COLUMN

2019.7.25 PRODUCT

PRODUCT : 021-MODEL Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG vol.76
今回はNEO CLASSICOブランドからダイニングチェア、NC-021をご紹介します。NC-021は18世紀に流行したイギリスのジョージアンスタイルをデザインのモチーフに、より快適で使いやすく現代のインテリアシーンにフィットするようリデザインしました。

NC-021は上質な北米産のメープル材を脚部と背に使用し、優美な曲線を実現するために精緻な加工を行っています。背枠と後脚は別のパーツで作られているように見えますが、後脚から背までメープル材を削り出し一本のパーツでできています。背まで一本で作ることにより強度を保ち、細く繊細なラインで作ることができます。また、この後脚は根元から背の上部に向かうにつれ徐々に薄くなり、ねじれていきながらカーブを描く背板に自然につながります。高い技術力により実現した無駄のないデザインです。背上には椅子を手で引きやすいよう手かけの彫り込みを施しました。

座面の構成はフレームにダイメトロールという柔らかさと反発力を兼ね備えた布バネを張り、その上に厚みと硬さの異なる5層のウレタンを重ねることで、丸みがあり底付き感の無い、身体の感覚に寄り添った上質な掛け心地を実現しています。背クッションはフレームに樹脂の板を固定し、その上に4層の厚みと形状の異なるウレタンにを重ね、一番背側には厚み10mmの綿を貼ることでふっくらと丸みができ優しく背を支えます。張地はパイピングでフレームに納められデザインのアクセントにもなっています。

伝統的なインスピレーションを現代のラインに表現したNEO CLASSICOブランド、その中でNC-021はジョージアンスタイルをモチーフにしながらも現代の技術とセンスを持って生み出されました。クラシカルなテイストと上質なかけ心地を併せ持ったNC-021をぜひあなたのインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■NC-021 DINING CHAIR 製品ページ ▶

左:後ろ脚は背枠のラインにつながるように一本の無垢材を削り出してできています。一本で作ることで強度を上げ、細く繊細なラインを作ることができます。右上:接合部は丁寧に仕上げられほとんど見分けがつかなくなります。また、背枠のラインに合わせた目地が彫られています。右上:後脚は背の上部に向かうにつれ徐々に薄くなり、ねじれることでカーブを描く背板につながります。右下:背上には椅子を手で引きやすいよう手かけの彫り込みを施しました。
左上:座面のクッションの構成。ダイメトロールという布バネの上に厚みの異なる5層のウレタンを重ね、底付き感のない上質な掛け心地を実現しています。左下:中央がふっくらと盛り上がった座面。張地はパイピングを用いてフレームに納められます。右上:背クッションの構成。フレームに樹脂の板を固定し4層のウレタンと1層の綿を重ねます。右下:ふっくらとした背クッションは背を優しく支えます。

2019.7.20 SHOWROOM

カバーリングソファとメンテナンス

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.268(東京・広尾ショールーム)
エーディコア・ディバイズの製品は、デザインのみならず長くお使いいただくために耐久性にもこだわり、日本国内で生産しています。お気に入りの家具をメンテナンスや補修をしながら長く使うことは、環境に対する配慮のひとつでもあります。長くお使いいただくほど愛着がわく家具ですが、お手入れはしていても長年お使いいただくと、ソファや椅子の張地が磨耗したり汚れが目立つようになってくる場合があります。当社は一度商品化した製品は廃盤にしませんので、継続的にソファや椅子の張替え、カバーの製作などのメンテナンスを承っております。

近頃では、メンテナンス性を考えてカバーリングタイプのソファをご希望されるお客様も増えていますので、当社でもラインナップしています。カバーリングソファのメリットは、カバーを取り外し洗うことができますので清潔に保つことができます。クリーニングはドライクリーニングをお勧めしていますが、ウォッシャブルタイプの生地をお選びいただければ、ご自宅でも洗うことができます。小さなお子様やペットがいるご家庭には、特にお勧めです。もう一つのメリットは、メンテナンスをする際の費用です。張り込みタイプのソファは、お預かりをして工場で張り替えをしますので、日数も費用もかかります。カバーリングソファの場合は、新しいカバーを製作して掛け替えることができますので、ソファをお預かりする必要がなく費用もおさえられます。また、替えカバーを持っていると季節でカバーを交換することができますので、ソファを買い換えることなくインテリアコーディネートに変化をつけることもできます。カバーリングといってもソファ全体が外せるものや、座面クッションや背クッションのみカバーリングのものなど様々ですので、ぜひお問い合わせ下さい。

ソファはメンテナンス性やデザインだけではなく、座り心地も重要なポイントです。座面クッション部分のウレタンなどは性質上、経年変化による軟化や縮みによりクッション性が損なわれてきますので、カバーの買い替えや張り替えをご検討の際は、クッション部分のメンテナンスについてもご相談下さい。(ショールーム担当:西條 恵理)

フルカバーリングタイプのソファ 左上下:MD-805シリーズ。一見するとカバーリングに見えない背とアームの部分もカバーリンシステムで、メンテナンス性に優れています。右:ZONAシリーズ。本体のベースを含む背・座は全てカバーリングシステム。クッション部分はパーツ毎にメンテナンスが可能です。
人気のソファ MD-210Aモデルは座面と背クッションがカバーリングです。 左下:座面クッションを裏返すとファスナーが付いていて、カバーを取外しできます。右下:背クッションの下側にファスナーが付いています。中のベースカバーにもファスナーが付いていますので、清潔に保てます。

2019.7.12 SHOWROOM

チェアを納品させていただきました。

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.267(名古屋・栄ショールーム)
風も空も夏らしくなり、窓の外からは蝉の鳴き声が聞こえるようになりましたね。先日、株式会社neutral(ニュートラル)様に家具を納品させていただきました。

株式会社neutral(ニュートラル)様は新築の外構・エクステリアを手がけており、「モダンデザイン」「ナチュラルデザイン」「和風デザイン」などのスタイルを提案し、コンテストで多くの賞を受賞されています。今回、増設されたお打ち合わせルームにと採用いただき、シンプルな空間に優しい陽の光が差し込むスペースへ、A-modeシリーズのチェアMD-101Aを追加でご購入いただきました。MD-101Aはスクエアな型のシンプルなデザインで、ダイニングセットやパウダールームなど様々なシーンでお使いいただけます。脚部は前回購入いただいたチェアとの統一感を持たせるため、ヴィンテージブラックの脚をお選びいただきました。シンプルな明るい空間に光沢のあるダークグレー(LMSシリーズ)のファブリックを合わせることにより、部屋全体が引き締まって見えます。異なるファブリックをお選びいただいても一部分を同じ配色にすることで、インテリアに統一感が生まれます。日頃、多くのお客様とショールームで打合せさせていただきますが、「追加で購入しにきました」とお話を伺うと、製品を気に入ってご使用いただいていると感じることができ、大変嬉しく思います。

エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、様々なシーンに合わせて家具のご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。(ショールーム担当:川瀬 真里奈)
株式会社neutral様ホームページ▶︎

お打ち合わせスペースにご使用いただいています。
名古屋・栄ショールームではダイニングセットとして展示しています。

2019.7.5 SHOWROOM

照明を使った空間作り

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.266(大阪・心斎橋ショールーム)
大阪・心斎橋ショールームのあるミナミ地域には、大阪のシンボルでもある道頓堀があります。現在、道頓堀万灯祭というイベントが開催中です。道頓堀川の遊歩道に沿って多くの提灯が飾られ、大阪らしい夏の風情ある雰囲気が好評です。1300もの提灯が点灯され、外国人観光客の増加に伴い今年はより一層賑っています。

夏を彩る提灯ですが、近年は竹ひごや紙の代わりにプラスチックのシートを使い、蝋燭の代わりに電球が使われる事が多くなっているそうです。こうした柔らかい灯りは私たちに落ち着いた気分を与えてくれます。心地よく感じる空間には照明が大きく関わってきます。エーディコア・ディバイズでは様々なスタイルの照明をラインナップしています。シンプルで飽きの来ないデザインが人気のRA-071Hは、コンパクトなサイズのシェードとブラックの支柱で、どんな空間にも馴染み、お部屋もすっきりと見えます。また、本体が有田の陶磁器で作られているRA−061透き通るような白い陶器とファブリックシェードが作る優しい光のテーブルランプです。こちらをコーディネートすれば、お部屋がクラシカルな雰囲気になります。また、NEO CLASSICO HeritageのRA-071シリーズは、ヴィンテージブロンズの支柱がアンティークな印象で、お部屋の雰囲気もランクアップされます。エーディコア・ディバイズのライティングシリーズは、調光スイッチで光量を変えることができるので、光の演出が可能です。たまにはゆったり間接照明だけで過ごされるのも良いですね。

ラウンジチェアと照明を合わせてパーソナルな空間を作ってみませんか。ショールームでは、ラウンジチェアも多数揃えて展示しております。お気軽にショールームにお立ち寄りください。ご来場をお待ちしております。(ショールーム担当:中谷 有里)

夜を彩る提灯と水面に映る灯りは夏の風情があります。「水の都・大阪」のシンボルでもある道頓堀川ですが、今年はたくさんの観光客でより賑やかです。
左上:RA−061テーブルランプ。有田の陶磁器は、通常より高温の1300度以上で焼き上げられています。他の陶器には出せない白さと滑らかさを持っています。左下:光源近くのスイッチで手元の光を確認しながら調整する事ができます。右:RA−071フロアランプです。ブロンズ色の支柱は、お部屋にも合わせやすく、ヴィンテージなイメージになります。

2019.6.27 DESIGNER

西海岸インテリアの今

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.98
先週、ロサンゼルスへロケハンに行ってきました。2年に一回のアメリカ西海岸でのカタログ撮影も今回で7回目になります。毎回、西海岸で旬な建物をお借りしての撮影ですが、今回も様々な住宅を見てきました。現地のプロデューサーのYASUKOさんと3日間ロサンゼルスの中心部をレンタカーを運転しながら走り回りました。アメリカのレンタカーにはカーナビが装備されておらず、オプションで頼むと高くて使いにくいカーナビしかありませんでした。しかし、今回のレンタカーは新車で、カーナビを付けなくてもスマホのAppleCarPlayが使用できるので便利でした。

当社では毎年、アメリカ西海岸ツアーでお客様をお連れして住宅やホテルなどをご案内しますが、ロケハンと違って現地に行って良くなかったでは許されないので選定には苦労します。一方、ロケハンではツアーでお見せするための建物と違い、撮影に適した家を探すために違った観点で視察します。インテリアのセンスはとても大切なのですが、スタジオと違うナチュラルな光を大切にし部屋の向きや採光を見ます。また、撮影にもっとも大切なのはカメラからの距離を取れる引きがどれだけあるかです。素敵な空間があってもこの引きがなければ写真は撮れません。今回は20件以上の中から現地に行くまでに7件に絞りロケハンをしてきました。

ロケハンしながら次回のツアーの視察場所の選定も考えて移動します。移動には便利な場所としていつも宿泊するのが、Yasukoさんのお宅から近いウエストハリウッドのホテルです。今はゲイタウンとして有名なエリアですが、昔からミュージシャンやアーティストなどが多く住み、中心にはインテリアショールームが集まるパシフィックデザインセンターがあり、メルローズ通りにはデコレーター通りと言われるくらい、インテリアショップが多く集まっています。その中にあるキンプトン・ラ・ピア・ホテルにランチで立ち寄りました。キンプトン・ラ・ピア・ホテルは昨年1月にオープンしたホテルで、米国のデザイナーズホテルブランド「キンプトン・ホテルズ&レストランツ」の一つです。キンプトン・ホテルズはインターコンチネンタルホテルズグループに2017年に買収されたホテルで、東京にも2020年に進出します。

ウエストハリウッドのキンプトン・ラ・ピア・ホテルのインテリアを手がけたのはアイスランド出身のGulla Jónsdóttir。ロサンゼルスを拠点に建築、インテリアデザインや家具までデザインを手がけた隠れ家的なリゾートホテルで、「芸術、音楽、ファッション、詩、映画、建築の空間的調和」をテーマに作られました。建物の入り口にはモザイクタイルが使われ、様々な素材が使われたインテリアが広がっていました。チェックインカウンターの横にはギャラリースペースがあり、インテリアを飾るアートや壁のウォールアートなど、アートを上手く空間に取り入れています。ラウンジやレストランはナチュラルな素材が使われています。アートとナチュラルな素材を組合せた空間は今のウエストハリウッドスタイルとなのでしょうか。ロスではスタルクのモンドリアンホテルやマルセル・ワンダースのSLSホテルが一斉を風靡しましたが、今はこのスタイルが快適に感じます。

9月にロサンゼルスでの撮影の為に、その家に合わせた塗装色やファブリックを選び、コンテナが出る8月初めまでに製作しなければいけません。また2020年モデルの新作も製作が佳境に入っています。今の旬の空間にも、数十年後の空間にも合う製品になっている事を願って、今日も今から工場へ行ってきます。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

上左右:ホテルの正面。古いビルを改装して、エントランス周りにはブルーのタイルが使われ、センターの黒い四角はスチールで作られたアートで中に鳥のモチーフが貼られます。左下:チェックインカウンターはシンプルですが、カーブした壁にアートが掘られています。右下:ロビーはコンクリートの床にカーテンがあるシンプルな空間で右にラウンジがあります。
左上:ロビーラウンジ。最近のホテルではラウンジを置かないホテルも多いのですが、このホテルは違います。いろいろな場所でくつろげるスペースがあります。右上:ギャラリースペースで期間ごとにテーマの違う展示会が行われています。左下:イタリアンレストラン。オーク材の床に様々なテイストの家具が置かれています。右下:スペースごとにアートが置かれてホテル全体がギャラリーのようです。