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2025モデル撮影と新ショールームでの新作展示会
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2018.12.7 SHOWROOM
ショールームの展示が変わりました。
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.245(大阪・心斎橋ショールーム)
今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、エーディコア・ディバイズ各ショールームでは、2019年モデルを含む新しい展示が始まりました。
2019モデルのPMMA +Woodはアクリル樹脂と木製素材を組合わせた、新しいスタイルの家具です。今までにない素材の組み合わせにお客様に大変興味を持って頂いて、実際に見た時のアクリルの透明度や座り心地など好評を頂いております。また、25mmのアクリル天板は重厚感がありますが、透明度が高いため空間を遮ることなく広く見えます。カタログやホームページでは伝えきれないアクリルの良さを実際に見て、座っていただく事でより分かっていただけると思います。また、NEO CLASSICO Heritage の人気ラウンジチェアNC-053Lにローバックタイプが加わりました。ローバックは空間を広く見せることが出来るため、個人邸や多人数に対応するパブリックな空間など様々な場所でご利用頂くことが出来ます。
他にも、新しく商品の展示が加わっております。以前と変わったショールームをご覧になって頂けます。新しく加わったアクリルの商品のメンテナンス方法についてもお伝えできますので、お気軽にお声掛け下さい。ご来店お待ちしております。(ショールーム担当:三谷 佳菜子)
2018.11.30 DESIGNER
初めての素材と
AD CORE DEVISE DESIGNER BLOG Vol.91
先週の名古屋で2019年モデル展示会が終了しました。1000名のお客様においでいただき、新製品に触れていただきました。実際に見ると良さが分かるとお客様から言われました。カタログ写真ではアクリル樹脂の透明さと柔らかさは伝わりません。また、会場ではあまりにも透明な素材が風景に溶け込んで不思議な存在感だとも言われました。今回のアクリル樹脂パーツは初めて海外で製作した製品です。座のシェルを中国深センで製作し日本で最終加工して、日本の工場で製作した木フレームと接合して完成させました。
国内生産にこだわってきた当社がなぜ?と思われるかもしれませんが、マテリアルファニチャーブランドのトランスペアレンシーの家具デザインをする事になり、製造工場が海外だったからです。キャスト製法で作られた厚みのあるアクリル原板を成形する製法は難しく、後加工での磨き工程を出来る工場が国内ではほとんど無く、安い価格の製品を作るためでなく、手をかけて良いものを仕上げるために、中国の深センで製造する事にしました。
ファッションの世界ではコストのために中国で作るではなく、良いものを作るために使う工場があると聞きます。私自身愛用しているセレクトショップのオーダースーツなど、昔は国内生産でしたが、今は中国で作られています。手仕事で仕上げる箇所の多いオーダースーツの細かな作りも、日本の工場以上に細やかな作りに対応していると言う事で、良いものを作るために使っているそうです。当社の椅子やソファを製作している国内の工場は、NCマシンを駆使したもの作りで、世界的にも高い水準の製品を作っているので国内生産を続けられますが、パーツなどは物によってグローバルな生産を考えなくてはいけないかもしれないと思うようになってきました。
今回の2019年モデルは3次元の成形された樹脂を作るためにデザインや設計は、いつもの金属や木加工の考え方と違う手法で取り組む必要がありました。また薄物を作るペレットを使ったインジェクション型のように自由な成型はできません。透明感を出すために厚物板を無理なく成形させるカーブを3次元的に考える必要があり、ジェット戦闘機のキャノピーを作るような作業です。また、三面図では表現できないパーツなので、3Dデータを製作して原寸模型を手作りして現地に送り、木型での試作、その型で綺麗な形になるかを検証して金型を作りました。新作試作の時には国内の工場へも何度も通うのですが、言葉の壁がある海外の工場なので、それ以上に現地に通い製作を進めました。
深センの工場でもここまでの3次元のカーブを熱成形するのは初めてで、試行錯誤しながら進めました。最初は当社の三面図を基に木型を作りましたが、全く違う物が出来てしまい、当社で3次元の模型を作って現地に送りました。それでも上手くいかず、3次元のデータを作って送って木型がようやく出来上がりました。しかし、表面に凸凹がある物で綺麗な物が出来ません。当社の椅子の成型合板用の型も手で触って少しでも凸凹があると、板の表面に出てしまいます。型の表面を手で触って触りながら、指先に少しでも段差が分かると、良い製品は出来ないと教えます。最後は段差にパテを入れて削って仕上げて見せました。最後はアルミの金型の仕上がりや、成型させるプレス機械まで指定して、ようやく量産前までくる事ができました。
33年前に当社をスタートした時に国内工場で同じような事をしましたが、深センでするとは思っていませんでしたが、その時と同じ現場の人たちのやる気が感じました。深センの工場の社長さんはデザイナーでここまでやるとは、工場のみんながリスペクトしています。と言ってくれました。いつも以上に苦労と情熱を傾けて創り上げた新製品です。花をイメージしたアクリルシェルは触れるほど良さが分かるように感じます。まだご覧になっていないお客様はぜひ、各ショールームでお確かめ下さい。(クリエィティブディレクター 瀬戸 昇)
2018.11.29 SHOWROOM
クリスマスツリーの季節です。
AD CORE DEVISE SHOWROOM BLOG Vol.244(東京・広尾ショールーム)
11月に開催した新作発表会は先週の名古屋で無事終了しましたが、気が付けば今年も残すところ1ヶ月となりました。今年は暖冬のようですが、エントランスにクリスマスツリーを飾ると冬の訪れを感じます。
毎年3mも高さのあるモミの木の枝を丁寧に広げていく作業からスタートします。フェイクのツリーでも枝を上向きに広げると本物のような枝ぶりになりますので、これから飾る方は試してみてください。ライトを付けオーナメントを飾っていきますが、毎年テーマを決めてオーナメントをセレクトしています。今年は新作でアクリルを使った家具を発表しましたので、ガラスのオーナメントをポイントに飾りました。温かみのあるレッドとガラスの透明感が相まって、上品で大人っぽいツリーに仕上がりました。ツリーを飾ると、ショールームの前を通る方々も足を止めて見入っています。
エーディコア・ディバイズの各ショールームでは2019モデルの新作家具も含め新しい展示がスタートしています。「PMMA + Wood」は、アクリル樹脂と木製素材という異素材を組合せ、温かさと柔らかさを持った、今までに無い新しいファニチャーシリーズです。実際にご覧いただき、写真では伝わらない良さを多くの方々に実感していただきたいです。皆様のご来場をお待ちしております。
(ショールーム担当:西條 恵理)
2018.11.27 DESIGN
JID60周年記念式典へ参加してきました。
AD CORE DEVISE DESIGN BLOG Vol.79
今年も残すところあと1ヶ月。本格的な冬の到来はまだちょっと先のようですが皆様いかがお過ごしでしょうか。先日、秋の気配漂う六本木の国際文化会館で行われた JID60周年記念式典のパーティーに参加してきました。JIDは、日本のインテリアデザインの文化的向上や創作活動の発展を目的に、1958年に日本室内設計家協会として結成され、2012年に公益社団法人日本インテリアデザイナー協会となった団体で、今年は60周年の記念の年。会場にはこの60周年を支えてきた重鎮の方から、これからのインテリアデザインを担う方々で賑わっていました。JIDが発足した1958年は、東京オリンピック開催から大阪万博へと続く高度成長期の真っ只中、日本が非常に盛り上がっていた時期です。折しも2020年東京オリンピックから2025年大阪万博と、現在の状況と重なるところが多く、JID60周年を迎えた今、日本のインテリア業界を盛り上げようと話題も尽きない盛況ぶりでした。
式典が行われたのは六本木の国際文化会館。華やかな都心のど真ん中にあるとは思えないほど閑静な空間です。この国際文化会館は、エーディコア・ディバイズとしても思い入れがある場所で、2006年に新作展示会を開催した場所でもあります。時期もまさしく、美しい庭園の紅葉が色付きはじめた頃でした。国際文化会館は1952年8月27日に設立され、戦後の米欧諸国との文化的交流を図るため、日本人建築家3人(前川国男、坂倉準三、吉村順三)の共同設計で1年余を経て竣工しました。しかし、老朽化のため取り壊される案も出たのですが、昭和の名建築を再評価する機運が高まり、2006年(平成18年)3月には国の登録有形文化財に登録され、2005年(平成17年)に耐震構造を含む大規模な改修を実施。日本のモダニズム建築を代表する名建築の外観や、庭と建物の伝統的なたたずまいは変えることなく保存されることになり、現在はレストランや宿泊施設に活用されています。2006年当時、あまり知られていない新作展示会場を探すのに苦心していたのですが、耐震工事を終えた直後の国際文化会館を探し当て、建築はもちろんですが素晴らしい庭園を見て「ここしかない」と開催にこぎつけました。現在の庭園は、1930年に作庭され近代庭園の傑作と言われていますが、2006年の新作展示会の際も庭園に人が溢れ出て、当時の入館記録を更新したほどの盛況振りでした。JIDのパーティーでも、庭園に出て眺めを楽しむ方がたくさんいました。
エーディコア・ディバイズ クリエーティブディレクターの瀬戸は、今年の6月までJIDの理事を努めていました。今回の60周年記念のイベントについても尽力し、12月5日まで新宿のリビングデザインセンターOZONE 1F で開催している JIDアワード60年の歴史展&JID AWARD 2018受賞作品展も担当スタッフとしてディレクションしてきました。日本のインテリアの歴史を垣間見える展示会、ぜひ足を運んでご覧になってみてはいかがでしょうか。(開発 武田伸郎)
2018.11.25 PRODUCT
PRODUCT : 022-MODEL Lounge Chair
AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.68
今回はNEO CLASSICOシリーズよりクラシカルモダンテイストのラウンジチェア、NC-022をご紹介します。
コンパクトなサイズ感のラウンジチェアのNC-022はファブリックにより大きく表情を変え、重厚なスタイルにも、やわらかなスタイルにも変化します。
NC-022は空間を広く見せるローバックと、よりフォーマルな印象を与えるハイバックタイプをご用意しています。脚部はメープルの無垢材を削り出し、座の柔らかいラインに沿うように高い精度で加工されています。座面の構成はフレームにダイメトロールという柔らかさと反発力を兼ね備え耐久性に優れた布バネを張り、その上に厚みと硬さの異なる6層のウレタンを重ねることで、底付き感の無い、身体の感覚に寄り添った上質な掛け心地を実現しています。
目に見えない内部構造ですが、背座のフレームは強度と軽さを両立するため中空になっています。美しい三次曲面のラインを作り出すために、中空のフレームはそれぞれ異なる形状の17枚の合板を放射状に並べてできています。合板の縁材には堅木の無垢材を三次曲面に削り出した物を用いることでエッジまで滑らかなカーブを作り出し、同時に強固な構造になっています。このフレームに下張りを施しウレタンを貼り、ファブリックを張りこむと美しい曲面の背座が生まれます。
クラシカルモダンテイストで上質な掛け心地を実現したNC-022。ゆったりとしたダイニングチェアとして、また上質な時間を過ごすためのパーソナルチェアとしてもお使いいただける絶妙なサイズ感のチェアです。1930年代の華やかなアール・デコのテイストを現代に蘇らせ、華美になりすぎないクラシカルなデザインはレストランやオフィスなどシーンを選びません。ぜひショールームでお確かめください。
(エーディコア・ディバイズ 開発部/富所 駿)