COLUMN

2019.3.22 PRODUCT

PRODUCT : MAGNOLIA [マグノリア] Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.72
今月は2019年モデル、アクリル樹脂と木のコンビネーションが新鮮なダイニングチェア、PMMA+Woodシリーズ MAGNOLIAをご紹介します。MAGNOLIAは木蓮科のこぶしをイメージしたデザインです。

MAGNOLIAはスクエアな全体感でありつつも有機的な曲線でできたサイドチェアと、アームまで柔らかなカーブでアクリルを一体成型したアームチェアのラインナップ。ガラスを超える透明度を持ったアクリル樹脂のシェルは厚みが12ミリあり、時間をかけオーブンで熱したアクリル板をアルミの金型でプレスして作られています。木製の成型合板に比べると自由に三次曲面を作り出すことができるアクリルの性質を生かし、身体を包み込むようなカーブを実現し、背をもたれかけるとわずかにしなることで上質なかけ心地に仕上がっています。シェルの表面の仕上げはわずかな歪みもないように人の手で時間をかけて磨き上げています。

座面にセットされるクッションは、MAGNOLIAの持つ軽やかなイメージを崩さないようトップがフラットで薄く見えるデザインです。三次曲面のシェルにフィットするようウレタンを積層してできており、深みがあり底付き感の無いかけ心地に仕上がっています。また、クッションは座面に空いた穴に紐を通し、裏からボタンで留めることで容易に着脱できるようになっています。フレームはホワイトアッシュの無垢材でできており、フレームと座面の接合部は三次曲面のシェルの裏面にぴったりと合うように面取加工を行っています。フレームは透明なアクリルの座面を通して見えるため、どの角度から見ても美しく見えるように仕上げてあります。脚部は上から下へ厚みが薄くなる不均等厚成型合板で作られており、構造自体も美しい椅子になっています

アクリル樹脂と木部の組み合わせが新鮮な印象を与えるMAGNOLIA、アクリルの樹脂の成型技術と木部の精緻な加工技術が組み合わされて出来上がりました。透明なシェルは空間を広く見せ、洗練された存在感のあるデザインです。写真では表現しきれない魅力をぜひショールームでご覧下さい。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)

■MAGNOLIA DINING CHAIR 製品ページ ▶

左:アクリル樹脂のシェル。しなやかなカーブは身体にフィットし、わずかなしなりが上質な座り心地を生み出します。右上:シェルは厚み12mmの一枚のアクリル板を成型しています。右下:不均等厚成型合板の技術を用いた脚部。
左上:フレームは透明なアクリルの座面を通して見えるため、どの角度から見ても美しく見えるように仕上げてあります。左下:ウレタンを6層に重ねた座クッション。深みのあるしっかりとした掛け心地です。右上:座面のカーブにフィットした座クッション。トップはフラットで軽やかなデザインです。右下:クッションに取り付けた紐を座面に通し、ボタン状の留め具で固定します。

2019.3.15 SHOWROOM

もうすぐお花見の季節です

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.255(名古屋・栄ショールーム)
寒さの中にも、少しずつ春の暖かい日差しが感じられるようになりましたね。名古屋の桜の開花は来週と言われており、見頃は3月末頃になるようです。来週末から名古屋・栄周辺でもお花見のイベントが始まります。

名古屋・栄ショールームから徒歩5分程にあるオアシス21の広場では、桜のつぼみが少しづつ膨らみ始めています。広場は街中の賑やかな場所にあり、日当りもよく芝生にはベンチが設置されていて街中でもグリーンを感じながらリラックスできます。今の時期は外で過ごしやすい為、ランチの時間には広場でお昼休憩を取る方やお散歩している方も多く、まさしく都会の「オアシス」だと感じます。名古屋の桜の名所といえば名古屋城。ソメイヨシノや、シダレザクラなどの10種類以上の桜が約1,000本以上咲き誇ります。名古屋城に隣接する広大な敷地の名城公園には季節のお花を楽しめる施設も入っていてオススメです。また、「日本の桜の名所100選」に選ばれている鶴舞公園では約750本の桜とぼんぼりが飾られており、お祭り気分を味わえます。期間限定でライトアップやイベントなど楽しめる行事も行われていて、毎年この時期は多くの人で賑わっています。今年は暖かく桜の満開になる時期が早いそうなので、例年より早く春を楽しめますね。

名古屋の桜の名所を散策しながら、エーディコア・ディバイズ名古屋・栄ショールームにもぜひお立ち寄りください。ショールームにディスプレイしている桜は見頃を迎えています。他にもピンクやイエローのお花を取り入れていて、春を感じる事ができます。季節のフレーバーティーをご用意して皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(ショールーム担当:川瀬 真里奈)

オアシス21の広場「緑の大地」です。お天気の良さで桜の蕾も少しづつ膨らみ始めています。
ショールームのディスプレイには、イエローやピンクのお花や植物を多く取り入れ、春らしさを演出しています。左:イエローとホワイトのラナンキュラス 右上:満開に咲いているショールームの桜 右下:丸くて可愛らしいピンクのガーベラ

2019.3.8 SHOWROOM

ファブリックのバリエーション

AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.254(大阪・心斎橋ショールーム)
初めまして。新しく大阪・心斎橋ショールームの担当になりました中谷 有里と申します。精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

エーディコア・ディバイズでは、チェアやソファの張地に様々なバリエーションのファブリックをご用意しております。ショールームでは、全てのファブリックを大きめのサンプルで見ていただけますが、張地としてイメージしていただきやすいようにクッションもご用意しております。ショールームの展示品は人気のファブリックで張っていますが、クッションでカラーバリエーションが見られると立体的に見えてイメージを膨らませやすいです。人気のシリーズは、今年から新しく加わった2 Hシリーズです。ラグジュアリーな印象のこのファブリックは、見る角度によって色の表情が変わるのも人気の理由です。滑らかで肌触りがとても良く、ずっと触れていたくなるような気持ち良さが特徴です。そして、定番的に人気なのは、LMSシリーズとOLシリーズです。LMSシリーズは14色もカラー展開があり、どなたでもお気に入りの一色が見つかるはずです。光沢があるファブリックですので、落ち着いた中にも華やかさがあります。また、OLシリーズは、ジャガード織りが立体感を与え、LMSシリーズよりカジュアルな印象で、若い方にも人気です。オプションで撥水加工ができますので、汚れが気になる方にお勧めしています。ある程度汚れを防ぐことが出来るので、小さいお子様やペットがいるご家庭でも安心して使っていただけます。

ショールームではお客様のお好みや用途に合わせ、ファブリック選びのアドバイスをさせていただいております。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:中谷 有里)

左: 新しく加わった2Hシリーズ。落ち着いた印象です。右上:不動の人気であるLMSシリーズとOLシリーズ。カラーバリエーションが豊富でお好みのカラーに出会えます。右下:撥水加工を施すと水を弾きます。
この春トレンドのグリーンやイエローをクッションで取り入れ、快適な空間にされてはいかがでしょうか。

2019.2.26 DESIGN

マルーン5凱旋

AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.82
巷ではハリウッドで開催していた映画の祭典アカデミー賞が話題になっていた某日、東京ドームではロサンゼルス出身のバンド「マルーン5」の4年ぶりの来日コンサートが行われていました。マルーン5は全世界でトータルセールスが1億枚を超えている世界で最も売れているバンドの一つです。グラミー賞を3度受賞しており、先日はスーパーボールのハーフタイムショーへの出演が話題となりました。マルーン5は幅広い音楽性が魅力のバンドなのですが、それを支えているのがバンドの中枢であるボーカルのアダム・レヴィーンとギターのジェームス・ヴァレンタインです・・・と、音楽専門サイトみたいなブログになってしまいましたが、以前マルーン5のギタリスト・ジェームス・ヴァレンタインさんのご自宅にお伺いしたことがあるのです。

エーディコア・ディバイズでは、ロサンゼルスでカタログ撮影を行っていますが、撮影場所を決めるためにロケハンを組んでいくつも物件を視察します。実際の物件が前情報とは全く違う場合もあるので、インテリアや光の具合、搬入経路に至るまで現場に足を運んで確認するのです。いろんな諸条件も大切ですがオーナーの人柄も重要だったりします。そんなロケハン視察の2013年に、マルーン5のギタリスト、ジェームスヴァレンタインさんのご自宅を訪問する機会がありました。

どんな方がオーナーなのか全く分からずにお伺いしたのですが、ロングヘアにTシャツ姿で快く迎えていただいたオーナーがジェームスさんでした。「マルーン5でギターを弾いてる」と言うので、その時は「腕の良いバックバンドのギタリスト?」と勘違いしていました。ジェームスさんはセレブにありがちな気難しさが微塵もなく、散らかってるけど自由に見て、と、寝室まで見せていただきました。所々に置かれているギターのケースにはモデル名と年式が書かれているのですが、どれも貴重なヴィンテージ!!しげしげと見ていると「見るかい?」と、ケースを開けて見せてくれるではありませんか。しかもそんな貴重なギターをアンプに繋いで「弾いてみなよ!」と弾かせてもらえたんです。

ロサンゼルスではたくさんの物件を視察しましたが、思い出深いエピソードの一つです。本当にフレンドリーで素敵な方でした。最近のライブでは自身のシグネチャーモデルのギター(アニーボール ミュージックマン製)を弾くことが多く、今回の来日公演では僕がロスの自宅で弾かせてもらったギターは登場しなかったようですが、5万人のオーディエンスを前に、アルバムの音源では想像できないくらいジェームスさんのギタープレイが冴え渡り最高のライブだったようです。きっとヴィンテージのギター達は、ロスアンゼルスの邸宅でジェームスさんの帰りをじっと待っていることでしょう。ジェームス!!これからの活躍も期待しています。 (開発 武田伸郎)

5万人のオーディエンスが熱狂した東京ドーム。日本を皮切りにアジアツアーを敢行中。
ご自宅のリビングにてラフな出で立ちのジェイムス・ヴァレンタインさん。貴重なヴィンテージギターのプラグをアンプにプラグイン!!

2019.2.26 DESIGNER

古くて新しいインテリア

AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.94

先日、開催しましたアメリカ西海岸レポートには、沢山のお客様においでいただき、アメリカのインテリアシーンへの関心の高さを感じました。今回も、東京、名古屋、大阪と回を重ねるごとに、画像を見ながら私自身が現地で聞いたオーナーの言葉の意味や、空間の意味を感じる事ができ、理解を深める事ができました。10回近く話すのは大変ですが、終わってみるとそういう事だったんだと思う事が多く、念仏ではありませんが、繰り返すことも大切なんだと今回も思いました。

レポートの中で、ロサンゼルスのダウンタウンに昨年完成した独立系ホテル、ホテル フィゲロアを紹介しました。ご案内いただいたオーナーのショーンさんの言葉がとても印象的で、同じダウンタウンにある人気のエースホテルや、ダウンタウンに増えてきた高級ホテルとは、一線を画したコンセプトが、現地にいるときも、画像を見直しても人に優しく快適に思えました。ホテル フィゲロアは、1926年にできた女性用宿泊施設のYWCAだった建物を、1970年代からボヘミアンスタイルの安ホテルに改装して営業していました。最初は古いホテルをリノベーションしただけだと思っていましたが、話を聞き案内されるうちに、新築以上の手間と時間をかけた空間は、流行りのヴィンテージ感を出しただけではなく、人にも地域にも優しい場所としての空間という事が分かってきました。

案内していただいた、ショーンさんは、スタッフだけでなく、お客様やロビーで座っている人にも声をかけ、笑顔で話しているのが、お客様へだけの低姿勢という訳ではなく、人として自然な対応がとても印象的でした。そのショーンさんは日本に10年以上住んだことがあり、言葉使いが私よりずっと丁寧で、今の日本人が忘れているような言葉使いで説明をしてくれます。それが余計に空間を優しく感じさせたのかもしれませんが、、。ホテル フィゲロアは、75億円で購入し、175億円と3年をかけて改装してオープンさせました。ホテルを手がける時に大切にしたのがストーリーです。安全性と創造性、それをお客様、従業員が想像しやすい事、様々な人種や、女性、男性、ゲイの方も大切にした空間が重要で、そして、地域に密着したホテルの公共性を一番大切にしたそうです。

今、多くの高級ホテルは宿泊者のプライバシーや安全を守るために、ロビーには家具を置かかないようになってきました。それに逆行するように、ラウンジチェアやソファが、コーナーコーナーでテイストを変えられ配置されたロビーがありました。宿泊客のプライバシーも守るようにチェックインフロントと公共部のロビーへの導入口を二つに分け、どちらも守られるようにしていました。近隣のビジネスマンがランチやアフターに来やすいレストランが2つ、バーが4つあり、テイストも女性、男性、ゲイの人たちが好みそうな雰囲気です。飲食はもちろん公共性を考えて、トイレの数を以前のホテルから3倍にしたそうです。案内されている途中に、若者が図書館のような本棚の前の椅子で本を読み、近所のお年寄りが、暖炉の前で談笑して、通りかかったショーンさんに話しかけているのを見て、ずいぶん前からここにあったホテルのように感じてしまいました。私の学生の頃、お金が無くても家具の勉強のできるホテルのロビーへ通い、社会人になっても友人やお客様と待ち合わせをする場所だったホテルを思い出してしまいました。それがロスのダウンタウンにあるなんて、少し驚きの空間です。

時代を逆行するようなコンセプトのホテルでしたが、インテリアは建築当初の1926年のスパニッシュコロニアルを守りながら、クラシックから1970年代風の家具まで配置したエクレクティックスタイルの空間は自然で、新しくは感じませんが、古くて新しいインテリアを感じる事ができました。当社が手がける家具も様々な人たちに優しい存在でありたいと思いました。    (クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)

左上:ホテル フィゲロアのホテル側のエントランス、中上:案内いただいたオーナーのショーン・ウィリアムさん。日本語が堪能な方でした。右上:ホテルの裏にあるプールとスパニッシュハウスはバーラウンジです。下:246室のホテルではかなり大きなロビです。カウンターチェアは別にしてソファやラウンジチェアだけで11セットで60席ありました。ロビーでは若者が図書館のように使い、暖炉の前では老人が談話していました。
左上:セレブに人気の特別室です。最初に入った時には古いホテルの改装だからか、狭い特別室だなと思いました。中:手前のラウンジチェアの後ろに本棚があります。右上:その本の一冊を押すと電動で戸棚が動きます。右下:20人座れるフォーマルダイニングが現われました。左下:その奥にはプライベートバーがありました。ここまで含めると本当に広い特別室です。