COLUMN

2015.7.28 PRODUCT

PRODUCT :MD−503 Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.28
今回は、A-modeの中から、MD-103のコンフォートチェアとしてデザインされたMD-503を紹介します。直線のフレームと削りだした無垢材の背を組合せたシンプルなデザイン。座面の高さを低くし、ゆったりとしたサイズ感、無垢材のテーブルに合わせ、ダイニングはもちろんリビングにも取り入れる事ができるチェアとして、2012年に発表しました。

大きな無垢板が特徴な背もたれは、丁寧に削りだしたホワイトアッシュ材に、柔らかなカーブと木目のラインが表れます。この柔らかなカーブが、木の固さを感じさせないよう優しく身体を支えてくれます。無垢材は単体の木材を使用すると木目がバラつくため、木材を積層したものを使用することで木目が均一され、効率よく木材を使用することできます。フレームにはホワイトアッシュ材で木組みし、背もたれとフレームの接合により強度を上げる為、スチールロッドを使用し接着しています。

幅・奥行きも通常ダイニングチェアより一回り大きくし、アームチェアW585mm、サイドチェアW525mmにしたことで、よりゆったりとしたラウンジチェアに近い座り心地になりました。座面には弾性ベルトを使用し、固さと大きさの違う6層のウレタンを重ねて、柔らかで快適な座り心地を実現しました。座面の高さはソファと同じ400mm、高さ650mmのダイニングテーブルMD-107Lと合わせることで、リビングセットのようにリラックスしてお使い頂けます。更にナチュラル感を出すため、座面には今回MD-503のみ使用できる編み込みをイメージした、VM「ヴィンテージメッシュ」をお選び頂けます。

MD-503は、ダイニングだけなく、リビングのソファやラウンジチェアなど、様々なインテリアシーンに合わせてお使い頂ける、今までのチェアにはない新しいスタイルのコンフォートチェアです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■MD-503 製品ページ ▶
   ■MD-103 製品ページ ▶
   ■MD-107L 製品ページ ▶

左:背のホワイトアッシュ材の柔らかなカーブと直線のアーム、座面には特殊な型押し加工をしたVM「ヴィンテージメッシュ」右上:背もたれのフレームの接合は、強度を上げる為、スチールロッドで接合しています。右下:座面内部ウレタン、固さの異る6層のウレタンを重ねて仕上げます。
左上:背もたれの荒木取りの状態、削り加工した際に木目が綺麗に見える様、柾目に木取りした部材を接ぎ加工しています。右:NC加工はプログラムされた情報より精密に加工されます。左下:加工後の背もたれ、やわらかなラインが表れました。

2015.6.26 PRODUCT

PRODUCT : 016-MODEL Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.27
今回はNEO CLASSICOの中から、016-MODELを紹介します。重厚で張りのあるたたずまい、クラフトマンにより丁寧に創り込まれた存在感のあるソファシリーズです。 016-MODELは、モダンクラシックとでもいうべき、現代にフィットした落ち着きのあるデザインをコンセプトに作られました。座にはコイルスプリング、背にもウェーブスプリングを使用し、伝統的な手法を用いた懐かしい座り心地のソファとして、2005年に発表しました。

サイズバリエーションは、1人掛けから3人掛けまでの3種類を用意しました。座面のコイルスプリングの上に、5層もの硬さの違うウレタンを載せて深みのある座り心地に仕上げています。背にはカーブに合わせたウェーブスプリングを使用。一般的なソファの背にはバネを使用しませんが、ウェーブスプリングを使用する事により上質なクッション性をもたせました。その上に、硬さと形状の違うウレタンを重ねて背のカーブを綺麗に形造ります。昔ながらのワラ芯を思わせるようなアームには、へたりの少ないチップウレタンを使用しています。アーム正面の装飾部分の立体的な仕上げや、アーム側面のやわらかなラインは、職人による手仕事があって実現しました。またこのシリーズの為に鞣した天然レザーを取り入れ、しっとりとした風合いと風格のある仕上りが堪能できます。

016-MODELは、モダンでシンプルなソファとは一味違う、シート・背に鋼製のバネを使用した、伝統的な製造方法で職人が丁寧に作り上げた製品です。へたりのこないしっかりとした仕上がり感と重厚な深みのある座り心地で、永くお使い頂けるソファシリーズです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■016-MODEL 製品ページ ▶

左:016-MODELの1P内部フレーム 右上:上部のフレームには人の動きによって木部にSバネが当たって音がしないようフェルトをはさみ固定。左右のゴムベルトは沈み込みによって木フレームを感じることを防ぐ為に動きを抑制させてます。右下:座のコイルスプリングを四隅にテープで固定することで、横方向の揺れを防止します。
左上:背には硬さの違うウレタンを5枚重ねてセットします。右下:座面のバネ上には、ウレタンがバネで傷まないようにネットを張り、硬さの異る5層のウレタンを重ねます。右上:アームにはへたりにくいチップウレタンを使用。右下:アーム正面の装飾部分はアームの張り作業を考え、別パーツに分けています。

2015.5.21 PRODUCT

PRODUCT : 046C-MODEL Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.26
今回は昨年秋に発表したNEO CLASSICO Heritageの中から、046C-MODEL(ベルジャン キャメルバック ソファ+スリップカバー)を紹介します。スクエアなボックス形状のフォルムに、アームから背に繋がる柔らかなカーブが空間に優しさと華やかな美しさを与え、スリットスカートを持ったスリップカバータイプは、豊かな変化のあるインテリアシーンをお楽しみ頂けます。046モデル ベルジャン キャメルバック ソファは、ヨーロッパの伝統的なソファを女性的な優しいラインでリデザインしました。スリップカバーを使用することで、夏はナチュラルなリネン素材のフォーマルなスタイル、冬はウール素材の温かみのあるスタイルに変えることが出来ます。生活するインテリアシーンに合わせ表情を変えて楽しむ事ができるソファとして、2014年に発表しました。

豊富なサイズバリエーションは、1人用から3.5人用まで5種類用意しました。2人掛けのW1500から300mm刻みでW2400まで展開し、様々な広さの空間にお使い頂けます。座は鋼製のウェーブバネを木フレームにしっかりと固定、その上に固さの違うウレタンフォームを多層したクッションを置きました。ソフトなファーストタッチから、鋼製バネがしっかりと体重を受け止め、強度と快適な掛け心地を実現しました。厚みのある背は、木枠に弾性ベルトを編み込み、多層ウレタンフォームを貼り込んで、柔らかく包み込むように体を支えます。背と座の表面には綿の代わりにスーパーソフトウレタンを使用し、羽毛のように柔らかく、型くずれやへたりの少ない長く使えるソファに仕上げました。

スリップカバーは、カバーリングを変える事により、様々な空間に合わせて表情を変えてお楽しみいただけます。カバー下のファブリックは、専用のベースファブリックが張られていて、一般的な下張り用の布よりも強度があり、表面が滑りにくい仕上げになっています。カバーを装着した時に形が崩れ難くなる効果があり、通常の使用にも十分対応する事が出来ます。ベーシックモデルは、木脚が覗くシンプルなデザインを、スリップカバーモデルでは、カバーリングにより華やかさやモダンな表情をお楽しみ頂けます。生活するインテリアシーンに合わせて、表情を変える事ができる新しいソファシリーズです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■046-MODEL 製品ページ ▶
   ■046C-MODEL 製品ページ ▶

左:座面を外し、スリップカバーをマジックテープで固定します。右上:ソファには木脚が取付けてあり、D-1〜D-5までのカラーバリエーションから選択出来ます。右下:スリットスカート中から見えるや柔らかな折り目が、エレガントな雰因気を醸し出しています。
左:背は木枠に弾性ベルトを編み込んでおり、座はS字のウエーブスプリングを木枠に固定しています。右上:S字のウエーブスプリングが体重を受け止め、長く使える強度と掛け心地を実現しました。右下:座クッションには、固さの違うウレタンフォームを多層にしたものを使用しています。また通常のソフトタイプとは別で、ハードタイプに変更することも出来ます。

2015.4.24 PRODUCT

PRODUCT : REMOⅡ [レモ デュエ] Folding Table

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.25
自慢したくなるほどスタイリッシュ。フォールディングテーブルREMO/レモの機能美をさらに進化させた REMOⅡ(レモ デゥエ)。今回は、AD COREブランドの中から REMOⅡ/レモ デゥエを紹介します。レモはイタリア語で「オール」と言う意味です。オイルダンパー付ガススプリングにより、軽く動かすだけで折り畳みはスムーズ。 スチールパーツも天然木のやわらかい天板の風合いに包まれて、やさしげな印象。美しさと質の高さを誇るフォールディングテーブルとして、2002年に発表しました。

オイルダンパーの作用で、折りたたむ時と開く時の両方で、正確かつソフトな動きを実現し、メカニカルな美しさで、様々なスペースへ対応可能な画期的なフォールディングテーブルです。Φ12mmのスチールロッドと、オイルダンパー付ガススプリングを組合せた脚は、AD COREのオリジナルパーツ。オイルダンパーの作動により、折り畳みの脚の動きは非常にスムーズで、脚を畳んだ状態でもガススプリングの反力により、ストッパーがなくても脚部をホールドします。クロームメッキ仕上げのスチールロッド脚部は、意匠的な軽快さを表現するとともに、畳んだ時にもコンパクトに収納が可能です。天板サイズはW900☓D900 / W1500☓D800 / W1800☓D900を用意、天板材料はビーチ材(13色)とメラミン(白・黒)から選択ができます。

REMOⅡ/レモ デゥエはスタイリッシュで軽快なデザインから、ダイニングや会議室、オフィスなど幅広くお使い頂いています。また折り畳みでの収納だけではなく、壁に立て掛けてもインテリアの一つになってしまうほど、スタイリッシュなフォールディングテーブルです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■REMOⅡ/レモデゥエ 製品ページ ▶
   ■REMO/レモ 製品ページ ▶

左:正方形のテーブルは、畳んだ時に脚が収納されるように、絶妙に計算された角度で脚を取付けています。右:角度を付けた三角のフレームは、脚を開いた際の支えになります。右下:脚先には角度に対応できる首振り機構を持つアジャスターを使用。
左:オイルダンパー付ガススプリングの応力により、軽く動かすだけで自動的に脚がセットされます。また畳んだ時、ストッパーが無くても脚部をホールドし、女性でも簡単に使用できます。右:AD COREのフォールディングテーブルは、木製脚のレモとスチール脚のレモ デゥエ、2種類のタイプをご用意しています。オイルダンパー付ガススプリングの取付け角度は、それぞれ金物の仕様に合わせて応力が機能されるように、緻密に計算された角度で取付けています。

2015.3.25 PRODUCT

PRODUCT : CERVO Ⅲ [チェルボ トレ] Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.24
草原に立つ若鹿のように、凛々しく躍動的なたたずまいのCERVO III( チェルボ トレ)
今回は、AD COREブランドの中から、CERVOⅢ/チェルボ トレを紹介します。チェルボはイタリア語で「鹿」と言う意味です。「鹿脚」と名づけられたスレンダーな脚とスチールフレーム。均整のとれたハイバックのプロポーションに 型押しのクロコダイルやハラコの毛皮をマテリアルに加え、ラグジュアリー・スタイルの新しいチェルボとして、2004年に発表しました。

エーディコアのロングセラー、CERVO/チェルボをさらに進化させ、高級感あるエグゼクティブバージョンとして2004年に生まれたチェルボ トレ。一体成型の成型合板シェルの背面は天然木の突板仕上げに、座り心地を決める背座表面はファブリック張りの贅沢な仕上げ。成型合板のしなりを活かした座り心地は、初代とはまた違った快適な座り心地です。特徴ある成型合板のシェルと、スレンダーなビーチウッド材の脚を繋ぐXフレームと名付けたスチールパイプフレーム。パーツ化された構造はメンテンナス性に優れています。モダンなデザイン性と共にスタッキング機能も持ちあわせています。

成型合板シェルは7枚の単板をプレスして成型しており、背面の天然木はビーチ材とマホガニーの2種類から選択ができます。チェルボシリーズの中で背を最も高くしたデザインは、男性の方でもゆったりと座る事ができ、長時間座っていても疲れにくく心地良くくつろぐことができます。アーム部分はそのシャープなスタイルに合わせたデザインに仕上げ、専用の金物で固定しています。またシェルの廻りにパイピング用の溝を設けて張り込むことにより、厚みを押さえたシャープなデザインに仕上げました。

チェルボ トレは、カフェやレストラン、オフィス、住宅等幅広くご利用頂き、雑誌掲載などにも取り上げられるADCORE ブランドの代表作とも言える製品です。金属と成型合板との斬新な異素材の組合せが、デザインだけでなくメンテナンス性にも優れた、永く使い続けられるダイニングチェアです。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/菊地 裕輔)

   ■CERVOⅢ/チェルボ トレ 製品ページ ▶

左:成型された合板にカットした座面を重ねました。プレスの単板は、仕上り寸法より大きい材料から使用して加工します。右上:プレス前の単板、1.5mmのブナ単板を使用。右下:成型合板は7枚の単板を重ねてプレスされています。
左:チェルボ トレのプレス用治具。何トンもの圧力をかけ、高周波を使って接着剤を熱硬化します。右:木口パイピング部分の5mmの溝加工は、NCルーターマシンを使用し精度の高い仕上りにします。
左上:ウレタンはテーパーに加工したものを裏返して張る事により、段差のない丸みのある仕上りになります。左下:Xフレームは、座が浮遊したようなデザインが特徴です。右上:立上がる時に全体重をかけるアーム部は、表面からは見えませんが、接続部に金属パーツを使用して強度を出しています。右下:三角に削いだ特徴あるシャープな脚は、六角ビスによって固定され交換が可能です。