1949年に創立された西町インターナショナルスクールは、旧松方正熊邸（1921年竣工）の一角から始まりました。今もなお学校の象徴的な施設として使い続けられている「松方ハウス」の竣工100周年記念事業として、1 階に”School Museum とVisitor Center”という新たな機能を加えるため2021年にインテリアを改修しました。
2009年に建物全体の耐震改修が行われた際には、できるだけ竣工当時の姿へ復原することを目標としましたが、12年後のこの度の改修は現代のIT 技術を取り入れながら歴史的洋館としてのヴォーリスのインテリアと現代的で機能的なデザインを融合させることを目指しました。 今回の新しい造作家具と置き家具は、西町で学ぶ子供たちの活動性を重視して既存のインテリアとはむしろコントラストをもたせ、この学校の持つ歴史と同時に国際的で先駆者的な現代の教育を反映させたいと考えました。