COLUMN

2017.8.25 PRODUCT

PRODUCT : MD-103N Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.53
今回は2017年モデル、A-mode Heritage シリーズからダイニングチェアMD-103の新仕様、MD-103Nをご紹介します。日本のヴィンテージを基本として、時代やテイストのカテゴリーを超えたコーディネートを可能にする上質なデザインの A-mode Heritage のコンセプトを表現しつつ、MD-103の特徴を受け継ぎ、バージョンアップした製品です。

MD-103Nは直線的でスクエアな構成のMD-103の特徴をそのままに、新しさと懐かしさの同居するヴィンテージスタイルにアレンジしました。素材は木目の表情が豊かなオーク材に、木部のカラーリングは新色のヴィンテージブラウンを加えた8色からお選び頂けるようになりました。端部の面取りも大きめに変更し、手触りでも木材の柔らかさを感じて頂けるようにデザインしました。そしてMD-103Nを特徴付けているのは滑らかなカーブを描くアーム。触れたくなるような削り出しの曲線を描くアームは、肘を置くスペースがしっかりと確保され、身体を安心して預けられます。従来のMD-103に比べ奥行きを40mm広げ550mmに、サイドチェアはワイドを20mm広く取り470mmになりました。さらに背のクッションもMD-103に比べ厚くする事で深く腰掛けることができ、ダイニングシーンでもよりゆったりとした時間をお過ごし頂けます。座クッションの構成は、弾性ベルトと厚み、固さの異なる3種のウレタンを使用し、柔らかくなりすぎず、張りのある座り心地です。

103シリーズに共通するシンプルでスクエアなデザインは、モダンな空間だけではなく、和の空間にもお使い頂けます。MD-103Nは、細部に調整を加え、素材感豊かで柔らかな印象にバージョンアップしました。空間のテイストを選ばないMD-103Nで、ダイニングシーンをより豊かに彩ってみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-103N CHAIR 製品ページ ▶

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左:アームの肘置きが広くなり、よりゆったりとお使い頂けるようになりました。右上:アームの裏面も手で触れる事を考えなめらかなラインを描いています。右下:オーク材の特徴である斑の入った木目。天然素材ならではの味わいです。
左:張りのある背と座クッション。フレームの塗装色は新色D-8 ヴィンテージブラウン 右上:MD-103に比べやや厚みを持たせた背クッションのウレタン構成。固めのウレタンを厚めに重ね、表面はしっとりと柔らかいウレタンで覆っています。右下:座のクッションは、合板をくりぬき弾性ベルトを張ったベースに、固さと厚みの異なるウレタンを重ね、柔らかさの中に張りのある座り心地です。

2017.7.22 PRODUCT

PRODUCT : CIRCOLO Ⅱ [サーコロ デュエ] Stool

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.52
今回はAD COREブランドより、シンプルでユニークなフォルムで様々な使い方が楽しめるスツールCIRCOLO Ⅱをご紹介します。イタリア語でCIRCOLOは「円」「丸」を意味し、その座面の形から名付けられました。

CIRCOLO Ⅱは細部まで考え抜いたデザインが上質な質感と掛け心地をもたらします。ボックス型のベースから浮いて見えるデザインの円形の座面は、板座とクッションタイプのバリエーションからお選び頂けます。高度な成形合板の技術によって実現した、器型の座面は、クッションがなくても身体にフィットし絶妙な掛け心地です。クッションタイプの座面も同じ形状の成形合板の座面に複数枚のウレタンを重ねているため、縁が薄く、すっきりとした見た目ながら、中央部はウレタンに厚みがあり長時間座っていることができる掛け心地に仕上がりました。ベースから浮いた座面は、軽やかに見せるデザインとスツールを移動させる際の持ち手としての機能を併せ持ちます。クッションタイプの座面の裏側は、溝の彫り込みをつけて張地を納めることで、見た目にも美しく、持ち運ぶ際に手で触れても手触りが良いように考えられています。

一見何の変哲も無いボックスのベースの細部にも、美しく、使う人のことを考えたこだわりが詰まっています。ボックスは小口が見えないように45度留めで作られ、さらに角には5mm角の無垢材を回して面取りを施しました。持ち運ぶ際にぶつけても傷がつきにくく、また座ってる時に足が当たっても痛く無いようにデザインされました。ボックス上面の縁が無垢材によって立ち上がっているのにも理由があります。CIRCOLO Ⅱは積み上げて置いておくことができるデザインですが、上に積んだスツールの接地部のパーツがこの立ち上がりにぴったりと収まり、ズレることが無いようになっています。更に積み上げた際にも下のスツールと若干隙間ができることで美しく、角が傷つかないデザインです。

1985年に発売後、途中バージョンアップを経て30年以上経っても人気のCIRCOLO Ⅱ。時間が経っても古くならない上質なデザインは、随所に込められた使い勝手と美しさを兼ね備えたこだわりのディティールによるもの。リビングの片隅、店舗のウェイティングスペース、レストランのダイニングまでシーンを選ばずお使い頂けます。ぜひショールームでご覧下さい。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■CIRCOLO Ⅱ STOOL 製品ページ ▶

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左上:器のような形の成形合板の座面は、掛け心地を考えR1000のカーブを描き、中央部が10mmほど低くなっています。また、クッションタイプの座面のウレタンは、座面中央部にはしっかりと厚みを持たせ、スツールとは思えない上質な掛け心地です。左下:浮いているように見える座面は、持ち手としても機能するように考えられました。右:クッションタイプは座面裏に溝を彫りこみ、張り地を納めることで、座面を持ち手として使用する際の手触りを良くしました。
左:板の接合部を縁取る5mm角の無垢材。無垢材で縁取る事で面取りが可能になります。脚がぶつかったときの事も考慮しR1.5の面取りを施しました。右:ボックス上面の立ち上がりは、スツールを重ねて置く際にずれることが無いようにデザインされました。

2017.6.22 PRODUCT

PRODUCT : MASSA [マッサ] Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.51
今回はAD COREブランドよりスクエアでシンプルなソファ、MASSA/マッサ ソファをご紹介します。
ボリューム感のあるモダンなデザインは発売後15年経っても新鮮な印象を与え、空間を問わずお使い出来ます。

サイズバリエーションはラウンジチェアサイズの1Pとソファサイズの2P、座のワイドがベッドサイズの2PL、テーブルとしても使用できるオットマンとスツールをご用意しました。2Pと2PLのタイプは座を前にスライドすることで、座面の奥行きを550mmから800mmに延長できる構造です。シンプルなデザインを損なわずに、デイベッドやカウチソファのように脚をのばしたり、あぐらを組んだり、よりゆったりとお使い頂けます。ボリュームのある座面にはポケットコイルを使用し、ゆったりとした座り心地の中にもしっかりとした感触を持たせています。また、耐久性も十分で、クッションがへたりにくく、美しい状態で長くお使い頂けます。座面、背共にファブリックはマジックテープによるカバーリングを採用し、取り外してのお手入れやお部屋の模様替えに合わせて取り替えが可能です。アームはトレー等を置く事を想定しフラットな仕上がり。合わせてスツールタイプのオプションには、座面をソファーテーブルとしてお使い頂くため、専用のトレー型の天板を用意しました。本体クッションを支える台輪は13色対応のオーク突板に加え、よりスタイリッシュな印象のステンレスヘアライン調の仕上げからお選び頂けます。

スクエアでミニマムなデザインがさまざまなインテリア空間に対応する、MASSAソファ。シンプルなだけでなく、各部に施された機能とデザインへのこだわりが、発売から15年経った今でも新鮮な印象を与える理由です。しっかりとした掛け心地はホームユースだけでなく、コントラクト物件でもお使いいただけます。MASSA ソファのシンプルでモダンなテイストをあなたの空間に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※今回の写真は当社デザイナー瀬戸の行きつけの横浜元町の美容室、「NEW IMAGE BEAUTY SALON」のウェイティングにご使用いただいているMASSAを撮影させて頂きました。納品後15年ほどになりますが、クッションのへたりはほとんどなく、とても良い状態でお使い頂いています。■NEW IMAGE BEAUTY SALON ▶

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MASSA SOFA 製品ページ ▶

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2P、2PLタイプは、座を前にスライドすることで、550ミリの座面の奥行きを800mmに延ばす事ができる構造です。あぐらを組んだり、脚を伸ばしたりさまざまな姿勢でお使い頂け、2PLはベッドとしてもご使用いただけます。
左上:座面、本体共に張地はマジックテープを用いたカバーリング仕様になっているため、交換、お手入れが可能です。左下:アームはトレーなどを置く事が出来るように、フラットな仕上がりです。右上:座面のクッションにはポケットコイルを使用し、しっかりとした掛け心地。耐久性にも優れています。写真はMASSA 1Pタイプ。右下:当社デザイナー瀬戸の行きつけの美容室、「NEW IMAGE BEAUTY SALON」築90年になる外国人用ハウスを改修したお店です。

2017.5.25 PRODUCT

PRODUCT :042-MODEL Dining Table

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.50
今回はNEO CLASSICO Heritageシリーズよりアメリカコロニアルスタイルを現代のインテリアシーンに再解釈したダイニングテーブル、NC-042を紹介します。NC-042は17世紀、修道院で使用されていたダイニングテーブルをリデザインしました。

サイズはW1800×D900、W2100×D1000、W2100×D1000と、φ1200、φ1500のラインナップ。素材はホワイトオークを使用し、フレームには無垢材を、天板トップには厚突きの突き板を使用しました。木材の表情をより引き出すためにうずくり加工を施し、D-6、D-7のヴィンテージ塗装は使い込まれた表情を出すため、一度塗った塗料を適度に磨き落とし、もう一度仕上げの塗装を施しています。天板の小口には贅沢に厚みのある無垢材を回し、クラシックなテイストを表現する面取りを施しました。天板トップの突板は板目をランダムに組合せることでホワイトオークの素材感を最大限に引き出し、無垢材のような表情を生み出しています。クラシカルな脚部は割れが出ないよう、乾燥させたホワイトオークの無垢板を三枚はぎ合わせて手加工でろくろ加工を行い、シャープなエッジが際立つようにしました。脚下の貫はシンプルな構成ですが、金物が表面に出ないようホゾに金物を埋め込み、裏からボルトで止める仕口です。

西洋のフォーマルダイニングに対応する1000mmの奥行きとデザインのNC-042は、ナチュラルなインテリアシーンの中においても、フォーマルな印象を与えます。ホワイトオークの表情豊かなNC-042ダイニングテーブルで、アメリカコロニアルスタイルの質感の高いクラシカルなテイストを取り入れてみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■NC-042 ダイニングテーブル 製品ページ ▶

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左上:木口には厚みのあるホワイトオーク材を回し、クラシックなテイストの面取りを施しました。左下:天板トップは厚突の突き板に、木材の表情をより引き出すためにうずくり加工を施しています。写真の塗装はD-6色、ヴィンテージ塗装です。右上:脚をつなぐ貫は接合方法が見えないデザインです。右下:貫の接合はホゾに金物を埋め込み、裏からボルトで止める仕口です。
左:脚部は割れを防ぐため三枚の無垢板を接ぎ合わせブロックにした後、職人が手作業でろくろ加工を行います。右:脚部の木口に見える5つの小さなくぼみは、ろくろ加工を行う際に木材を固定した跡です。

2017.4.26 PRODUCT

PRODUCT : MD-705 Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.49
今回は2017年の新モデル、A-mode Heritage シリーズからボタン絞りとパイピングが特徴の、ナチュラル感と上質さを併せ持つ組み合わせ自由なシステムソファ、MD-705をご紹介します。

発売直後から好評を頂いているMD-705、ホワイトオークの無垢材を贅沢に使用したフレームに、パイピングとボタン絞りを施した背と座をセットしたシンプルなデザインです。全体の奥行き850mmとコンパクトなスケールながらも、座面の奥行きは630mmに設定し、ゆったりとお使い頂けます。ホワイトオークを削り出した脚部は滑らかなカーブを描きフレームにつながります。脚部の断面を楕円形にすることで、細身で洗練された印象ながらしっかりとした強度を実現しました。

ボタン絞りを施したフラットな座面にはポケットコイルを使用し、しっかりとした掛け心地で、デイベッドのようにもお使い頂けます。このボタン絞りを座面、背だけではなくアームにも施し、3人掛けのソファーとシェーズロングなどソファをL字に組んだ際にもアームから背へと途切れることなくボタンの並びが続くようデザインしました。また厚みの異なる背クッションとアームのクッションを、ソファを組み合わせた際に一点で繋がるように丁寧にデザインしました。ボタン絞りとパイピングは通常の共布に加え、3色から選べるレザーのオプションもご用意しました。

パイピングとボタン絞りがシンプルなデザインのアクセントになり、モダンとヴィンテージの印象を併せ持つMD-705。しっかりとした掛け心地でフォーマルさを求められるコントラクトの空間にもお使いいただけます。さまざまなインテリアに合わせることができるMD-705であなたの空間をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-705 ソファ 製品ページ ▶

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左:ホワイトオークの無垢材を贅沢に削りだした脚部。滑らかなカーブを描きフレームにつながります。右上:アームから背裏上部につながるパイピングはフォルムをシャープに際立たせます。右下:脚部の断面を楕円形状にすることで、細身な印象で十分な強度を持たせました。
撮影のためクッションを取り外した状態です。 左上:アーム部にもボタン絞りを施すことで、ソファを組み合わせた際にもボタン絞りの並びが途切れません。左下:座面のクッションにはポケットコイルを使用し、しっかりとした掛け心地。デイベッドのようにもお使い頂けます。右:厚みの異なるアーム部のクッションと背クッションのラインを美しくつなぐ事で、違和感無くソファーを組み合わせる事が出来ます。