COLUMN

2018.1.25 PRODUCT

PRODUCT : MD-801 Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.58
先月に引き続き2018年のニューモデル、A-mode Heritage MD-801ダイニングチェアを紹介します。MD-801は座面の幅が500mmとダイニングチェアとしてはゆとりのあるサイズ感で、成型合板で作られた柔らかな曲線がモダンヴィンテージな印象を与えるデザインのチェアです。

椅子の構造にはAD COREが得意とする成型合板の技術が盛り込まれています。フレームはビーチの単板を重ねる枚数を場所によって変える、不均等厚合板という技術を用いています。前脚と後脚は柔らかなカーブでつながり、左右のフレームは笠木と座の前部のみで接続し、3次曲面の成型合板である背座を組み合わせる事で強度のある椅子ができあがります。また、背座とフレームの固定部には、クリスマスツリークリップという自動車にも使われるパーツを使用し、メンテナンスが可能な構造になっています。しなやかにフレームが動くことで荷重を逃す構造になっています。

すっきりとしたアームの接続部は、高い精度で削りの加工を行い、ホゾとダボを併用し強度を高めています。背中に回ったフレームには椅子を引きやすいように手かけの掘りこみを施しました。シンプルでフラットな印象の座面にも、深い座り心地を実現するために様々な工夫が施されています。シェルの座面中央部に20mmのくぼみをもたせ、薄いウレタンを7層、さらに硬さの異なる2枚のウレタンを重ね計9層、41mmの厚みのあるクッション構成になっています。背座のシェルは一体でありながら座は柔らかく背は硬いウレタンを使用し、上質な座り心地を実現しています。

シンプルで柔らかいラインが特徴的なMD-801。新しさと懐かしさ、両方を感じることができるモダンヴィンテージのデザインです。高度な加工技術とディテールのこだわりによってデザイン性と機能を両立しました。見た目からは想像できない上質な掛け心地とモダンヴィンテージのデザインをぜひショールームでお試しください。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-801 DINING CHAIR 製品ページ ▶

●画像はクリックすると拡大されます。

左:成型合板で作られたフレームの構成。右上:背座とフレームの接続部。クリスマスツリークリップという樹脂製のパーツを押し込み固定します。フレームに傷をつけずに取り外すことができ、メンテナンスが可能です。右下:不均等厚合板という技術を用いられた脚部。部位によって異なる枚数の単板を重ねプレスすることで、厚みが緩やかに変化し美しい仕上がりです。
左上:アームとフレームの接続部。ホゾとダボを併用することで高い強度を実現します。左下:手かけが掘り込まれた背のフレーム。右上:ウレタンの構成。20mmの座面のくぼみを埋めるように7層のウレタンを重ね、更に2層の硬さの異なるウレタンで覆っています。右下:フラットな座面の仕上がり。計41mmの積層ウレタンが深みのある掛け心地を生み出します。

2017.12.26 PRODUCT

PRODUCT : MD-805 Sofa

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.57
先月に引き続き2018年のニューモデル、A-mode Heritage MD-805ソファを紹介します。シンプルで低く抑えられたスタイルは1970年代のモダンなインテリアシーンをイメージしてデザインしました。

サイズバリエーションはW2400のワイド3PからW2100の3P、W1800の2Pソファに片アーム、コーナーソファを組み合わせることで様々なシーンに使えるシステムソファです。更にシェーズロングやオットマンを組み合わせ、サイズバリエーションのあるL型ソファとして使用することが出来ます。空間を広く見せるため背やアームを低く抑え、座の高さも380mmと低く設定しました。ポケットコイルを使用したしっかりとした深みのある掛け心地の座クッションが、オーク材の脚とフレームのボトムに乗せられ、低くスクエアな背とアームに囲まれる構成です。

シンプルに見える背やアームにも座り心地を考えたデザインが施されています。背や肘が当たる内側の芯材はテーパーが取られ、ウレタンフォームを付けることで柔らかな当たりになるようにしました。背の置きクッションは二重になっており、しっかりと腰をサポートして使用する場合は二重で、リラックスして使用する場合は薄いハードボードを外して、更に両方外して奥行き720mmのデイベッドとしてもお使い頂けます。ボトムはテーブルと同じようなフラッシュ構造で、厚みが55mmあり70mmのオーク材との組み合わせで高い強度を実現しています。全ての張りはカバーリングシステムを採用しメンテナンス性にも優れ、ファブリックを変えることでまた違った表情を見せます。

シンプルでスクエアなスタイルの中にも、ナチュラルで素材感のある柔らかな印象のMD-805。モダンすぎずナチュラルすぎないデザインはニュートラルな空間に溶け込み、ファブリックの組み合わせにより様々な表情を見せます。ぜひショールームで座り心地とともにお確かめください。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-805 SOFA 製品ページ ▶

●画像はクリックすると拡大されます。

左上:背のクッションは二重に置くと座の奥行きが500mmになり、腰の当たりがしっかりサポートされるため小柄な女性でも快適にお使い頂けます。薄いハードボードを取り外すと奥行きが550mmになり腰の当たりが柔らかくなるため、大柄な男性でもリラックスしてお使い頂けます。左下:中身が二つに分かれた背クッションは、カバーの内部にもファスナーが取付けられ、カバーリングになっています。右上:座クッションにはポケットコイルを使用しています。右下:クッションの内部構造。スクエアな背クッションも、身体に当たる部分には柔らかなウレタンフォームが付いています。※写真は試作段階の物です。
左上:テーブルと同じようなフラッシュ構造のボトム。周りを囲むオーク材は置き式の座クッションがずれないよう、縁が立ち上がっています。左下:ボトムの裏面。ボルトを取り外すと背、座、アーム、全てを取り外すことができます。脚部はオークの無垢材を贅沢に削りだしています。右上:カバーリングシステム。背とアームはボトムから取外しカバーを交換します。取り外しやすいように見えない位置にファスナーを付けました。右下:背とアームは樹脂棒をガイドに位置を決め固定します。

2017.11.24 PRODUCT

PRODUCT : MD-802 Dining Table

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.56
今回は2018年のニューモデルとして発表したばかりの、A-mode Heritage MD-802を紹介します。時代やテイストなどのカテゴリーに左右されないコーディネートを可能にする A-mode Heritageシリーズ。MD-802はモダンデザインの中にもヴィンテージイメージを持つテーブルです。シャープなデザインを崩さずに搭載されたエクステンション機能が様々なシーンに対応します。

素材はオーク材を使用し、ナチュラルな質感を持ちながらモダンさを感じるシャープなデザインのフレームです。奥行きは950とフォーマルなシーンでもお使い頂けます。そしてMD-802の最大の特徴としてホストが座る面に引出し式の伸長天板を設けました。このエクステンション式の天板はW500(W2400、1800の場合。W1500はW320)の4人分のスペースを広げることができ、様々なシーンに活躍します。伸長天板は天板と一体になった木口面から、引出すだけで天板のスペースを広くする事ができます。一般的なエクステンションテーブルではデザインが崩れたり、テーブルに置いてあるものをどかさなければ天板を伸張できないことがありますが、MD-802の薄い天板の中に搭載された伸長天板は、テーブルをお使いの状態でもスムーズに天板を拡大することができ、急な来客やお料理がテーブルの上に納まらないときでも対応出来ます。また天板の厚みに納まる伸張機能は十分に強度の確保された構造で出来ていますが、故障した場合天板裏の板を外し、スライドレールのパーツ交換を行うことで長くお使いいただけます。

懐かしさの中に新しさを持つモダンヴィンテージスタイルがテーマの2018モデル。その中でもオークの持つ柔らかな表情とシャープなデザインを持つMD-802はさまざまなテイストのダイニングシーンで活躍します。ぜひショールームでモダンヴィンテージスタイルのデザインと今までに例のないエクステンション機能をお試しください。

(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■MD-802 DINING TABLE 製品ページ ▶


●画像はクリックすると拡大されます。

左上:小口のデザインである段差は、伸長させたときに天板を支える構造になります。左下:裏面もオーク突板で仕上げています。伸長天板を覆う板は真鍮製のビスで留めてあります。右上:天板を伸長させた際に傷がつかないように接続部にはフェルトを貼ってあります。右下:伸長するためのスライドレールは強度の高いベークライト樹脂でできています。故障してもレールだけ交換でき、メンテナンスすることで永くお使い頂けます。

2017.10.26 PRODUCT

PRODUCT : 043-MODEL Lounge Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.55
今回はNEO CLASSICO Heritage シリーズより2015年に発表した、NC-043をご紹介します。NC-043は19世紀に流行したウィングバックチェアをモチーフにデザインしました。鳥の翼(ウィング)のようにカーブした背のサイドが特徴的なNC-043。翼の目的は、暖房設備が少ない時代、冷たい風を防ぎ、暖炉の熱を取り込むために身体を囲む為でした。現代では周りの視線と音を遮り、静かで落ち着いたパーソナルな空間をつくる為に使われています。

美しいカーブを描く背からアームが一体のシェルは成型合板でできています。そして身体を支える背のクッション部分には様々な工夫が施してあります。まず、背のシェルに硬さの異なる厚いウレタンを貼り付け、その上に弾力のあるメッシュをカーブしたシェルに沿わせ張り込みます。これが自然なカーブを作り出し、シェルに厚みを持たせます。さらにメッシュの上にも厚み硬さの異なるウレタンを貼り付け美しいラインを作り出しながらしっかりと身体を任せられるかけ心地に仕上げました。背中の2つのボタン絞りはデザインのアクセントだけではなく、背にわずかな角度の変化を作り出し、腰を支えるという機能も兼ね備えています。座面は弾性ベルトを張ったフレームに、厚みと硬さの異なるウレタンを6層に重ねてできています。これにより柔らかさとしっかりさを兼ね備えたソファのようなかけ心地を実現しました。フレームはシェルのカーブに沿う形状に無垢材を削り出し、ホワイトオークの脚と一体になります。

身体を囲みこむ美しい曲線を描くウィングバックにオークの素材感が表現された脚部、そして上質な掛け心地を実現したNC-043。歴史のあるデザインをモチーフにしていますが、現代的な解釈を加えることで、ヴィンテージの空間だけでなく、モダンな空間のアクセントとしてもお使いいただけます。ぜひショールームでその掛け心地と包まれるような安心感を体験してみてください。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■NC-043 LOUNGE CHAIR 製品ページ ▶

●画像はクリックすると拡大されます。

左:成形合板のシェルに固さの異なるウレタンを貼付け、メッシュを張ることで背にボリュームを持たせます。右:左の写真のメッシュの上に更に3層のウレタンを重ねます。
左上:座枠に弾性ベルトを張り、更にメッシュを張り込んでいます。左下:弾性ベルトを張った座枠に厚みと固さの異なるウレタンを6枚重ねソファのような上質な掛け心地を実現しました。右:カーブした背のシェルに沿うようにフレームは無垢材を削り出してつくられています。

2017.9.22 PRODUCT

PRODUCT : CAMBIA [カンビア] Chair

AD CORE DEVISE PRODUCT BLOG Vol.54
今回はAD CORE シリーズより2009年に発表した、成形合板による座面とフレームのカーブが美しいスタッキングダイニングチェア、CAMBIAをご紹介します。イタリア語で「変更、切り替え」を意味するCAMBIA。フロントビューは落ち着いた印象、後ろ姿はシンプルでシャープなスタイルの二面性を持ったデザインです。

独創的な構造を持つCAMBIAは、背座にはエーディコアが得意とする3次曲面の成形合板、曲線の主要フレームには成形合板を使用。無垢材は直線の脚部にのみ使用し、パーツを削り出す際に出る無駄な材をできるだけ減らした、環境資源に配慮した構造です。成型合板で作られたフレームは美しいカーブを描き、無垢材を削り出して作られた脚に精度の高い加工をされた仕口で繋がります。この加工によりシャープなデザインを崩さずに、スタッキングできる構造になっています。3次曲面の成形合板がベースの座面は、一見フラットに見えますが、シェルの中央にすり鉢状に20mmのくぼみを持たせ、6層のウレタンを重ねることで、見た目からは想像できないほど上質な掛け心地に仕上げてあります。また、高度な加工技術によって実現した、厚み10mmの背板の木口に溝加工し、パイピングで張地を収めることで、シャープなフォルムで座面と背面のコントラストを引き立たせる、美しい仕上がりになっています。

見る角度により表情を変える洗練されたデザインに、長時間お掛け頂ける上質な座り心地とスタッキング機能を持たせたCAMBIA。高度な加工技術とディテールのこだわりによってデザイン性と機能を両立しました。スタッキング機能とシャープなデザインで大人数のダイニングの空間にも対応します。ぜひショールームで実際に座って頂き、その二面性のあるデザインと、見た目から想像出来ないほどの上質な座り心地を体感してみてください。
(エーディコア・ディバイズ 企画開発/富所 駿)

■CAMBIA CHAIR 製品ページ ▶

●画像はクリックすると拡大されます。

※写真の商品は特注色の参考商品です。 左:スタッキングを可能にするためデザインされた成形合板のフレームはカーブを描き、無垢材の削り出しで作られた脚につながります。右:後ろ脚とフレームの仕口。無垢材の脚を切り欠き、ホゾで固定しています。
※写真の商品は特注色の参考商品です。 左:スタッキングを可能にするためデザインされた成形合板のフレームはカーブを描き、無垢材の削り出しで作られた脚につながります。右:後ろ脚とフレームの仕口。無垢材の脚を切り欠き、ホゾで固定しています。