PMMA+Wood ダイニングテーブル
Wisteria Trellis は藤棚をイメージしてデザインしました。テーブルの上に置かれるテーブルウェアが床に様々な影を落とし、木漏れ日に揺れる藤棚を感じさせます。光を透過する厚さのある天板を支える脚部は、美しい構造体になっています。天板の25ミリの高い透明度のアクリル樹脂は水族館にも使われる高品質な素材を使い、透明度の高さは木口から見ても向こう側が見えるほどです。アクリル樹脂の透過率は93%で、これはガラスの透過率は90%、ポリカーボネートの85%とは違う点です。
ダイニングテーブルだけでなく、オフィスのカンファレンステーブルとしても使用できます。25ミリの厚いアクリル樹脂板は高い透明度の高品質な素材を使い、ホワイトアッシュ材のフレームに支えられる木口面はテーパー加工を施し、落とし込まれています。重量のある厚いアクリル樹脂板を支えるサイドフレームはホワイトアッシュ材の厚板材を接合し、反りを防ぎトラス的な構造体の脚部は、固定位置によって場所を変えられます。
■アクリル樹脂
アクリル樹脂が生まれた当時の1940 年代には透明度の高さと耐衝撃性から、その時代の最新技術で作られたレシプロエンジン戦闘機の風防に使われ、過酷な環境下での使用に耐え、パイロットの命を守ってきました。現在のジェット機にもアクリル樹脂の複合材が使われています。その後、1950 年代には椅子やテーブルの家具に未来的な素材として型成形用に使用されました。現代では透明度と耐久性が最も必要とされる水族館の水槽に使用され、接着技術の進歩から巨大な水槽を持つ水族館が続々と作られています。