クラッシックとは違う様式の展示にスタッフの方に話を聞くと、デコスタイルのインテリアは富裕層に好まれる方が多く、確立されたインテリアスタイルとしてプロのデコレーターにも使われていて、全米の主要4都市でショールームを展開しているそうです。1920年~30年代の建物が多く残るアメリカでは、その時代の建物だけでなく、モダン建築へも上質なインテリア用品として使われる事が多いそうです。アメリカではヨーロッパとは違うインテリア文化が存在し、様々な時代のインテリアスタイルが使われる方の好みに合わせて使われます。
2020年モデルはアール·デコのデザインをイメージしました。装飾的なデザインだけではなく、モダンインテリアへの融合も考えたシンプルな永く使えるデザインを目指しました。新しい方向性のデザインとして長く愛される家具が完成しました。12月10日から通常展示の中でご覧いただけますので、各ショールームへお越し下さい。
(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
2019.11.29 DESIGN
家具を買い換えるタイミング
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.91
長く家具の仕事に携わっているので、家族はもちろん友人知人、周りの方々にエーディコア・ディバイズの製品を控えめにですがPRしています。でも、購入いただく機会ってなかなかありませんよね。それでも粘り強く?PRしていると気に入っていただいて購入いただく事があります。先日も長年お付き合いいただいている知人の方に、ご自宅のリフォームを機にソファセットをご購入いただきました。
自宅の家具を揃えたり買い替えたりするのは、何かきっかけがないとなかなか難しいものです。ご自宅を建てる、マンション購入やお引越し、ご結婚や子供が独立するタイミングがそんなきっかけになるかもしれません。私の周りの方々も、転勤だったり結婚してマンション購入だったり、きっかけは様々ですが何かしらのタイミングで家具をご購入いただいてきました。今回ご購入いただいたNさんは、テニスを通じてお付き合いが始まった方なのですが、ご自宅で大型犬のゴールデンレッドリバーを飼っていて「うちは犬がガリガリしちゃうから、ソファとかもうぼろぼろ。良い家具なんて置けないんですよ」と常々おっしゃっていました。最近はちょっとご無沙汰していたのですが、秋になる頃に「今度自宅をリフォームするんだけど、ソファも探してて。提案してもらえますか?」と連絡をいただきました。もちろんご提案させて下さい、と後日奥様と一緒に広尾のショールームに来場いただきました。
いつもはジャージ姿でしかお会いしていないので、ちょっと変な気分でしたがお仕事モードで広尾のショールームを見ていただきました。ご来場のお礼と近況などお聞きしたのですが、ちょっと気になっていたのがソファの買い替えとおっしゃっていたことです。ペット対応のファブリックや、撥水防汚効果のあるファブリックなどもご提案しようと考えていたのですが、今年の春に愛犬が亡くなってしまったのだそうです。病気や事故ではなく高齢が原因だったそうですが、長年連れ添ったペットが亡くなるのはとっても寂しいものです。今回のリフォームは、愛犬が亡くなったこともきっかけだったようです。僕も13年飼っていた猫が急に亡くなったときはすごくショックでした。そういえば僕もその時、飼い猫を思い出してしまう諸々の品を、目にしないようにした覚えがあります。
Nさんのリフォームプランとご希望の家具を、広尾ショールームスタッフの西條と色々とお聞きしながらいくつかのアイテムプランをご提案。ファブリックと木部の色サンプルをお渡ししてご検討いただきました。セレクトいただいた製品が、ソファセットとラウンジチェア、エーディコア・ブランドのAD-015ゾナソファとAD-007フェスタグランデのモダンな組み合わせでした。今週末、リフォームが済んだばかりのお部屋に無事製品を納品することができました。「ようやく寛いでテレビが観れます」と、喜んでいただけたのですが愛犬がいないのはちょっと寂しそうでした。愛犬ほど寄り添うことはできませんが、今回納品させていただいた家具と長いお付き合いをしていただければと思いました。ペットロスで悲しい思いをしている方は、気分を変える意味合いも込めて家具の買い替えを考えてみてはいかがでしょうか。(開発 武田伸郎)